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「酢重Indigo」その2

2023.11.11

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いよいよ昨日(11月10日)から来年の1月31日まで、渋谷ストリーム2階「酢重Indigo」にて、3ヵ月間にわたる「和田龍登水」コラボ企画が始まりました。

「和田龍登水」全種類がお気軽に「利き酒セット」にてお楽しみ頂けます。

また、メニューには店舗責任者の島田さんとスタッフの皆さんがテイスティングをしながら厳選した、それぞれのお酒に合う「おすすめ1品」も記載されています。

写真はコラボ企画開催に当たって、島田さんがわざわざ送ってきて下さったものです。

私も近々再訪したいと思っています。
よろしければ皆様もぜひお立ち寄りください。

酢重Indigo https://www.suju-masayuki.com/shops/indigo.php

林真理子の矜持

2023.11.06

週刊文春で作家の林真理子が連載しているエッセイ「夜ふけのなわとぴ」(何度か改題あり)。

1983年以来連載を重ね、「同一雑誌におけるエッセーの最多掲載回数」をギネス認定された、同誌の歴史でもあります。

林真理子の作品をまったく読んだ事がない私も毎週欠かさず愛読している名エッセイです。

たった今、林真理子を読んだ事がないと申しましたが、唯一例外があります。

それは同じ週刊文春に連載された小説「不機嫌な果実」です。

ヒロインの女性が辿る不倫と愛欲の日々を、濃厚なベッドシーンともに描いた衝撃作で、私も当時、週刊文春が発売されるたびに貪り読みました(笑)。
そのリアリズム溢れる赤裸々な官能描写は当時大きな話題を呼びました。

この小説が単行本化された時に、林真理子のインタビューで感動した言葉があります。

それはインタビュアーからの「あれは林さんの実体験がもとになっているのですか?」という質問に対して「そう思わせるのが文字を職業としているプロのプライドです」、林真理子は確かそのようなひとことを返したかと思います。

これぞプロの矜持と、感動したことをよく覚えています。

さて、その林真理子のエッセイです。

筆者自身が日頃感じている事、身の回りの実体験、こんな美食をしちゃった自慢やこんな有名人に会っちゃった自慢・・・読者に楽しんでもらうべく、さまざまな出来事を文章にしているのですが、実は林真理子があえて一切このエッセイで触れてこなかった事があります。

それはお嬢様の話題です。

ご主人の罵詈雑言はそれこそ山ほど出てくるのですが(笑)、お嬢様のことは、本当にごくごく稀に「娘が」と、そっと隠れるように書かれるのみで、基本的に登場する事はありません。

たぶんこれは林真理子自身が、このエッセイを書くにあたって自身に課したノルマなのでしょう。

同じように最近、このエッセイを読むに当たって、あえてこの話題は書くまいと自身に禁忌を課していると思われる内容があります。

それは日大の一連の騒動についてです。

ご自身が理事長を務めていらっしゃるのですから、書きたい事、訴えたい事、反論やご主張は山ほどあるはずです。

しかしここ数回の連載を読んでも、楽しく笑える内容の裏に、世間を賑わしているこの話題には徹頭徹尾触れないという、強固な意志が見えてくるのです。

そして林真理子のこの姿勢を、私は大変評価しています。

書きたい事はたくさんある、書けば楽になる、そんな思いを封印して、あえて苦しみを表に出さない茨の道を選んだ、これまた林真理子の矜持を、私は熱烈に支持致します。

ただ私の解釈がはなから間違っていたら、林真理子先生、ごめんなさい。

寡黙な贈り物

2023.10.30

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記念日に素敵な贈り物を頂きました。

ヴーヴ クリコ ラ グランダム 2012 草間彌生コラボレーションボトル。

フランスのシャンパーニュの名門「ヴーヴ クリコ」が2020年に数量限定で発売した、草間彌生デザインのギフトボックスです。

送り主は、オープンのその日から私が通うレストランバーのオーナー兼シニアソムリエです。
ちなみに彼は私よりひと回り以上年下です。

何も言わなくても私の記念日を覚えていてくれて、その日にこの特別なシャンパンを贈ってくれた、そんな彼の思いに、封を開けた瞬間、私は感激で胸がいっぱいになりました。

彼との出会いは、彼が雇われでサービスを担当していた、郊外のとあるレストランでした。
その時のたった一度だけの出会いを彼は覚えていてくれて、数年後、彼が自分の店をオープンしたまさにその日、本当に偶然に、たまたま前を通り掛かった私に「和田さん!」と声を掛けてくれた、それが彼との長い付き合いの始まりでした。

彼のお店は酒が美味く、彼が作る料理が美味く、そして何より彼の存在が輝いていて、その居心地の良さにいっぺんに虜になって、折あれば通う日々が始まりました。

妻と、大切な人と、そしてひとりで、時には料理のフルコースを、そして時にはアフターディナーの一杯を、彼との会話を肴にゆっくりと楽しむひとときは、20年が経った今でも格別です。

しばらく前も、ひとりでフラリと立ち寄った時、ブラン・ド・ノワール(黒ぶどうで作られるシャンパン)1本で多彩な料理と合わせる魅力を教えてもらい、以後ワインを楽しむ時はすっかりその飲み方にハマっています。

