お待たせしました。
今期の「和田龍登水(とすい)」ファイナルを飾る「美山錦」、週明けより出荷開始です。
鼻孔をくすぐる花のような香り、透明感の中にとろりと感じられる甘みと旨み。
繊細な香りと味わいとが一体となって、舌の上をクリアに通り過ぎます。
ぜひ食中酒として、お料理と一緒にお召し上がり下さい。
なお「和田龍登水 ひとごこち」は弊社の在庫は終了致しました。
引き続き当ホームページの「和田龍登水」お取扱店様でお求めください。
信州上田 ほろ酔い社長がつづる日々の記録
お待たせしました。
今期の「和田龍登水(とすい)」ファイナルを飾る「美山錦」、週明けより出荷開始です。
鼻孔をくすぐる花のような香り、透明感の中にとろりと感じられる甘みと旨み。
繊細な香りと味わいとが一体となって、舌の上をクリアに通り過ぎます。
ぜひ食中酒として、お料理と一緒にお召し上がり下さい。
なお「和田龍登水 ひとごこち」は弊社の在庫は終了致しました。
引き続き当ホームページの「和田龍登水」お取扱店様でお求めください。
カーオーディオで久々に坂本龍一のライブ・アルバム「Media Bahn Live」を繰り返し聴いています。
YMO「散開」直後の1986年、私が大学3年の時に渋谷公会堂まで観に行った、この坂本龍一のソロツアーは衝撃でした。
衝撃その1。
坂本が弾くメイン・シンセサイザーがYAMAHAのDX-7だったこと。
YMO時代は、PROPHET-5やPOLYMOOGをはじめとして、我々には手の届かない機種の数々を使いこなして、それがまた魅力でもあったのだけれど(当時は銀座や新宿の楽器店に行ってはPROPHET-5にヘッドフォンをして、なりきりYMOを弾いたものでした)、このツアーでは当時20数万円で発売された、我々にも十分手が届くDX-7を弾いている姿を見て、価格よりも機能性を優先する坂本に一層のリスペクトを覚えました。
衝撃その2。
MIDIピアノの登場。
ピアノソロで披露された、YAMAHAが開発した世界初のMIDIピアノ。
ピアノソロ2曲目「ゴリラがバナナをくれる日」でピアノとシンセサイザーを同期させた音を聴いた瞬間、その圧倒的な美しさに、まさに椅子に叩きつけられたようなショックを受けました。
衝撃その3。
YMOから一転して、コンピューター・マニュピュレーターを置かない、すべてが手弾きの演奏だったこと。
このアルバムを聴くとどう考えてもコンピューター音源によるものに思える音も、実はすべて手弾き。
これはパーカッションのDAVID VAN TIEGHEMとキーボードのROBBY KILGOREの存在が大きい。
特にDAVID VAN TIEGHEMのアグレッシブなパーカッションは何度聴いても背筋に電流が走りそうなほどカッコよく、この音を聴きたいがために今もこのアルバムとビデオの「Media Bahn Live」をリフレインすることもしばしばです。
衝撃その4。
YMOの名曲「BEHIND THE MASK」の新バージョンの素晴らしさ。
原曲とはまったく別バージョンで演奏され観客のド肝を抜いた「BEHIND THE MASK」。
実はこれ、マイケル・ジャクソンのアルバムに収録するためにマイケル自身が新たに作詞したバージョンで、残念ながらちょっとしたトラブルで未収録に終わっています。
でも華麗なロック調に変身を遂げたこの曲は、イントロが流れた瞬間まさに総立ちの素晴らしさです。
おまけの衝撃。
男性ボーカルのBERNARD FOWLERがのちにローリング・ストーンズのツアーメンバーになったこと。
1990年にローリング・ストーンズが念願の初来日を果たして以来すべての日本公演に行っていますが、バックには必ずBERNARD FOWLERの姿があります。
