記事一覧

「和田龍 純米搾りたて生原酒」発売開始

2020.12.14

お待たせしました。
今週末より「和田龍 純米搾りたて生原酒」の発売を開始します。

今年は大きくスペックを変えました。

・使用米:一般米 → 長野県産ひとごこち

・精米歩合:70% → 59%

・使用酵母:きょうかい9号 → 長野酵母C

これらを変えた上で丹精に醸した結果、今年の「搾りたて生原酒」は、これまでのものより一歩上を行く、上質な酒質と味わいを実現することが出来ました。
どんなお酒に仕上がったか、皆様ぜひご賞味ください。

当ホームページの「和田龍登水ブランドお取り扱い店」様、もしくは弊社にて販売しております。
ご不明な点は遠慮なくお問い合わせください。

和田龍 純米搾りたて生原酒
1.8L 3,300円(税込)
720ml 1,650円(税込)

予告です。

2020.12.04

新酒第一弾「和田龍純米搾りたて生原酒」。
12月中旬に発売予定です。
昨年よりも発売が少し遅れているのは、より丁寧に醸しているため。
昨年よりも、スペックも味わいもグレードアップして登場します。
詳細は改めてお知らせします。
今しばらくお待ちください。

「ニュー・シネマ・パラダイス」

2020.11.28

ファイル 752-1.jpgファイル 752-2.jpg

奇跡です。

大・大・大好きな「ニュー・シネマ・パラダイス」が、30年の時を経て上映されました。

しかもピカピカの東宝シネマズ上田ではなく、私が小学校の頃から通い詰めた、上田の古くからある映画館で。

20代の時に公開されたこのフイルム。
東京の映画館で繰り返し観てはそのつど号泣し、翌年の我々の結婚披露宴では、BGMをすべてこの映画のサントラで埋め尽くさせてもらいました。

そして先日の夜、仕事の合間を縫って、妻と映画館へ駆け付けました。

公開当時の思いもあいまって、我々を含めて4人しかいない館内に甘えて、オープニングから、溢れる涙を拭くこともせず大号泣しました。

それにしても全編を通して流れるエンリオ・モリコーネの音楽はずるいよ。
それだけで涙腺が緩んでしまうから。

ちなみにこの映画館では、すべての作品が1日1回のみの上映で、この日のプログラムは「ニュー・シネマ・パラダイス」の他に、同じ監督・作曲家による「海の上のピアニスト」、そしてなんとフェリーニ特集。
すごいですよね。

気持ちが30年前にタイムスリップした、素敵なひとときでした。

NEO GEO

2020.11.21

ファイル 751-1.jpg

自分が世界一聴き込んだ、そんな自信があるアルバムがあります。

坂本龍一「NEO GEO」(ネオ・ジオ)。

大学3年生の時に買ったこのアルバムを、当時購入したばかりの4万円のミニコンポで、四畳半の自室で聴きまくりました。

例えば1曲目の「BEFORE LONG」は、楽譜を買って、大学のピアノでこっそり練習を重ねました。

2曲目のタイトル・チューン「NEO GEO」は、沖縄民謡とケチャとの融合という新しい坂本ワールドの誕生に、ただただ心震わせました。

4曲目の「FREE TRADING」は、曲の途中で数回だけ叩かれるドラムの音を聴くためにだけに耳を集中させました。

7曲目の「OKINAWA SONG」は、テレビの音楽番組でパリからの生中継で坂本はこの曲を演奏し、エッフェル塔の真下で沖縄の旋律が鳴り響く衝撃に、背筋に電流が走りました。

たった8曲しか入っていない短い、しかし濃密この上ないこのアルバムを機に、坂本は沖縄音楽ひいては世界の民族音楽への融合へと傾いていく事になります。

横浜・大阪・名古屋・東京で開催された「NEO GEO」ツアーも凄かった。

私は運よく初日の神奈川県民ホールの2列目で観る幸運に恵まれましたが、このライブがたった4公演しか行われないもったいなさと、そこに居合わせる事が出来た幸運に酔いしれました。

ちなみにこの直前、坂本龍一は「ラストエンペラー」でアカデミー賞作曲賞を受賞します。
そしてこれを機に、作風や曲調も大きな変化を遂げていくことになります。

そして今も「NEO GEO」は私のカーオーディオで鳴り響いています。

修業時代

2020.11.14

電話やメールでの安易な営業があとを絶たない中、時折訪ねてくる足を運んでの飛び込み営業には、その労をねぎらって、買う気がなくてもつい話を聞いてしまいます。

それは私も修業時代、大阪の街を飛び込み営業させられた経験があるからです。

東京の大学を卒業後、私は大阪へ移り住みました。
酒販店の跡取りが全国から集まる、専門の学校で学ぶためです。

そこでは各々の専門分野の講師が、日本酒・ワインから始まってあらゆるお酒の知識や、お店を営んでいくのに必要な経営学を日々教えてくれました。

中には、プロのバーテンダーを呼んでのカクテルの講義や、デザイナーを招いてのPOPの講義なんてのもありました。

そんな中に「セールス」の講習がありました。

講師は、とある分野でセールス日本一になった事もあるプロの営業マンでした。
威風堂々としたそのいでたちからは近寄りがたい独特のオーラが出ていました。

その講師はまず座学で、我々に「購買心理の七段階」なるものを紐解きました。
そしてそれを諳(そら)んじて言えるようになるまで、何度も何度も大声で復唱させられました。

その「購買心理の七段階」を全員がようやく暗記できるようになった翌日、教室のテーブルにはたくさんの醤油のビンが並んでいました。

「みんな、『購買心理の七段階』を暗記できたと言ったよな。では今日は実践だ。『購買心理の七段階』を使って、この醤油を飛び込みで売ってこい。POPやチラシは使用不可。すべて言葉だけで売ってくるように」

そのひとことのあと、我々は大阪は千里の野に放たれたのでした。

たった数本の小さな醤油。
これが売れません。

インターホンを押しても、要件を話すと軒並み門前払い。
しかもここは大阪。
断りの関西弁がきつくて、そのたびに凹むこと数知れず。

それでも段々とコツが掴めてきて、一軒家はインターホンから玄関までの距離がネックで、まず開けてもらえない。
狙うはドアの隣にインターホンがあるマンションやアパート。
気持ちが折れそうになりながらも押しまくりました。

手元の醤油が無くなったのは、午後もだいぶ経った頃でした。

でもその日、真摯に私の話を聞いて下さった方々、そしてたった数百円の小さな醤油を買って下さった方々への感謝の思いは今も忘れません。

ちなみに生徒全員が1日ですべて売り切って帰ってきたのは、この年が初めてだったそうです。

この学校は1年間の講習を終えると、翌年1年は自分のお店の形態に類似した酒販店へ、住み込みで丁稚奉公に行くシステムでした。
そして酒蔵である私は自ら希望して、当時は王子にあった国税庁醸造試験所に講習生として住み込むことになるのです。

ページ移動