記事一覧

サービスのすれ違い

2021.09.18

今日はちょっとだけ不満を書きます。
行きつけの書店のサービスに対してです。
この書店にはかれこれ30年以上通い、購入した単行本も100冊、200冊どころではありません。
そしてここは長野県を代表するチェーンの書店です(これを書かないと別の個人経営の書店さんと誤解されてしまうので)。

昨夜、いつものようにこの書店を訪れ、ハードカバーを購入しようとレジに向かいました。
レジに立っていたのは、最近ここに配属になったばかりと思われる、若い女性でした。

① レジの窓口が左右2箇所あり、その女性が立っていた左側のレジの前には「隣のレジにお願いします」という案内板が立っていたので、右の無人のレジの前に立ち、彼女が来るのを待ちました。
ところが彼女はすぐさま自分の前の案内板を撤去し「こちらへどうぞ」と言いました。
ホテルでもあるのですが、フロントに立ったお客様を自分のほうに来るように促す行為が私は大嫌いです。
あなたがお客様に歩み寄るべきです。

② 「ビニール袋は有料になりますが、どうされますか?」と聞かれたので、私はいつものように「(無料の)紙袋をください」と答えました。
すると彼女は最初に、A5サイズのその単行本がギリギリ入るか入らないかの小さな紙袋を取り出して「これしかありません」と言ってきました。
「いつもはこれより大きな紙袋に入れて頂いておりますが」
すると彼女はそこで初めて、今度は雑誌サイズのいつもの大きな紙袋を取り出してきました。
まるで嫌がらせです。
彼女はばつの悪さを誤魔化すためか「(紙袋は)自社で作っておりますので」と訳の分からぬひとことを呟きながら、本を入れ始めました。
紙袋だってお金が掛かっているんだからね!もったいないのよ!とでも言いたかったのでしょうか。
ちなみに私は紙のブックカバーはいつも基本的にお断りしています。
私「いつもこちらでたくさん本を買うので、ビニール袋は自宅にたくさん溜まっているんですよ」
店員「皆さん、マイバッグをお持ちになります」
その回答は正しいです。
バッグを持ってこなかったあなたが悪いと言われれば、エコを考えればその通りです。
しかしサービスの面からすれば間違いです。
紙袋という予想もしなかったリクエストに対して不快感を露わにし、それを客側に見破られてしまう。
失格です。

立ち去り際に聞きました。
「ざっくばらんにお伺いしますが、本を買って紙袋を要求されるのは迷惑ですか?だったら次回からは止めます」
本音です。
そこまでして紙袋は要りません。
「・・・いえ、お客様のために用意しているものなので」
答えにはなっていません。
「そうですか。ありがとう」
笑顔を作って店を出ました。

本当のサービスとは、人を喜ばせる事が心底好きな人でなければ提供できないといつも思っています。
ましてやネットでの通販が全盛の中で、直接足を運んだり電話やメールを下さるお客様がどれだけありがたい事か、そのつど実感する今日この頃です。

さて、次にこの書店に行った時、どうしたものか・・・。

お知らせ

2021.09.11

秋の日本酒の代名詞「ひやおろし」「秋上がり」が賑やかにお店の棚を飾る季節がやって参りました。
当社も長野県一斉発売日に習い、9月9日より「和田龍登水(とすい) ひやおろし」の発売を開始しました。
ぜひ当ホームページのお取扱い店様にてお求め頂ければ幸いです。
なおおかげさまを持ちまして、720mlは当社の在庫は完売しております。

もうひとつお知らせがあります。
長野県内の素晴らしい酒販店様が「和田龍登水」お取扱い店に加わって頂きました。

下伊那郡松川町
「お酒とお菓子の店 恵比寿屋」様。

今回ご縁を頂いたこの恵比寿屋様。
実際にお目に掛かるのはこれからですが、頂いたお手紙、電話でお話しした会話、手作りのチラシ、そしてホームページから、ご店主はじめ皆様のあたたかく真摯なお人柄が随所に伝わってきて、このお店に「和田龍登水」が並んだ光景を考えると心が躍ります。
お近くの方はぜひお立ち寄り頂ければと存じます。

https://ebisuya-matsukawa.com/

ホテルからの問い合わせ

2021.09.04

先日、全国チェーンの某シティホテルから商品の問い合わせの電話がありました。
その方は代表のホテル名のみ名乗られて、ホテルの具体的な地名は言われなかったので最後に尋ねたところ、快く教えて下さいました。

