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「長野の酒メッセ in 東京」開催

2011.07.07

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写真上:開場前の風景
写真下:和田龍酒造のブース


昨日、グランドプリンスホテル高輪にて「長野の酒メッセ in 東京2011」が開催され、弊社も出展して参りました。

猛暑のさなか、午後1時から午後8時まで、立錐の余地がないほどの大勢のお客様がご来場され、会場は終始熱気に包まれました。

今年で2年目の参加となる弊社のブースにも、旧知のお客様、また昨年のこの会でお知り合いになったお客様が多数足を運んで下さり、そこに新しいお客様も加わって、妻ともども、感謝の思いとともにお酒を注がせて頂きました。

開場してからずっと、それこそ休む間もなくお客様にお酒をお振る舞いし続けましたが、不思議と疲れは感じません。
お客様との会話に花を咲かせ、大いに笑い、そして私たちも楽しんでいるうちに、ふと時計を見ると、時計の針は既に午後7時過ぎ。
えーっ、時間が経つのがあまりに早い事に思わずびっくりです。

最後のお客様をお見送りし、片付けを終えると、それまで感じることがなかった足の痛みがどっと一気に押し寄せてきました。
でもこの心地よい疲れを感じる時こそが、展示会を無事終えた時の至福の瞬間なのです。

改めまして、今年もわざわざ和田龍酒造のブースへ足を運んで下さった皆様に心より御礼申し上げます。
これからも頑張ります。
本当にありがとうございました。

気になる言葉遣い

2011.06.30

最近仕事やプライベートで、とても気になる言葉遣いがあります。
それは「はい」ではなく「うん」と受け答えされる事です。

例えば買い物や商談の場で、こちらからの質問に対して、あるいはこちらの言葉に相手が相槌を打つ時に、「はい」ではなく「うん、うん」などと答えられると、一気に気持ちが冷めていくのが分かります。

私は基本的に、買う側も売る側も立場はイーブンというスタンスなので、自分が客側の時こそ、売る側である相手には丁寧に接していこうと思っているのですが、「うん」という受け答えはそんな思いを台無しにしますね。

電話でこちらが丁寧な口調で話している時に「うん、うん」と言われると、別の人に変わってくれと即座に思いますし、直接話している時にそのような言葉遣いをされると、それ以上話す意欲を一気に削がれます。

先日も仕事の電話で、こちらからの問い掛けに終始一貫して「うん」「うん」と答え続けた女性に対して、「です、ます」調で話していた私も、この人にはこちらの真心は通じないと瞬時に察して、あえて丁寧な言葉遣いを止めました。

普段から付き合いがあって気心が知れた人には、もしそのような言葉遣いをされた場合は、僭越な言い方ですがその方の今後のためもあえて忠告致しますが、その場限りの場合は不愉快な思いだけが心に残ります。

余談ですが、今私が愛用している車を買ったディーラーの営業マンが、当時は新人でしたがなかなか優秀なセールスで、彼のおかげで気持ちよく納車まで運びました。
ただひとつだけ気になる事があったので、最後に彼にあえて忠告しました。
「あなたのためを思って言うので、気を悪くしないで聞いて下さい。お客様は見ているので、爪は短く切ったほうがいいですよ」
彼は今でもその時のことを懐かしく話してくれます。

言葉のキャッチボール、そして気持ちのキャッチボールは、お互いが相手に敬意を持った上で、それがきれいに通じ合った時は、いつも気持ちがいいものです。

チェックインのひととき その2

2011.06.24

3/10の本ブログで「チェックインのひととき」と題して登場した品川区のTPホテル、その快適な滞在の様子を記しましたが、その正体はグランドプリンスホテル高輪です。
今日はその後日談を記します。

実はこのグランドプリンスホテル高輪、東北大震災の影響でその後しばらく休業しておりました。
6月上旬から営業を再開したのですが、その間に一度、私は仕方なく代替で、隣接するグランドプリンスホテル新高輪に宿泊致しました。

同じプリンスホテルで、ましてや同じ敷地内にあるのだからどちらでもいいではないかと思われるかもしれませんが、そこはそれ、やはりいつも慣れ親しんだ空間とスタッフの皆さんに触れ合えない寂しさが募ります。

そんな思いと共に予約した新高輪に、その日チェックインしたのは深夜0時を回った頃でした。
閑散としたフロントで手続きを終えると、とても好感の持てる中国名の女性スタッフから一通の手紙を渡されました。
部屋に入って早速封を開けると、それは高輪でお世話になっているフロントリーダーからの直筆の手紙でした。

これも以前ブログで書いたように、私は直筆の手紙に弱いのですね。
お忙しい中、自分に宛ててペンを走らせて頂いたその方のお気持ちを思うと、それだけで胸に熱いものが流れます。

その手紙には、高輪が休業している事のお詫びと、そしてスタッフ一同再開に向けて頑張っている様子とが丁寧な文字で綴られていました。
そして便箋の一番下には、グランドプリンスホテル高輪自慢のきれいな庭園の写真が貼られていました。
この手紙を読んだだけで、今回あえて新高輪に泊まった価値があったという思いでいっぱいでした。

思いには思いで返そうと、翌朝ホテル備え付けの便箋で、私もそのフロントリーダーへの手紙を直筆でしたためました。
それを持ってチェックアウトの列に並ぶと、昨夜チェックインを担当してくれた女性が目の前でお客様の手続きに追われています。
私は順番を後続に譲り、あえて彼女の前に進み出て、昨夜の心地よい対応のお礼を述べました。
笑顔で言葉を返してくれる彼女に、これをフロントリーダーに渡して欲しいと手紙を差し出すと彼女はハッとした様子で「少々お待ち下さい」とバックヤードに引っ込み、入れ替わりですぐにそのフロントリーダーが姿を見せました。

