記事一覧

イベント日和

2025.06.03

ファイル 981-1.jpgファイル 981-2.jpgファイル 981-3.jpgファイル 981-4.jpgファイル 981-5.jpg

この1ヵ月は東京でいくつもの素敵なイベントに参加させて頂きました。


まず5月11日(日)は地酒屋こだまさん主催「長野の風に吹かれて~こだまを支える地酒10蔵を五感で楽しむ会」(写真1枚目)。

大塚に店舗を構える日本酒専門店「地酒屋こだま」店主の児玉さんが、取り扱っている長野県の10蔵を招き、水道橋の「海山和酒なるたか」さんを貸し切りにして、毎年開催される会です。

この会の特徴は、10蔵が10卓を15分刻みにお酒を持って回って、テーブルごとにお客様と密接に語り合える事。

その密接感に、私は数日前から緊張感でいっぱいなのですが、いざ始まってしまうと、酒瓶を片手にお客様と語り合う事が楽しくて仕方がないから不思議です。

10蔵・10卓×15分で、あっという間の3時間。
お客様が飲まれたお酒の本数は10蔵×3種類で何と30種類。

ほろ酔いのお客様を出口でお見送りしながら、今年もこの会に参加させて頂いた喜びをしみじみと噛み締めるのでした。


翌日5月12日(月)は浅草ビューホテルで開催された、毎年恒例の「YOMOYAMA NAGANO 東京」(写真2枚目)。

長野県内のほとんどの酒蔵がブース出展し、蔵元とじっくり話しながら試飲できるこのイベント。
今回もチケットは完売で、私自身も新旧たくさんのお客様にお酒をお振る舞いしながら、あっという間の楽しい6時間(!)が過ぎていきました。


そして5月21日(土)は人形町「すし雅遊(がゆう)」で開催された「和田龍の会」(写真3枚目。手前が主催者の根本由貴さん)。

本格的な江戸前が味わえるこのお店で定期的にお酒の会を主催するのは、お嬢様の由貴さん。

当社は毎年、5月の最終土曜日にお招き頂き、今年で3回目。

由貴さんは以前「YOMOYAMA NAGANO」の前身「長野の酒メッセ」で和田龍をいたく気に入って下さり、帰ってお父様にその事を伝えると「それは古くからのうちのお客様だ!」と言われ、驚きながら翌朝すぐにお電話を頂いたという楽しいエピソードもあります。

当日は、過去最高の19名のお客様に集まって頂けたとの事で、お刺身やお鮨をつまみながら、おひとりおひとりとじっくり語り合う事が出来た、身も心も酔った3時間でした。


続いて5月31日(土)は「革命君 齋藤哲雄さんを偲ぶ会」(写真4枚目)。

都内の酒屋の番頭だった齋藤哲雄氏は「小さな酒蔵応援団」と称して全国を回り、いくつもの無名の酒蔵を開拓して世に送り出してきました。
当蔵もそのひとつです。

やがて齋藤氏は独立して、自らの地酒専門店「革命君」をオープン。
彼が1本1本、心を込めて丁寧に扱う銘柄は、瞬く間に都内はもちろんの事、全国に取引先を増やしていきました。

そんな矢先、彼を不治の病が襲います。
病と闘いながら「俺は酒屋をやるんだ!」と叫ぶ齋藤氏の姿は、テレビ東京の「生きるを伝える」でも放映されました。

しかし42歳の若さで無念の逝去。

でも彼を慕い続ける大勢のファンは今も健在で、齋藤哲雄氏の存在は今なお語り継がれています。

そんな齋藤哲雄氏の生粋のファン5名が立ち上げたのが今回の「偲ぶ会」です。

会場は、やはり齋藤氏の薫陶を受けた、小岩の居酒屋「魚たも」。

店内の棚には齋藤氏の写真や記念の品が飾られ、店主は毎日、違った酒を齋藤氏の盃に供えているとの事。

この日は主催者5名の呼び掛けに応えた、私を含む蔵元4名、都内の日本酒専門の飲食店主2名が集まり、合計11名で齋藤哲雄氏が世に送り出した地酒を飲み倒したのでした。

ちなみに16時から始まったこの会、一旦は18時に中締めになったのですが、その後も延々と飲み続け語り続け、実際にお開きになったのは22時30分頃でした。


そして翌日6月1日(日)は「地酒屋こだま 十五周年記念感謝祭」(写真5枚目)。

会場は練馬の「イクサ アリーナ」。

この日はここに、店主の児玉武也を慕う50の酒蔵(しかも全蔵、社長か杜氏が参加)、さらにやはり全国から25の飲食店が集結。

さらに450名の前売券は完売。

そして迎えた当日。

当社のお酒は、同じ上田市の味噌蔵「大桂商店」のブースで、味噌ベースの「冷や汁」とともに振る舞われました。

ちなみにこの大桂商店さんのお味噌は、店主の児玉さんが惚れ込み、地酒屋こだまで唯一取り扱いをしている味噌なのです。

12:00にオープンした会場は一気にヒートアップ。

私も会場を練り歩いては、目に付いたお客様と語り合い、そして飲み合い、時には抱擁し合い(笑)、何これ?楽しいなあ!

ラスト30分は、ステージに上がった児玉武也の魂のマイクパフォーマンスに全員が釘付け。

16:00の終了を迎えた時には、すべてのブースものお料理もお酒も、見事に食べ尽くされ、そして飲み尽くされていました。

1店の地酒専門店の、ひとりの店主のもとに、これだけの酒蔵と飲食店とそしてファンとが集ったこのイベント、何だか凄いものを見てしまった、そんな余韻がずっと残り続けた練馬の1日でした。