あえて彼の店名は出しません。

でも私にとって大切な日に、黙って寄り添ってくれた彼の気持ちが、そして彼の男気が嬉しくて、つい書き記してしまいました。

もちろん彼にはすぐにお礼の電話をしました。
そしてすでに次回の訪問に心を躍らせている私がここにいます。

ちなみに写真の背景は、映画が公開された時に買った等身大テッドです。

「酢重Indigo」

2023.10.17

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1枚目:「酢重 Indigo」入口
2枚目:凛としたカウンター。この奥に広いテーブル席があります。
3枚目:店舗責任者の島田さん


「酢重ダイニング」。
東京・軽井沢・名古屋に6店舗を構える、和食と地酒のレストランです。

https://www.suju-masayuki.com/

昨年、この「酢重ダイニング」6店舗と信州の酒蔵24蔵とのコラボ企画が、各蔵3ヵ月ごとに1年間にわたって開催されました。

当社は昨年の7月~9月の3か月間、「酢重ダイニング 名古屋JRゲートタワー」店を担当させて頂きました。
その時の様子がこちらです。

https://www.wadaryu.com/blog/archives/833.html

そして今回、そのコラボ企画第2弾の開催が発表され、当社は来月11月~1月の3ヵ月間、今度は渋谷駅直結の渋谷ストリーム内「酢重 Indigo」にて参加させて頂ける事になりました。

運が良かったのは、どの店舗にどの酒蔵が付くのか、正式に発表されたのが、私が日帰り出張する前日の夜だった事です。

私は早速「酢重 Indigo」への訪問をスケジュールに組み込みました。

この「酢重 Indigo」には、5月の「YOMOYAMA NAGANO 東京」で当社のブースにわざわざお越し頂いた、店舗責任者の島田沙季さんがいらっしゃいます。

その時の島田さんとのご縁を頼りに、緊張を抱えながら渋谷駅を降り立ち、お店を訪問したのは、ランチのお客様が一段落したであろう午後2時30分でした。

スタッフの方に声を掛けてしばらく待つと、奥から笑顔の島田さんが走って来られました。
その時の嬉しさと安心感といったら。

お互い、再会を喜び合いながら、コラボ企画のこと、その他いろいろなよもやま話に、途中から料理長の藤井さんも加わって、花が咲き続けました。

と同時に、ひっきりなしにお客様が出入りする、暖かくも凛とした店内の空気に触れながら、今年はこの「酢重 Indigo」とコラボできる喜びがどんどん湧いてきました。

私は島田さんに再訪を約束して、興奮冷めやらぬままお店をあとにしました。

そんな訳で、令和5年11月1日から令和6年1月31日まで、「酢重 Indigo」では「和田龍登水」全種類がお召し上がり頂けます。

私もひとりの客として再訪を果たした際には、またレポートを挙げたいと思います。

4年ぶりに龍勢祭

2023.10.10

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1・2枚目 竹に括られたロケット「龍勢」を発射台まで移動する和田若連の面々。この場所は一般立入禁止区域です。
3枚目 山の中腹にそびえ立つ「龍勢」発射台。
4枚目 「龍勢」発射の瞬間。大成功。
5枚目 当社の事務所に貼ってある龍勢祭のポスター。


埼玉県秩父市吉田(旧吉田町)。

山々に囲まれた風光明媚なこの町で、4年ぶりに龍勢祭が開催されました。

私は縁あって、約20年前から「和田若連」の一員として、この龍勢祭に正式に参加させて頂いています。

27の流派が、松の木の中に独自の配合で火薬を詰めたロケット「龍勢」を製作し、当日は山の中腹の発射台から15分に一発ずつ、空の彼方に向けて発射します。

無事「龍勢」が打ち上がり、中に詰めたパラシュートが開けば大成功。
満場の観客席から拍手と喝采が上がります。

逆に点火した瞬間、あるいは打ち上がっている途中で無念にも破裂してしまう(ハネる、といいます)「龍勢」も少なくなく、そんな流派は来年の成功を心に誓うのです。

それにしても凄いのは、このお祭り、はるか古来から行われているから許可されているものの、今始めるとしたら「消防法」で絶対に認められないでしょうね。

2か月前から始まるロケット「龍勢」作りは大量の火薬を使うため、秩父市指定の「龍勢製造所」で行われ、許可されたメンバーだけが立ち入りを許されます。

また当日、山の中腹の発射台から打ち上げられるロケットは、どこに飛んでいくか分からないばかりか、途中で暴発の可能性もあり、この日は終日、地元のすべての消防団が周囲で待機し、火の行方を見守ります。
もちろん発射台の近辺には予防線が張られ、許可証替わりの腕章を付けた関係者しか近付けません(私は連の一員なので入れます)。

そして今年の龍勢祭。
私も名を連ねる「和田若連」の「龍勢」は、ここ数年で一番高く打ち上がり、そして頂点で開いた直系7メートルの大きなパラシュートは優雅にゆらゆらと空の下を舞い降りていきました。
その瞬間、連の仲間だけでなく会場一帯から、大きな拍手と歓声とが鳴り響いたのでした。
大成功!

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