この冬の造りが進んでおります。
新酒のトップを切って、12月に「和田龍 純米しぼりたて生原酒」が登場です。
皆様、乞うご期待。
信州上田 ほろ酔い社長がつづる日々の記録
パソコンがちょっぴり不調で更新が遅れてしまいました。
間もなく冬本番。
新酒の季節です。
当社も12月半ばから「和田龍 純米しぼりたて生原酒」の発売を予定しております。
今年はラベルも一新。
フレッシュな「しぼりたて」新酒を楽しみにお待ちください。
加えてお知らせです。
平成13年の冬からずっと冷蔵貯蔵していた古酒を、15年の歳月を経て、間もなく限定発売致します。
来年春には大河ドラマ「真田丸」の放映も控えて盛り上がっている信州上田。
お酒もそれに負けずに盛り上がっていきたいと思います。
誕生日を迎えた朝、会社のパソコンを立ち上げたらfacebbok上で「おめでとう」のコメントがびっしり!
分からない方のために説明すると、facebookではその日誕生日の「お友達」を丁寧に画面上で知らせてくれるのです。
ちなみに私はfacebookを会社のパソコンのみでチェックしているため、確認できるのは在社している日に限り、1日に数回です。
この日は昼にチェックすると「おめでとう」の数が倍に、そして夜にはさらに倍になっていました。
これに対して「たくさんの『おめでとう』をありがとうございました」で済ませる方も多いですが、私は全員にお礼の返信を出しました。
これはどちらが良い悪いではなくて性格ですね。
私はコメントを下さった方には返信をしなければ気が済まないタイプなもので。
でもですね。
おひとりおひとりに返信を打っていると、その方への思いやその方とご一緒した場面が改めて蘇ってきて、胸に込み上げてくるものがあるのです。
中には「おめでとうございます」たったひとことの方や、お酒のイベント等で一度しか会ったことがない方もいらっしゃいます。
でも、そのような方も含めてご縁を頂いたありがたさを感じることができて、その方を思い浮かべながら返信を打っている自分がいます。
すべての方に返信をし終えるまでに数時間掛かりましたが、心地よい達成感が残っていました。
翌朝facebookをチェックするとさらに新しい「おめでとう」がたくさん届いています。
仕事が空いた時間にしっかりと返信を送らせて頂きます。
親しい仲間との飲み会がお開きになったあと、帰途につく途中でふと飲み足りなさを感じて、踵(きびす)を返して上田の繁華街へと戻りました。
どこへ行こうかしばし悩んで、馴染みのバーのドアを開けました。
カウンターの片隅に腰を落ち着けてマスターに目配せで挨拶します。
このお店に来る時の私の距離感を分かってくれているので、あれこれ詮索されないのが逆に楽です。
「短めのシガーを下さい。それとマッカランで面白いのがあれば」
マスターはまずはシガーに火を着けて手渡してくれたあと、初めて口を開いて「いいマッカランがあります」
カウンターの外までズラリと並んだ棚から1本の瓶を取り出し、「今のマッカランのスタイルになる前の、オールドスタイルのマッカランの18年です」
まごうことなきマッカラン独特の香り、この香りだけで1時間楽しめます。
そこにシガーを合わせる至福のひととき。
時が静かに流れていきます。
いつの間にか店内は満席です。
ゆっくりとウイスキーを飲みきったあとで、今宵の締めの一杯としてマティーニを注文しました。
いつも使っているブードゥルズ・ジンがタンカレー・ジンに変わっていることを尋ねると、
「ベルモットを変えました。そしてビターズの替わりにこの×××(銘柄を忘れました)を入れています。これはタンカレーだから出来る味なんです」
そう言われて飲んだマティーニは確かにいつもと味が違います。
思わず「ものすごくフレーバーが活きてますね。美味しいです」と感想を述べると、マスターからほほえみが漏れました。
小一時間が過ぎ、そろそろお暇(いとま)する時間です。
「忙しそうなのでお見送りは結構です」と言ってもしっかりとドアまで駆け寄って挨拶してくれるマスター。
今宵も束の間のバーの愉悦を堪能させて頂きました。
写真上:安部守一長野県知事による乾杯
写真下:夕方、ピークを迎える会場
恒例の「長野の酒メッセ」がホテルメトロポリタン長野で開催されました。
今年の参加は68蔵。
午後2時からの開場に、今年もどっとお客様が詰め掛けて下さいました。
ここ数年感じるのは県外からのお客様が増えていること。
この日も弊社のブースに真っ先に駆け付けて下さったのは、先月「和田龍登水」の会を開催して下さった東京の飲食店の女将と、同じく東京の飲食店の顔馴染みの男性でした。
えっ、わざわざ長野まで来てくれたの!と、驚きと感激の思いでした。
私自身はこの「長野の酒メッセ」を、新規開拓はもちろんですが、それ以上に、これまでお世話になっている皆様に感謝の気持ちを伝える場と位置付けています。
そういう意味では、弊社のお酒をお取扱い頂いている問屋さん、酒販店さん、飲食店の皆さん、そして日頃からご愛飲頂いているお客様の皆さんと語り合いご挨拶できたひとときは大変有意義でした。
反面、まだまだ当社の名前やお酒は知られていないんだなあと痛感する場面もしばしばでした。
特に会社帰りのお客様が殺到する夕方以降は、お酒を試飲されたあとで「・・・で、あんたはどこの会社?」なんて聞かれるのはしょっちゅう。
「和田龍酒造ってのは和田村(という村があるのです。合併して現在は長和町)にあるのかい?」という質問にもすっかり慣れました。
でもおかげさまで、気が付けば持ち込んだお酒はほぼ空っぽ。
昨年を越える量のお酒を飲んで頂いて、最後のお客様をお見送りするまで、あっという間の楽しい5時間半でした。
ご来場頂いた皆様、そして弊社のブースにお越し頂いた皆様、今年も本当にありがとうございました。