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破損してますよ。

2021.06.19

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メーカーから届いた新品の瓶の1ケースが破損していました。

写真では分かりづらいですが、5本が粉々に割れていて、しかも見てお分かりの通り、その時の衝撃で1本は柵から飛び出して横倒しになっています。
たぶん、運送中に下に落としたのでしょうね。

普通なら怒るところでしょうが・・・今回は運送会社の若いドライバーのお兄さんにも、瓶のメーカーにも、一切腹は立ちませんでした。

それは普段から、どちらの会社も誠意ある対応を心掛けてきてくれたからです。

まず運送会社ですが、当社からお酒の輸送を頼む時、逆に資材が届く時、いつもドライバーさんが素敵な笑顔で、とても丁寧な仕事をしてくれます。
今回の破損は間違いなくこの運送会社内で起きた事なのですが、少なくともドライバーさんを怒る気には全くなれませんでした。

ドライバーのお兄さんにはその場で
・あなたのせいではないし、事を荒立てる気持ちもまったくない。
・そのかわり、この破損した分をどうするか、迅速に処理してほしい。
それだけ告げて、お茶のペットボトルを渡して帰しました。
破損した箱は彼が持って帰りました。

次に瓶メーカーに電話をして顛末を話すと、担当の男性からまず丁重なお詫びが返ってきました。
そしてほどなく、あのあとすぐに運送会社から連絡があり、相談した結果、破損分は当社の伝票から引かせて頂きますとの、これまた丁重な連絡がありました。
これにて一件落着です。

私だって普通だったら怒ります。
でも日頃の誠実なお付き合いが、このような場で形となって現れた事を逆に何だかとても嬉しく感じた、そんな出来事でした。

いよいよ解禁

2021.06.12

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上田名物「鮎のつけば」。

千曲川のほとりに建つ小屋で、獲れたての天然鮎のフルコースを堪能できます。

今年も千曲川の鮎の解禁日に合わせて、いよいよ6月26日からオープンです。

私がおすすめの「つけば鯉西」。

初めて訪れた人がまず驚くのが、最初に出される「鮎刺し」です。
鮎の身の上に透き通った刺身が乗って、姿造りの形で供されます。

その後も、鮎の塩焼き、鮎の天ぷら、鮎の田楽・・・まさに鮎尽くしで、千曲川の旬を堪能できること請け合いです。

ちなみに夜も更けた頃になると、名物社長の西澤さんが「ごゆっくり!」といいながら潜水服で千曲川に潜っていきます。
そう、これから鮎の漁を仕掛けるのです。

実はこの「つけば鯉西」、2年前の秋の大型台風で、跡形もなく流されてしまいました。
「もはやこれまでか」という周囲の声をよそに、西澤社長は翌年、つけば小屋を見事に復活させました。
そのバイタリティたるや、ただただ素晴らしいのひとことです。

一番下の写真で遠くに見える赤い橋は、やはりその時の台風で崩落した上田電鉄別所線の鉄橋です。
その時の様子は全国ニュースでも繰り返し流されました。
しかしこちらも多くの支援を得て、今年の3月に見事に復活を果たしました。

鮎のつけば。
我々上田市民が胸を張ってお薦めできる、初夏から秋の上田の風物詩です。
千曲川のせせらぎを聞きながら、鮎と酒とを堪能するひとときは絶品です。
よろしければ足を運んでみてください。

私の座席 2

2021.06.08

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前回の続きです。

先週の日曜日、この上田映劇で立川談慶師匠の独演会があったので行って来ました。
ちなみに演目は「粗忽長屋」と「妾馬」の2題。
絶品でした。

そう、上田映劇は映画に留まらず、このように幅広く活用されているのです。

ちなみに上田映劇で開催されたイベントで、今までで一番驚いたのは、聖飢魔Ⅱのメンバー、ACE清水のソロコンサート。
しかも2度も。

聖飢魔Ⅱはずっと大好きなので、知った時は腰が抜けそうになりましたよ。

で、念願の「私の座席」を確認してきました。

私の座席

2021.06.04

上田市内に古くからある映画館「上田映劇」。

ここで初めて観た映画は小学校5年生の時の「タワーリングインフェルノ」でした。

それから今日まで、途中東京に移り住んだ8年間を除き、一体どれだけこの映画館に足を運んだことか。
座席数わずか270のこの小さな小屋で、数限りない至福の数時間を過ごしてきました。

