記事一覧

「和田龍登水」について

2024.12.06

おかげさまで本年度の「和田龍登水(とすい)」は、当社の在庫分はほぼ完売となりました。

「美山錦」「山田錦」は完売です。
「ひとごこち」「山恵錦」はほんのわずかだけ在庫がございます。

お買い上げ頂いた皆様には、改めて心よりお礼申しげます。

ところで「和田龍登水」のラベルには、酒税法で定められた必要記載事項以外の数字等の情報は載せていません。
例えば使用酵母・日本酒度・酸度・アミノ酸度等は不記載です。

これは、お酒を数字で味わってほしくないという、私の当初からの思いからです。

では不記載事項は秘密にしているかというと、そんな事は全然ありません。
お尋ね頂ければすべてお答え致します。

お客様から聞いて頂いて、それがきっかけで会話の花が咲くのはとても楽しい事といつも思っています。

ちなみに「和田龍登水」の酵母は、ここのところずっと「きょうかい1401号」を使っています。
理由は、私が好きだからです。
いろいろな酵母を使ってみて、今はここに行きついています。
もちろん、今後また変える可能性もあります。

お酒は人と人とを繋ぎます。
ぜひこれからも、お酒を通じてたくさんの皆様と交流の輪を持てる事を、心の糧としていきたいと思います。

前回と同じご案内です。

新酒第1弾「和田龍 搾りたて生原酒」の発売が、今年は少し遅れます。
お待ち頂いてる皆様には大変ご迷惑をお掛け致します。
発売の詳細が決まり次第、このブログでもご案内申し上げます。

新酒に関するお知らせ

2024.11.28

新酒第一弾「和田龍 純米 搾りたて生原酒」に関するお知らせです。

今年は発売が少し遅れそうです。

今のところ、12月下旬から新年1月の発売を予定しております。

楽しみにしている皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、今しばらくお待ち頂ければと存じます。

発売の予定が決まり次第、このブログでもご案内します。

SAKE bar むろ

2024.11.21

ファイル 960-1.jpg

「SAKE bar むろ」。

東京九段下にある、日本酒専門の呑み処です。

話は遡(さかのぼ)りますが、当社と同姓同名という事で、東京在住の和田龍太郎さんが当社を訪れたのは、学生だった、今から15年ほど前の事でした。

それから和田龍太郎さんとはずっと交流が続いて、今年になってからも新婚の奥様と一緒にご来訪頂いたりと、出会えた嬉しさを噛み締める毎回となっています。

そんな彼が勤務する会社が、昨年「SAKE barむろ」という日本酒専門の酒場を開いたと聞いたのも、その時でした。

直後に龍太郎さんを通じて、店長をされている女性、小原さんからご連絡を頂き、その時から「SAKE bar むろ」との交流が始まりました。

そして9月には、龍太郎さんと小原さんも出演する、日本酒を学ぶネット講座「Ubusuna オンラインサロン」にゲストとしてお招き頂き、「長野のお酒」というテーマで、当社の成り立ちやお酒を広くご紹介頂きました。
とても楽しく和気あいあいとした雰囲気に満ちた、あっという間の1時間でした。

そして、ならばと、東京出張の折、アポなしで「SAKE bar むろ」を初めて襲撃(笑)したのは10月初旬のこと。

オープン直後に訪問した店内は凛とした雰囲気に包まれていて、びっしり並んだ日本酒から、私が大好きな銘柄を選んで、ぐびり。

女性オーナーの佐藤さんと話し込んでいると、その日は外出していた小原さんまで駆け付けて下さって、そのお気持ちに感激しながら、しばし愉楽の時を過ごしたのでした。

さらに先日。
小原さんから、今宵「オンラインサロン」で、「SAKE bar むろ」一周年を祝う特集をするので、コメントが頂けたらという要請に応えて、皆さんへの感謝を伝える一文を寄せさせて頂いたのでした。

九段下駅から歩いて1分掛からない場所にさり気なくあかりが灯る「SAKE bar むろ」。
そこには選りすぐりの日本酒と料理、そしてスタッフの皆さんのあたたかなサービスが待っています。
皆さんもぜひお立ち寄りください。

1回お休み

2024.11.15

ブログの更新が遅れていてすみません。

慌ただしい毎日でなかなか時間が取れず、今回は更新を1回パスさせて下さい。

近々しっかり更新します。

その分、皆様に美味しい新酒をお届けできるよう、頑張ります。

「箱男」

2024.11.02

監督の名前で必ず観る映画は多くありますが、石井岳龍(石井聰亙)もそのひとりです。

きっかけは、学生時代に新宿で観た「爆裂都市 BURST CITY」でした。

「これは暴動の映画ではない。映画の暴動だ」のキャッチコピーに惹かれて映画館に入った私は、瞬く間にこの映画の虜になりました。

それから何度映画館に通ったか、何度DVDで観たか、今はもう数え切れません。

そのあと確か池袋で観た、石井監督「爆裂都市」の前作「狂い咲きサンダーロード」。

北野武をはじめとしてその熱狂的ファンの存在で(かくいう私もそのひとりです)、日本映画の傑作として燦然とその名を残しています。

石井聰亙はその後、石井岳龍に改名します。

そしてメジャー公開された「パンク侍 切られて候」は、時代設定こそ違えど「爆裂都市」や「狂い咲きサンダーロード」を彷彿させる石井ワールドが炸裂し、興奮が冷めやりませんでした。

そしてこのたび公開された「箱男」です。

安部公房が書いた原作すらも、あまりに難解で読み解けなかった私にとって、結局のところ映画も極めて難解で、1度観た限りでは理解する事が出来ませんでした。

ただ、小説「箱男」が持つ、構成の「ねじれ」の魔力、超現実主義として描かれる物語の破壊力が、映画でも共通している事は十分に感じ取る事が出来ました。

観終わって「理解できなかった事」が、逆説的に「理解できた事」に繋がるのだと、自分勝手な解釈で誤魔化しています。

27年前、ドイツでのクランクイン前日に、資金調達が出来ずに撮影中止になった同作を、その悔しさを糧にして、同じ永瀬正敏主演でついに蘇らせた石井岳龍。

大好きな石井岳龍のその執念に応えるためにも、また映画館で、そしてBlu-rayで、この難解な「箱男」に対峙し直したいと思います。

ページ移動