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時刻表マニアのプチ旅行

2024.07.06

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大の時刻表マニアの私。

とある日曜日、気分転換にほんの数時間で回ってきたルートは、そんな時刻表マニアとして面目躍如の、普通は思い付かないコースだったと自負しています。

ルートを説明します。

まず上田駅から、1日1往復しか走っていない「草津温泉」行きのバスに乗って、上田市の裏側、群馬県嬬恋村にある、JR吾妻線の万座・鹿沢口駅まで向かいます。

このバス路線の利用がポイントです。

上田駅ひいては長野県と、浅間山の裏を走る吾妻線を結ぶ鉄道はありません。

しかし実はこの両者を結ぶ、上田発10:25の路線バスがある事に気が付く事が肝です。

上田駅前で待っていると、到着したのは写真の通り、豪華なハイデッカーバスでした。
聞いたら、終点草津温泉に着いたあとは、そこから横浜行きの高速バスになるとか。

知名度が低いバス路線でもあり、日曜日だというのに、私も含めてたった3人の客を乗せた豪華特急バスは、長野・群馬県境の峠を抜けて約1時間。
JR吾妻線の終点からひと駅前の万座・鹿沢口駅に到着し、私もそこで下車します。

かつてはこの万座・鹿沢口駅始発で上野行きの特急が走っていたのですが、栄華盛衰、今は各駅停車のみが発着する無人駅となっています(2枚目の写真)。

さて、ここからは鉄道に乗り換えです。

その前にまずは腹ごしらえ。

駅前の食堂に入ってカツ丼を注文したところ、とっても感じがいい妙齢の女将さんが運んできてくれたカツ丼には、写真の通りスプーンが付いていました。
何だかかわいくて面白い(笑)。
ちなみに私は箸で、大変美味しく頂きました。

さて、万座・鹿沢口駅に戻ってしばらく待っていると、この駅が終点の各駅停車が入線してきました。
そして折り返し、12:47発の新前橋行きとなって、すぐに出発です。

このまま新前橋に行ってもよかったのですが、私はあえて途中の長野原草津口駅始発の特急「草津・四万2号」上野行きに乗り換えます。

写真はその長野原草津口駅。
左の車両はここまで乗ってきて20分間停車中の各駅停車。
右の車両は私が乗り換えて先に出発する特急「草津・四万」です。

全席指定の特急列車に乗り換えたあとは、快適な揺れに身を任せながら高崎駅へ一直線。
車窓に釘付けになっているうちに、約1時間であっという間に高崎駅に到着です。

そのまま高崎駅から北陸新幹線に乗り換えて約30分、まだ陽が高い15:30に上田駅まで戻ってきました。

上田を出発して上田に戻ってくるまでちょうど5時間。
旅の醍醐味を満喫出来た、そしていろいろと考え事にも没頭できた、価値のある時間でした。


付記:ちなみにこの上田駅-草津温泉を結ぶ特急バス路線は、この6月30日をもって廃止となりました。

「碁盤切り」

2024.06.08

上田市出身の落語家で私も大ファンの立川談慶師匠が初出演し、師匠自らお勧め頂いた映画「碁盤切り」を観て参りました。

古典落語「柳田格之進」をベースにした、草なぎ剛主演の時代劇です。

率直な感想は、予想を超えてはるかに素晴らしかった、このひとことに尽きます。

碁打ちの達人で浪人武士の主人公が敵打ちを遂げようとする、疾走感あふれるリアルな世界と、主人公を取り巻く、江戸の街のユーモアとペーソスにあふれた落語ならではの世界とを、並行してしっかりと描き切ったシナリオと演出には、思わず「上手いなあ」と唸ってしまいました。

そしてもうひとつ、この映画で感心したことがあります。
それは碁打ちが碁を打つ、その打ち方がとても自然だった事です。

私は大の将棋ファンで、プロ将棋を観戦する事も大好きです。
そんな私がこれまで観てきた将棋を舞台とした映画では、ほぼ例外なく、俳優の駒の指し方が「それってあり得ないだろ」というほど上手くなく、それだけで興覚めしてしまう毎回でした。

しかしこの「碁盤切り」では、誰もが皆、石の打ち方が綺麗かつ鮮烈で、それがまたこの映画のリアリティと格とを数段引き上げていた感がありました。

もうひとつ。
オープニングから登場する、立川談慶師匠演じる長屋の大家は、まさに落語の世界の「大家さん」そのもので、映画の流れをほんのりと一変させる、とても微笑ましくインパクトある存在でした。

談慶師匠、素敵な映画をご紹介頂き、ありがとうございました。

ゴールデンウィークのお休みのお知らせ

2024.05.03

いつもご愛顧、誠にありがとうございます。

ゴールデンウイーク後半ですが、5月3日(金)~6日(月)までお休みを頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。

