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「純米 辛口」新発売

2022.06.11

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このたび新商品の発売を開始しました。

「和田龍 純米 辛口」
「純米 辛口 真田太平記」
(お酒は一緒でラベル違いとなります)

これを機に従来の「本醸造」は終売とし、当社のお酒は普通酒をはじめオール純米酒となります。

新しい「純米 辛口」はその名の通り、さらりと柔らかな、喉ごしのよい、飲み飽きしない味わいです。
ぜひお試し頂ければ嬉しいです。

ホームページ内の商品紹介も間もなく変更致します。

和装の美学

2022.06.06

将棋の棋聖戦が始まりました。

タイトル保持者、藤井聡太棋聖に、盟友である永瀬拓矢王座が挑戦する五番勝負の第1戦は、二度の千日手の激闘の末、永瀬王座が勝利しました。

その永瀬王座、私はちょっとだけ気になることがあります。
それは永瀬王座が、将棋のタイトル戦の正装ともいえる和服を身に付けないことです。

基本的にいつもスーツのみ。
通常の対局では問題ないのでしょうが、タイトル戦という晴れの舞台で、将棋の美しさ、貴賓さをアピールする絶好の機会に、和服を着用しない理由が何かあるのでしょうか。

以前は永瀬先生もタイトル戦で和服を着ていました。
ただし対局の前半だけで、後半はやはりスーツに着替えての対局でした。

何かのインタビューで、永瀬先生ご本人がこの件に触れていたことがあります。
曰く、タイトル戦でのスーツ着用を対戦相手に断っていた時もあったが、毎回その事に気持ちと時間を割くのもいかがなものかと思い、最近はこの件にあえて触れなくなった、といった趣旨だったと思います。

個人的には将棋のタイトル戦の品格を保つためにも、永瀬王座にはぜひ和服を着て頂きたいと思っています。
永瀬先生とその将棋には、それだけの魅力が溢れていると思っていますので。

それとも和服を着用しない特別な理由が何かあるのであれば、このような勝手を申し上げた失礼をお許しください。

以前もうひとり、確信的にタイトル戦にスーツ着用で臨んだ棋士がいました。

島朗九段。

当時新設されたばかりのタイトル戦の最高峰、第1期竜王戦で、米長邦雄九段を相手に、島先生は全局スーツ姿で通し、見事4連勝で竜王位に就きました。

ただこの時は、島先生は将棋界きってのファッション通として知れ渡っており、ブランド品の高級スーツを対局ごとに変えて着用したのも、自身の美学を貫き通すための戦略でした。
そのため、このスーツ作戦(?)は内外ともに好意的に認知され、米長先生は将棋も服装も普段とは違った島先生の感覚に翻弄(ほんろう)されたそうです。

スーツ姿でタイトル戦を戦った棋士がもうひとりいました。
加藤一二三先生。

名人戦の中原誠名人との最終局。
詰みを発見した瞬間に「うひょーっ」と奇声を発したという逸話とともに、念願の名人位を奪取した時の加藤先生のスーツ姿は、今も多くの将棋ファンの目に焼き付いています。
愛すべき加藤先生は将棋界の常識を逸脱し過ぎていて、何だかもう、すべてが許されてしまうんですよね。

「ベートーベン全交響曲連続演奏会」

2022.05.28

WOWOWで、昨年の大晦日に東京文化会館大ホールで行われた小林研一郎が指揮する「ベートーベン全交響曲連続演奏会2021」を観ました。

観ました、と言っても、ベートーベンの交響曲全9曲の演奏をノーカットで放映する訳ですから、席を離れることもありながらの、いわゆる「ながら見」です。

それでも第9番「合唱付き」の演奏が終わり、小林研一郎がカーテンコールに包まれる場面では、不覚にも大粒の涙を流し続ける自分がいました。

小林研一郎が大好きです。
学生時代から今日まで、彼のコンサートをどれだけ聴きにいったか、数え切れません。

十八番ともいえるチャイコフスキー、ベルリオーズ。
合唱が一体となって映えるモーツァルト「レクイエム」、オルフ「カルミナ・プラーナ」、マーラー「復活」そしてベートーベン「第九」・・・。

直近では上田のコンサートホール「サントミューゼ」で開催された、群馬交響楽団のチャイコフスキー「交響曲第4番」を聴きに行き、年齢をまったく感じされないパワフルかつ繊細な、あの小林研一郎ならではのタクトを堪能して参りました。

