記事一覧

沙良庵 in 酒徒庵

2015.07.20

ファイル 472-1.jpgファイル 472-2.jpg

上の写真:乾杯!
下の写真:以前サラさんに描いて頂いた「和田龍登水」のイラスト(事務所に飾ってあります)


パンダと酒のイラストで人気のイラストレーター、サラさん。
(ちなみにサラさんは40代のダンディな男性です。)

そのサラさんのホームグラウンド四谷三丁目の「酒徒庵」で、サラさんが1日店長を務める「沙良庵 in 酒徒庵」が、昨年に引き続き今年も開催されました。
この日ばかりは店長の竹口さんも、サラさんのもとでお酒やお料理のサービスです(笑)。

この日の参加者は、お客様約40名と蔵元8名。
お客様と蔵元は一緒にテーブルに付き、一緒に飲み食いしながら歓談するという方式です。

今回の参加蔵は以下の通り。

・島根県「七冠馬」の簸上清酒
・静岡県「英君」の英君酒造
・岐阜県「美濃紅梅」の武内酒造
・群馬県「流輝」の松屋酒造
・茨城県「結」の結城酒造
・和歌山県「紀伊國屋文左衛門」の中野BC
・長野県「信州亀齢」の岡崎酒造
・長野県「和田龍登水」の和田龍酒造

どの蔵元も「酒徒庵」とサラさんが大好きなメンバーです。

おいしい料理に舌鼓を打ち、テーブルに回ってくる各蔵のお酒を片っ端から味わっているうちに、知ってる者も知らない者もいつの間にか入り混じって、盛り上がりは最高潮です。

最後はサラ店長から締めの挨拶があり、名残りを惜しみながら楽しい宴はお開きとなりました。

ちなみにこの日サラさんから各自に用意された、サラさんの生まれ故郷の銘菓、長崎の「九十九島せんぺい」は、開けてみると「せんぺい」1枚1枚に「沙良庵」の文字が記されておりました。

Libiamo 15周年

2015.07.11

ファイル 471-1.jpg

長野駅からすぐの「Restaurant Bar Libiamo(レストランバー・リビアーモ)」に立ち寄りました。

居心地のよいカウンターでお酒を楽しんでいると、オーナーソムリエの坂田さんがひとこと「おかげさまで15周年を迎えました」。

そうか、もう15年になるのか。

上田市の繁華街の片隅で、まだ20代前半でお店をオープンさせた坂田さん。
彼の思いが溢れるお酒とお料理とサービスは、瞬く間に多くのお客様の心を捉えて賑わうようになりました。

私も開店直後から、時には彼手作りのフルコースの料理を求めて、時は1日を締める1杯のお酒を求めて、通い詰めたものでした。

しかし10周年記念パーティを開催した直後、突然の長野市への移転。

もう一歩前に進みたいという彼の気持ちを、常連の皆さんは惜しみながらも背中を押したのでした。

そして迎えた15周年。

「移転して今日まで、上田のお客様が来なかった週はありません」
そう微笑む坂田さんとシャンパンで乾杯です。

思えば私もこのお店にはたくさんの思い出が詰まっています。

お客様が求める思いを100%受け止めて120%の満足度で返してくれる「リビアーモ」、これからも至高の一軒であり続けるでしょう。

坂田さん、これからもよろしく。

今宵の酒

2015.07.03

ファイル 470-1.jpgファイル 470-2.jpgファイル 470-3.jpgファイル 470-4.jpgファイル 470-5.jpg

今宵、堪能したお酒の一部です。

大好きな1店。
長野市「べじた坊」にて。

http://vejinet05.s1.bindsite.jp/

お店を仕切る若きおふたり若林さん・石垣さんが、今の私に飲ませたい1本をテーマにセレクトして頂いたお酒の一部です。
実際はこの倍の銘柄を頂きました。

どのお酒も秀逸なのはもちろんですが、オンリーワンの個性が光っていました。

香川2蔵

2015.06.27

今年も長野県酒造組合青年部にあたる「若葉会」の研修旅行に行って参りました。

ちなみに私は万年旅行幹事。
普段はなかなか「若葉会」のお役に立てない私が1年間で最も力を入れる場所です(笑)。

今年の行き先は香川県。
お伺いした蔵元は「川鶴」の川鶴酒造さんと「鎧陣」の丸尾本店さんです。

圧巻でした。
どちらの社長さんも、会社の現況や経営方針を説明して下さったあとに自ら蔵を案内して頂いたのですが、学ぶことの多さに身の引き締まる思いでした。

そのあとは30種類を越える利き酒です。

川鶴酒造さんでは、皆さんの客観的な評価が知りたいとの事で、ズラリと並んだお酒に、香りと味わいの点数とコメントを付けていきます。
中には古酒や25BY酒もかなり混ざっており、平成2BYという驚きの年度まであります。
「できれば解答用紙に皆さんのお名前も書いて頂ければありがたいです」という蔵元の要請に、無謀にも私は記名してしまいました。

一方の丸尾本店さんは、今期製造されたすべてのお酒を仕込みタンクごとにブラインドで利き酒。
各自評価を書いた上で、最後に社長さんから正体が明かされます。
「この中に1本だけ美山錦のお酒がありますが、分かりますか?」
超難問でした。

どちらの蔵元も予定時間を大幅にオーバーしての見学、さらには質問攻めに快くお付き合い頂き、ただただ感謝のひとことです。

1泊2日の強行日程でしたが、学ぶべきことが多い、貴重な時間でした。

「4分33秒」

2015.06.20

ファイル 468-1.jpg

写真:コンサート終了後のステージ
ピアノの隣はトーイピアノとエフェクターとして使われたパソコン


ジョン・ケージ作曲。
「4分33秒」。

先日足を運んだ「音と音楽の表現領域コンサート」にて、ピアノで「演奏」された1曲です。

衝撃でした。

曲が始まって終わるまでまったくの無音。
一度も音が奏でられることはありませんでした。
演奏時間、「4分33秒」。

その間、女性ピアニストはひたすら椅子に座ったまま微動だにせず、時折指を鍵盤の上に持っていき弾く真似だけしたり、何度か静かにピアノの蓋を閉じたり開けたり・・・。
館内に響くのは客席からのかすかなざわめきのみ。
そうこうしているうちにピアニストは立ち上がってお辞儀をし、客席の我々は曲が終わったことを知りました。

現代音楽の先駆者、ジョン・ケージやイアニス・クセナキスの名前は、坂本龍一のインタビューで知りました。

しかし初めて聴くジョン・ケージの、この衝撃の1曲。

コンサート会場を出て早速調べてみました。

1952年に作られた「この曲は音楽は音を鳴らすものという常識を覆す、「無音の」音楽である。」(ウィキペディアより)

ちなみに楽譜は

 Ⅰ(第1楽章) TACET(休み)

 Ⅱ(第2楽章) TACET(休み)

 Ⅲ(第3楽章) TACET(休み)

とだけ書かれているとのこと。

「TACET(休み)」とだけ書かれたこの曲で、時にはフルオーケストラ、時にはピアニストは、しっかりと演奏体勢には入るものの無音を貫き、4分33秒が経過すると客席にあいさつをして演奏を終了するのだそうです。

そしてこの「4分33秒」は、音楽の概念を覆した1曲として今も高い評価を得ているとのことです。

ちなみにこのコンサートは、某大学の理工学部表現工学科の公開講座でした。
「この曲の詳細については、学生諸君は次回の講義で詳しく説明します」と、解説をつとめた教授からありました。
聴きたい!

「4分33秒」、よろしければ「YouTube」等でチェックしてみてください。

ページ移動