それは関信越の有名な観光地で、私はそのホテルが大好きだったので、嬉しさも込めてその旨を伝えました。

電話を切って、そのホテルの所在地は東京ではないのに着信が03である事に疑問を覚えました。

そのあと、たまたま連絡を取った、超ホテル通でもあるエレクトーン奏者の神田将(かんだ・ゆき)さんにその疑問を伝えると、即座に回答が返ってきました。

神田さん曰く。
現地ではなく東京からの発信だったということは、本社あるいはマーケティング企画からの電話と思われる。
マーケティングは東京で全国のフェアやプロモーションを仕切っていて、イベント会社の性格を持つスタッフが集まっている。
なので、そのホテルが和田のお酒に目を留めたと聞いて、とても嬉しい。
との事でした。

ちなみに神田将さんは、東京にあるこのホテル・チェーンの水族館(!)で折に触れリサイタルを開いていますが、これもインパクトあるアーティストを探していたマーケテイングに神田さんが紹介されたご縁らしいです。

さて、その神田将さん。
来たる10月31日(日)に東京文化会館大ホールでリサイタルを開きます。

クラシックの殿堂、東京文化会館のしかも大ホールで、エレクトーンのソロコンサートが開催されるのは初めてのことです。
コロナ禍で2度の延期を経て、満を持して開催されるこのリサイタル。
現代エレクトーンの衝撃をぜひひとりでも多くの方に体感して頂きたいと切に願っています。

神田将オフィシャルサイト
https://www.yksonic.com/

コンサート情報はもちろんのこと、秀逸なホテル批評「喜怒哀楽」も併せてご覧ください。

「和田龍登水 ひやおろし」発売開始

2021.08.28

秋のお酒の風物詩「ひやおろし」。

今年も9月9日(木)、長野県の「ひやおろし」解禁日に合わせて、「和田龍登水(とすい) ひやおろし」の発売を開始します。

「和田龍登水 ひやおろし」のテーマはズバリ「熟成感」。

最近はやりのフレッシュで若々しい「ひやおろし」も美味しいですが、「和田龍登水」は「ひやおろし」の名に相応しい、ひと夏越した秋ならではの円熟味をお楽しみ頂きます。

その熟成感を出すために、5月になったところで瓶貯蔵していた冷蔵庫から出して、それ以降は蔵内で常温保存し、自然の熟成に身を任せました。

ちなみに今年の「ひやおろし」、冷蔵や常温はもちろんですが、「ぬる燗」の美味しさは抜群です。

一昨年・昨年は発売前にご予約で完売してしまい、ご迷惑をお掛けした「和田龍登水 ひやおろし」。
今年は増量して皆様のお求めをお待ちしています。
弊社ホームページ内の「和田龍登水」お取扱い店様でお買い求めください。


和田龍登水 ひやおろし
1.8L 3,200円(税込 3,520円)
720ml 1,600円(税込 1,760円)

伊集院静のこと

2021.08.21

今さらながらですが、伊集院静が好きです。

伊集院静の小説やエッセイはもちろんのこと、そこから垣間見える生きざまが好きです。

伊集院静の武骨でダイナミックな生き方は決して真似できないけれど、彼の艶っぽさは男としていつも憧れています。

伊集院静自身はエッセイの中で、艶っぽい男性の代表して立川談志や北野武を挙げています。
よく分かります。
私はいつも艶っぽい男性として志村けんを挙げていましたが、それを言うたびに周りから「え~っ?」という反応が返ってきて、むしろ私のほうが意外でした。

伊集院静に憧れて競輪に一度だけ行ったことがあります。
小田原競輪場。
しかし競輪の理論を知らぬ者がひとりで見たところで楽しいわけがありません。
その日は幾ばくかのお金をすって、金網越しに負けた選手に向かって「××、帰れ~っ!俺も帰る~!」と叫ぶおじさんの声を背に、競輪場をあとにしたのでした。

伊集院静の有名な言葉に「女こどもは夜の8時以降は銀座の寿司屋に入るな」「子どもや若者はグリーン車に乗るな」があります。
以前、伊集院静がゲスト出演した某テレビ番組で、この言葉を聞いた小島慶子が「うるさい」と茶化してしまい、伊集院静が怒って退席するというシーンがありました。
このような発言に賛否はあるでしょうが、伊集院静の生きざまも併せて言葉の真意を汲み取れば、私は諸手をあげて賛成してしまうのです。

石橋貴明がホストをつとめるテレビ番組「リシリな夜」に伊集院静がゲストで出演した回が、今YouTubeにアップされています。
私は感激しながら、数え切れないほど見返しています。
伊集院静、やっぱりカッコいいな。
そして今日も、私は彼の作品を寝酒代わりに読み耽るのです。

男は電車では座らないものという信念を持つ伊集院静。
もし電車で偶然会ったりしたら、感激と緊張とで声も出ないだろうな。
でも勇気を奮って「先生の作品をいつも愛読させて頂いております」とひとことだけ伝えると思います。

ページ移動