改めて彼の気持ちにお礼を言い、しばし会話に花を咲かせ、営業再開の際にはお伺いする事を約束してホテルをあとにしました。

そして先日。
約束通り、宿泊のためグランドプリンスホテル高輪を訪ねました。

品川駅からいつもの坂道を登り、途中に庭園内を突っ切る近道はあるのですが、滞在の始まりは正面からといういつもの思いで坂道を登り切り、入口への道のりを歩いていると・・・。

タクシー乗り場前のデスクに立っていた旧知のドアマンの女性が笑顔で私の名前を呼び、「お帰りなさいませ!」という掛け声とともに小走りで駆け寄ってきてくれました。
そして私に先立って入口の自動ドアをくぐり、「和田様ご到着です!」とフロントに引き継ぎます。
フロントの女性も「お帰りなさいませ」と笑顔で応え、その温かな受け答えに私の気持ちも弾みます。

さあ、今日も待ちに待った、心躍る楽しい滞在が始まります。

「Petit Bonheur (プチ・ボヌール)」

2011.06.17

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このブログにもたびたび登場する、このたび長野市へ移転した「Restaurant Bar Libiamo(レストランバー・リビアーモ)」。
先日訪問した時に、素敵なカクテルに出会いました。

移転に際して新しくスタッフとして加わったバーテンダーの富田圭子さん、若くて素敵な女性です。
初めて彼女にカクテルを頼んだ時から、ゆっくりと時間を掛けてそれはそれは丁寧に作られる彼女のカクテルを口にして、一遍でファンになりました。

上田市でオープンしてから10年来慣れ親しんだオーナーの坂田さんのカクテルも大好きですが、富田さんのカクテルもまたひと味違ってとても素敵な味わいです。

そんなある日のこと。
開店時間早々に駆け込んで、富田さんにアペリティフとしてお任せでお願いして出てきたのが、写真にもある彼女のオリジナルカクテルです。

名前は「Petit Bonheur(プチ・ボヌール)」。
「小さな幸せ」という意味です。
素敵でしょう?

ベースとなっているのはマスカットリキュール「ミスティア」、そこに薬草系のリキュール「スーズ」が加わって、爽やかな中にも奥深さが感じられる魅惑的な一杯に仕上がっています。

驚いたのは、グラスの淵に付いている色とりどりのプチプチした謎の物体。
これ、何だと思いますか?

正解は細かく砕いたコンペイトウです。
その発想に脱帽です。
カラフルな色合いが、カクテルの美しいグリーンに花を添えて、飲む者の目を、そして心をより一層楽しませてくれます。

「リビアーモ」に足を運んだら、ぜひ皆さんもこのカクテルで「小さな幸せ」を感じてみて下さい。

「和田龍 新酒を味わう会」

2011.06.09

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昨夜は弊社が主催する毎年恒例の「和田龍 新酒を味わう会」でした。

おかげ様で今年25回目を迎えるこの「新酒を味わう会」は、父や私が日頃からお世話になっている皆様をお招きして、この春出来上がったばかりの新酒やおいしいお料理、そして素敵な音楽を楽しんで頂くパーティです。
今年も嬉しいことに約100名もの大勢のお客様にご出席頂きました。

本年度の司会は、地元上田市の地酒専門店「地酒屋 宮島酒店」店主の宮島国彦さん。
日頃から私が公私に渡ってお世話になっている、信州清酒界を牽引する若きスターです。
折しもこの日、長野県の地方紙「信濃毎日新聞」に宮島さんの商売が大きく取り上げられた事もあり、まさにホットな登場と相成りました。

その宮島さんの心打たれるスピーチとともに始まった「新酒を味わう会」、乾杯を前にまずは今年のゲストの登場です。
日本のエレクトーン奏者の第一人者、神田将(ゆき)さんがその人。
多くのお客様のリクエストに答え、今年で3回目の登場です。

このブログでも何度も書いているように、現代エレクトーンは我々が昔聞いたあのフカフカした音色とは全くの別物です。
例えばフルオーケストラの演奏をたった一台のエレクトーンで表現してしまう、まさに「ひとりオーケストラ」の名に相応しい最先端の楽器なのです。

今年演奏して頂いたのは以下の5曲。
1.ホルスト「惑星」より「木星」
2.G線上のアリア
3.カッチーニの「アヴェ・マリア」
4.ラプソディ・イン・ブルー
5.ボレロ

どの曲も繊細さとダイナミックさとを駆使した大迫力の名演で、演奏終了後もしばし拍手が鳴り止みませんでした。

そしていよいよ乾杯です。
今年のご発声は、日頃から弊社のお酒をご愛飲下さり、この日わざわざ埼玉から駆け付けて下さった旧知のお客様から、暖かなスピーチとともに頂きました。

そして開演。
「登水(とすい)」をはじめとする弊社の数々の新酒と、会場「ささや」さんの和洋中そして定番とサプライズとを織り交ぜたお料理とを、途中の抽選会も含めて存分に楽しんで頂きました。
ちなみに今年の抽選会の特賞は、「和田龍大吟醸2年熟成酒」の豆樽2個でした。
当たったお客様、どうか大切に味わって下さいね。

あっという間に過ぎた2時間半。
お客様をお見送りして、ほとんどすべてのお酒がお持ち帰りで無くなっている会場を見渡しながら、改めて嬉しさと感謝の思いとが胸に湧き上がってくるのを実感したひとときでありました。

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