5月7日(火)から通常営業致します。

幼なじみの晴れ姿

2024.05.02

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久方ぶりに結婚式に出席しました。

新郎は幼稚園の幼なじみです。
幼なじみということは、彼は私と同じく60歳です。

上田の幼稚園で出会った彼は、卒園を待たずに神奈川へ引っ越してしまいましたが、それ以降も変わることなく、彼とは家族ぐるみのお付き合いがずっと続いてきました。

彼は最初の結婚で、長年の献身的な看病も実らず奥様と死別しました。

失意の底から立ち直った彼が巡り合ったのが、同じ神奈川に住む、このたび挙式された奥様でした。

結婚式から遡(さかのぼ)る事1ヵ月前。
彼は奥様を連れて上田の我が家を訪ねてきてくれました。

そして奥様ともすっかり意気投合した我々は、時間が経つのも忘れ、語り合いそして笑い合いました。
そして私も妻も、奥様の魅力に一遍で魅せられてしまいました。

翌日の夜、彼から電話が掛かってきて、結婚式に妻ともども出席してほしいと、嬉しいお誘いをもらいました。
私を気遣って招待を迷っていた彼に、奥様が絶対に呼んだほうがいいよと進言してくれたとの事です。

二つ返事で快諾した私と妻が当日訪れた、横浜みなとみらいでの結婚式と披露宴は、親友50名がふたりを祝福する、暖かさと笑顔と涙に満ちた、それはそれは素晴らしいひとときでした。

締めの挨拶で「ふたり合わせて100歳越え」などと笑いを取った彼ですが、そこにはとてもそうは見えない、若々しさに満ちたふたりが立っていました(ちなみに奥様はまだ40歳代です)。

写真は、ケーキ入刀の際、新郎新婦の友人がひとりずつステージに呼ばれ、ふたりからケーキを食べさせてもらうシーンです。
私の名前が呼ばれた時は、驚きとともに、私を選んでくれた彼の気持ちが嬉しくて、思わず大感激してしまいました。

正人ちゃん、敦子さん、おめでとう!!
これからふたりで幸せな人生を歩んでいってくださいね。

叡王戦「未届け人」

2024.02.10

将棋の八大タイトルのひとつに「叡王(えいおう)戦」があります。

それまで七大タイトルだった将棋界に、2017年から新たに加わった、出来立てほやほやのタイトル戦です。

現在の「叡王」は、もちろん八大タイトルすべてを保持する藤井聡太先生です。

で、この叡王戦。
実はとてもユニークなシステムがあります。

それは観戦の「未届け人」制度。

これは「未届け人」に選ばれたファン1名だけが、至れり尽くせりのサービスのもとで対局を観戦できる制度です。

ホームページからその概要を要約してみます。

1.対局開始時・終局時に、対局場にて対局に立ち会うことが出来ます。

2.棋士・女流棋士各1名が「未届け人」をアテンドし、生解説・指導対局・質疑応答をしてくれます。

3.対局場の将棋会館や周辺をアテンドの棋士・女流棋士が案内してくれます。

4.将棋会館で普段棋士が食べる将棋めしがチョイスできます。

5.両対局者、アテンドの棋士・女流棋士、羽生善治会長の揮毫色紙と当日の写真がプレゼントされます。

以上は決勝トーナメント1回戦から挑戦者決定戦までの特典となります。

ここからさらに「叡王 vs 挑戦者」のタイトル戦5番勝負になると次の特典が加わります。

・対局前日に行われる「検分」に同席。

・対局前日・当日の宿泊付き。

・対局者と同じ昼食・おやつを用意。
ちなみにおやつはここでしか手に入らない、スポンサーの不二家のお菓子詰め合わせで、棋士やマニア垂涎の一品となっています。

・対局後の夕食会に、両対局者やアテンド棋士・女流棋士と一緒に参加。

・対局で使用された駒(対局者の揮毫入り)をプレゼント。

ね、すごいでしょ?
将棋ファンなら眩暈がするような特典づくしです。

さて、問題はお値段です。
では発表します。

決勝トーナメント
・1回戦 30万円
・2回戦 35万円
・準決勝 40万円
・挑戦者決勝戦 50万円

そして叡王戦5番勝負の1局ごとの「未届け人」のお値段は・・・

250万円!

です。

でもこの特典が付くのであれば、このお値段も決して高くはないと個人的には思えてしまうのがファン心理です。

なお、アテンドする棋士と女流棋士は、予定が合えば「未届け人」の希望も聞いてくれるそうです。

私なら第一候補は、著書をすべて網羅しているほど大ファンの先崎学先生と、先崎先生のマブダチの室谷由紀先生、もしくは個人的に大ファンの鈴木環奈先生かな。

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