思い返せば30年近く聴き続け、見続けてきた小林研一郎。
そして14回目を迎える今年が最後と宣言した「ベートーベン全交響曲連続演奏会」。
そのクライマックスの「炎の第九」(小林研一郎の「第九」の通称です)と、そしてすべてを演奏し切ったあとの彼の汗にまみれた満面の笑顔を観れば、心が揺さぶられないわけがありません。

次はぜひまたライブでと、小林先生の次のステージを待ち望む自分がそこにはいました。

ひとつ余談です。
小林研一郎は大の将棋好きで知られています。
さて、私が学生時代、東京文化会館へマーラーの交響曲第2番「復活」を聴きに行った時のこと。
開演前、隣の席に見た顔が座っています。
「あの・・・人違いでしたら申し訳ありませんが、もしかして将棋の青野(照市)先生ではありませんか?」
(ニッコリ笑いながら)「はい、そうです」
「え~っ、私、大ファンなんです。A級順位戦(当時)、ぜひ頑張ってくださいね。応援しています」
「ありがとう。そうそう、あちらには大内(延介)先生もいらっしゃいますよ」
「え~っ!」
小林先生の将棋人脈も恐るべし、です。

ブログを読んで下さり、ありがとうございます。

2022.05.21

お酒の購入で初めてご来社下さる多くの皆様が、ホームページにアクセスした際にこのブログも読んでから来たとおっしゃって下さるのが、照れくさいけれど、でもとても嬉しいです。

ここまでブログを続けてこられたのは、このホームページを監修して下さっている女性デザイナーの方が、立ち上げに当たって「頑張って1週間に一度はブログをアップしましょう」と励まして下さった、そのひとことがきっかけです。

このブログを初めて読んで下さる皆様へ。

ここで改めて、当社をより深く知って頂くための2つのコンテンツをご紹介します。


・SAKETIMES

国内最大の日本酒のWEBサイトです。
その中で、2020年1月28日に当社を記事にして頂きました。
その衝撃的なタイトルともあいまってか、2020年に読まれた年間ランキング9位となりました。

https://jp.sake-times.com/knowledge/sakagura/sake_g_wadaryushuzo


・YouTube 信州上田五蔵「山恵錦プロジェクト」から「和田龍酒造」

3年前に「山恵錦」が長野県の酒造好適米として正式に認可された際、上田市の5蔵が、上田産山恵錦ひいては上田の地酒をもっともっとアピールしていこうと立ち上げた「山恵錦プロジェクト」。
その一環として各蔵を紹介した動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=9jEc7IzDw-c


ぜひアクセスして頂ければ幸いです。

乗り鉄の旅

2022.05.14

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1枚目 妙高高原駅

2枚目 私が乗った車両。妙高高原駅にて。反対ホームの車両は妙高高原駅を起点とする「えちごときめき鉄道」の直江津行き。

3枚目 山あいの牟礼(むれ)駅

4枚目 長野駅のてんぷらそば 


ゴールデンウイークの後半、半日時間が空いた私は、せっかくのフリーのひとときを何に使おうか考えた挙句、そうだ、大好きな電車に乗りに行こう、そう決めて愛読書の時刻表をめくり始めました。

たった半日、遠くへは行けない。
でもあまり混み合っているところにも行きたくない。
気軽にローカルな鉄道旅を堪能できるコースはどこ?

そうして選んだのは、上田駅から「しなの鉄道」の終点の妙高高原駅まで行って帰ってくる、片道約2時間のちっぽけな旅でした。

途中、長野駅で乗り換えて、妙高高原駅に着いたらすぐに折り返す同じ車両に乗って、また長野駅で乗り換えて上田に戻ってくる、ただただそれだけの電車旅でした。

でも、それがいいんだよなあ。

本を1冊持って、ボックス席の窓側に座って、電車の揺れに身を任せる快感といったら。

特に長野駅以北は、電車は悠然と自然の中を走り、時には川の清流の畔(ほとり)に沿い、時には山の谷間を走り抜け、そして思い出す頃に小さな駅にゆっくりと滑り込む。
視線は窓外に釘付けです。

そして改札の外に出たのは、妙高高原駅で帰路に着くまでの30分だけ。

でもゴールデンウイークの喧騒を置き去りにしたような、行き交う人も車もなく、ガランとした静寂の駅前ロータリーにたたずむ時間が、これまた快感だったのでした。

それと行きの長野駅で食べた立ち食いそば、美味かったなあ。

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