ストーンズで彼を見るたびに、坂本のこのツアーと次の「NEO GEO」ツアーで歌っていた当時の彼をダブらせて感動するのです。
今期から「和田龍登水(とすい)」シリーズで「ひとごこち」を新発売したのに伴い、ホームページにも新たに掲載しました。
ちなみに今期のファイナルを飾る「和田龍登水 美山錦」ですが、現在しばし熟成中です。
4月中には発売を開始する予定です。
もうしばらくお待ちください。
夜、自宅で見る「YouTube」で、最もアクセスする回数が多いのが日本テレビで放映されていた「マネーの虎」です。
どの回も何十回見ても見飽きない面白さです。
昨夜も気が付いたら深夜でした。
15年ほど前、深夜枠で放映されていた時むさぼるように見ていた「マネーの虎」、今でももっとも好きなテレビ番組のひとつです。
「虎」と呼ばれる出資者5人を前に、その日の志願者が自身のプランをプレゼンテーションし、希望額に達すれば全額を出資してもらえるというこの番組。
しかしプランに甘さや綻びがあれば出資者から容赦なく批判・罵倒され、時には出資者同士もいがみ合うという強烈な番組でした。
司会の吉田栄作も含めて、すべての出演者が各々の人間性剥き出しで対峙するその姿に、毎回画面に釘付けになりました。
のちに出資者である「虎」が語ったところでは、ノーギャラで交通費も自腹、机に積んだ札束ももちろん自己資金との事でした。
「あなたの希望額に達したのでマネー成立です」
「あなたの希望額に達しなかったのでノーマネーでフィニッシュです」
司会の吉田栄作がどちらの決まり文句を告げようとも、どの回も不思議なカタルシスが心の奥に残ったものでした。
「虎」の中にも、個人的に好きな「虎」と嫌いな「虎」がはっきりといました。
そんな「虎」の社長たちも、15年経った今では成功者とそうでない者とがはっきりと分かれているようです。
当時は若輩と思っていたひばりプロダクション加藤和也社長は、実は随分と人を見る目を持っていたことに今気付かされます。
作家西村賢太。
彼の日々の生活を綴った「一私小説書きの日常」シリーズを読んでいると、彼が敬愛する藤澤清造や横溝正史の作品を繰り返しひも解く場面に出くわします。
何度読んでも読み飽きない、自分にとって片時も離せない一冊というのは確かにあります。
私にとってはそれが中上健次の「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」3部作や「ゴッドファーザー」だったりします。
中上健次は破壊衝動にむせ返る「十九歳の地図」「灰色のコカコーラ」といった初期の作品から、それが濃密に昇華された当該3部作、そしてより円熟味を増した後期の作品まで、どれを取っても珠玉の一冊だと思っています。
中でも、学生の頃に激しく読み込んで衝撃を受けた「岬」「枯木灘」「地の果て至上の時」のいわゆる竹原秋幸3部作は、今も常に携帯する一冊になっています。
文庫版はそれぞれが茶褐色に変色してぼろぼろですが、それがまた愛しく感じられます。
そういえば中上の故郷、和歌山県新宮市にある中上健次資料収集室を訪ねた際、館長さんとお話しする中で館長さんの一冊をお伺いしたところ、「奇蹟」との回答が帰ってきました。
それからは「奇蹟」も手放せない一冊です。
ところで西村賢太。
冒頭の随筆によると、ほぼ毎日、まずは夜の入りしなに外食にて、時には主食2品を超えて平らげ、それから執筆。
「夜更」(西村賢太)のあと明け方に寝る直前に、これまた何人前もの酒肴と宝焼酎・黄桜辛口一献を嗜み、さらに締めの淡水化物を堪能して満腹で睡眠、この繰り返しです。
それを正直に語る私小説家ならではの彼の姿勢も含め、このシリーズは驚嘆の連続です。
それと、憧れのビートたけしと初めて会ったその日に思いも掛けず酒席をともにする、夢のひとときを綴った一文は必読です。