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今年も「龍勢祭」

2010.10.13

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10月10日(日)、埼玉県秩父市吉田(旧吉田町)で行われた「龍勢祭」に、今年も参加して参りました。

吉田の地に住む人にとっては、この日を中心に1年が回るといっても過言ではない「龍勢祭」。
前日から続いた大雨にもかかわらず、私が早朝秩父に着く頃には雨も上がり、日差しが眩しく会場を照らしておりました。

ちなみに「龍勢」とは、ひと言でいえば、27の流派が伝統的な手法に則って作った、松の筒に多量の火薬を詰めたロケットの事です。
このロケットに「矢柄」と呼ばれる長い竹をくくりつけ、山の中腹にある発射台から15分にひとつずつ、轟音とともに上空に打ち上げられます。
龍のように空高く舞い上がる事からこの名前が付けられました。

見事「龍勢」が天高く打ち上がり、中に仕掛けられたパラシュートが開いて悠然と空を舞い降りてくると、数万人の観客からは惜しみない拍手と喝采が鳴り響きます。

私がこの「龍勢祭」に参加するきっかけは10年ほど前。
たまたま連のひとつの「和田若連」の皆様が、「和田」と「龍」の名前が一緒で面白いからと、当社にお立ち寄り頂いたのが始まりでした。
その場ですっかり意気投合した私は、直後の「龍勢祭」に「和田若連」の一員として参加させて頂き、一発でこのお祭りにハマってしまいました。
以後今日に至るまで、毎年10月第2日曜日は、秩父の地まで足を運んでいます。

前日の雨が嘘のように晴れ上がった快晴のもと、今年も轟音とともに次々と龍勢ロケットが打ち上げられ、ぎっしりと埋まった観客席からは歓声が鳴り止みませんでした。
そんな中「和田若連」の龍勢も、ここ数年で一番と行ってよいほど見事な打ち上げに成功し、1ヶ月に渡る龍勢製作に携わった連の皆様と、私も喜びを分かち合いました。

この「龍勢祭」はまさに「百聞は一見にしかず」、どれだけ言葉で説明しても、本物を観た人でないと分からない迫力と興奮とがあります。
機会があればぜひ足を運んでみて下さい。


写真上:打ち上げ直後、轟音とともに天高く上っていく「龍勢」

写真下:山の中腹の打ち上げ台で「龍勢」の設置作業中。ちなみに一般の方はここまで入れません。