この上田映劇は数年前、上田市内に東宝シネマズがオープンしたあおりを受けて一度閉館しました。
しかし復活を求める熱烈な声と共に、上田映劇は蘇りました。

以降、ミニシアター系のラインナップを中心として、今も上映を続けています。

12月のこのブログで「ニューシネマパラダイス」を観に行った事を書きました。

https://www.wadaryu.com/blog/archives/752.html

その時、帰り際に上田映劇を応援する思いを込めて、年会費1万円の「上田映劇特別会員」に申し込みをしました。
一番の特典は、座席の背もたれに名前の入ったプレートが貼られ、その席の「シートオーナー」になれる事です。

そして先日、半年ぶりに妻と上田映劇に足を運びました。

観た作品は「ターコイズの空の下で」。
柳楽優弥主演の、広大なモンゴルを舞台とした「ロードムービー」です。

我々は「シートオーナー」になった自分の席がどこか、当日不在だった支配人の代わりに若いスタッフに聞きました。
が、分からないとの返事。
すぐに支配人に電話で問い合わせてくれたのですが、やはり支配人も出先では分からないとの事でした。

仕方がないので、我々を含めて観客3人の館内で映画を堪能したあと、スタッフに了承を得て、277席のシートに付いたプレートを見て回りました。
しかし慌てていたせいもあり、私の名前は見つかりません。

最後は諦めて、私たちは映画館をあとにしました。

数日後、私は上田映劇に、自分の席を教えてもらうためにメールを送りました。
そうしたらすぐに支配人から丁寧な返信が届きました。
心からのお詫びとお礼がこめられた温かなメールです。

A-14。

最前列、真ん中のシマの一番右。

これが私の座席でした。

何でこの席が見つけられなかったのだろう。
つぶさに見て回ったはずなのに。
でもやっぱり嬉しい。

最前列はちょっと見づらいけれど、でも次回はこの席に座ってみたいと思います。
今度行くのは、大・大・大好きで、学生時代から数え切れないほど観た「戦場のメリークリスマス」の「4K修復版」かな。

レジでの狼狽

2021.05.29

現在スポーツニッポンでも鋭意連載中の、友人の女流官能小説家、深志美由紀(みゆき・みゆき)。

彼女の作品が月刊「新鮮小説」の最新号に掲載されるという事で、ネットで購入しようと思っていたところ、ふらりと立ち寄った馴染みの書店で棚に並んでいるのを発見しました。

買いたいのですが・・・表紙はグラマラスなお姉様のイラストが描かれた、ひと目見ただけで官能小説誌。

こっそりネットで買えよ、いやいや、ここで見つけたんだから恥ずかしがらずに今買っちゃえよ。
心の中で2つの思いが交錯します。

迷った末にグワシと本を手に取ってレジに向かったのはいいのですが・・・よりによって目の前に立っていたのはうら若き女性の店員さん。

焦った末に「あの、ですね、(表紙の「深志美由紀」の名前を指さしながら)彼女が私の友人でして」と必死で正当性を説明する私。

それに対して「そうだったんですね!」と明るく理解を示すリアクションが返ってくると思いきや・・・店員さんは無表情で「はい」と呟くと「袋に入れますか?」と、私の思いなどまるで眼中にない淡々とした対応が続きます。

いたたまれなくなった私は「恥ずかし~」とひと声発したのですが、それすらも無視されて「はい、どうぞ、ありがとうございます」と、冷静に包んだ本を差し出されました。

あとで顛末を妻に伝えると、ひとこと。
「そんなの、店員さんは何とも思っていないんだから、普通に買えばいいんだよ」

でもな~、通い慣れた地元の書店で50過ぎの男性がエッチな本を持ってレジに向かうのって、やっぱり恥ずかしかったのです。

そうまでして購入して読んだ深志美由紀の小説は、いつもに増して濃い味わいが脳裏を刺激しました。

皆さん、深志美由紀を応援してくださいね。
単行本もたくさん出ています。

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