2024.02.10
将棋の八大タイトルのひとつに「叡王(えいおう)戦」があります。
それまで七大タイトルだった将棋界に、2017年から新たに加わった、出来立てほやほやのタイトル戦です。
現在の「叡王」は、もちろん八大タイトルすべてを保持する藤井聡太先生です。
で、この叡王戦。
実はとてもユニークなシステムがあります。
それは観戦の「未届け人」制度。
これは「未届け人」に選ばれたファン1名だけが、至れり尽くせりのサービスのもとで対局を観戦できる制度です。
ホームページからその概要を要約してみます。
1.対局開始時・終局時に、対局場にて対局に立ち会うことが出来ます。
2.棋士・女流棋士各1名が「未届け人」をアテンドし、生解説・指導対局・質疑応答をしてくれます。
3.対局場の将棋会館や周辺をアテンドの棋士・女流棋士が案内してくれます。
4.将棋会館で普段棋士が食べる将棋めしがチョイスできます。
5.両対局者、アテンドの棋士・女流棋士、羽生善治会長の揮毫色紙と当日の写真がプレゼントされます。
以上は決勝トーナメント1回戦から挑戦者決定戦までの特典となります。
ここからさらに「叡王 vs 挑戦者」のタイトル戦5番勝負になると次の特典が加わります。
・対局前日に行われる「検分」に同席。
・対局前日・当日の宿泊付き。
・対局者と同じ昼食・おやつを用意。
ちなみにおやつはここでしか手に入らない、スポンサーの不二家のお菓子詰め合わせで、棋士やマニア垂涎の一品となっています。
・対局後の夕食会に、両対局者やアテンド棋士・女流棋士と一緒に参加。
・対局で使用された駒(対局者の揮毫入り)をプレゼント。
ね、すごいでしょ?
将棋ファンなら眩暈がするような特典づくしです。
さて、問題はお値段です。
では発表します。
決勝トーナメント
・1回戦 30万円
・2回戦 35万円
・準決勝 40万円
・挑戦者決勝戦 50万円
そして叡王戦5番勝負の1局ごとの「未届け人」のお値段は・・・
250万円!
です。
でもこの特典が付くのであれば、このお値段も決して高くはないと個人的には思えてしまうのがファン心理です。
なお、アテンドする棋士と女流棋士は、予定が合えば「未届け人」の希望も聞いてくれるそうです。
私なら第一候補は、著書をすべて網羅しているほど大ファンの先崎学先生と、先崎先生のマブダチの室谷由紀先生、もしくは個人的に大ファンの鈴木環奈先生かな。