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「小さな酒蔵応援団 革命君」と齋藤哲雄さんのこと

2025.02.12

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写真は生前、齋藤哲雄さんが「四谷舟町砂場」で主催した「信州4蔵を楽しむ会」での1コマ

写真左から
大塚酒造 大塚 白実さん
岡崎酒造 岡崎 謙一さん
齋藤 哲雄さん
四谷舟町砂場オーナー 砂川 太郎さん
和田龍酒造 和田 澄夫
沓掛酒造 沓掛 浩之さん

2月18日は、若くして旅立った地酒専門店「小さな酒蔵応援団 革命君」齋藤哲雄さんの命日です。

まだ無名な蔵を発掘しては、とことんまで育て上げ、全国レベルまで引き上げていった、日本酒に命を賭け続けたその姿は、多くの蔵元や飲食店そして一般の日本酒愛好家の方々に、多くの感銘を与え続けました。
かくいう私もそのひとりです。

「和田龍登水」を最初に東京のイベントで見出して下さり、東京そして全国進出のきっかけを与えて下さったのも齋藤さんでした。
平成22年の春でした。

知り合ってからは折あるごとに、酒質だけに留まらずラベルに至る細部まで、厳しくも愛情あふれたアドバイスを送り続けて下さり、それがどれだけ励みになり続けたか、計り知れません。
そのためにわざわざ上田の地まで足を運んで下さったことも数知れずです。

独立されて、地酒専門店「小さな酒蔵応援団 革命君」を立ち上げてからは、齋藤さんのその熱量に拍車が掛かりました。

しかしそんな矢先、齋藤さんを大病が襲います。

が、「絶対に自分は勝つんだ。また酒屋をやるんだ」(齋藤さんが実際に語った言葉)という不屈の精神で奇跡の復活を果たし、「革命君」は営業を再開します。

復活後、齋藤さんはさらに多くの酒蔵を育て続けます。

自分ひとりで営業している「革命君」のキャパは限られているからと、あえて「会員制」とし、自分が育てたお酒を1本1本、大切に顧客に届け続けました。

ところがそんな中で病気が再発。
齋藤さんは亡くなるその日まで酒屋である事に全身全霊を注ぎ続け、ブログでは連日その思いを熱く語り、しかしついに力尽きて43歳の若さで息を引き取られました。

今でも齋藤さんを慕い、リスペクトの思いを持ち続けている人は、私も含め全国にたくさんいます。
そして今年も2月18日には、多くの飲食店さんが齋藤さんを偲んで、彼が育てた数多(あまた)の銘柄をメニューに載せるはずです。

齋藤さん、私もいつまでも忘れません。
今でも心から感謝の思いでいっぱいです。

軽井沢 レストラン酢重正之

2025.02.05

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今回のコラボでご尽力頂いている岩淵さん


前回書いた「酢重正之×信州の酒蔵コラボ Season3」、始まりました。

当社がコラボさせて頂くのは、軽井沢の「レストラン酢重正之」。

https://www.suju-masayuki.com/index.php#shoplist
(トップページの一番下のTOPICSに案内が載っています)

という訳で、早速行って来ました。

日曜日の夕方、入口の扉を開けると、笑顔で出迎えてくれたのは、今回の企画でタッグを組む岩淵さん。

先日、打ち合わせでわざわざご来社頂いた際、お持ち帰り頂いた樽や酒瓶やグッズ、そして岩淵さん自ら撮られた写真が、店内の1階・2階の至るところにきれいに飾られていて、それだけでもう大感激です。

席に座ると、専用のメニューも作られていて、嬉しさがさらに広がります。

そんな店内の片隅に座って頂く、お料理とお酒の美味しさといったら。

大ぶりのカキフライ、なめらかな舌触りの牛レバーのたたき、角煮と野菜のバランスが見事な肉じゃが・・・お酒がどんどん進んで、心地良い酔いが身体を包みます。

夕方から夜へと暮れ行く様子を窓外に眺めながら、束の間の休息を堪能した、そんな旧軽井沢でのひとときでした。

旧軽井沢にお越しの際は、ぜひ、ロータリー沿いにある「レストラン酢重正之」を覗いてみてください。

酢重ダイニング×信州の酒蔵コラボ

2025.01.25

和食処・飲み処として全国に店舗を持つ「酢重ダイニング」。

その「酢重ダイニング」が、創始者 酢重正之の名を冠して展開するイベント。
その名も「酢重正之×信州の酒蔵コラボ Season3」。

今年で3年目を迎えるこの企画。
当社は1年目は「酢重ダイニング名古屋」、2年目の昨年は「酢重 Indigo 渋谷」を担当させて頂きました。
そしてこのたび、今年コラボさせて頂く店舗が決まりました。

旧軽井沢通り入口のロータリー沿いにある「レストラン酢重正之」。

酢重ダイニング発祥の由緒ある店舗で、個人的にも大好きなお店です。

当社がコラボさせて頂く期間は2月~4月の3ヵ月。

先日も担当のおふたりが来社され、綿密かつ楽しい打ち合わせを済ませたばかりです。

ちなみにこれまでの2回は「和田龍登水」4種類をご提供させて頂きましたが、今回はガラリと銘柄が変わって、2月はまず

・和田龍 純米酒
・和田龍 純米 辛口
・和田龍 純米 搾りたて生原酒

以上のラインナップでスタートします。

旧軽にお越しの皆様はぜひお立ち寄り頂ければ嬉しいです。
私も「レストラン酢重正之」ファンのひとりとして、近々お伺いできればと思っています。

お知らせ

2025.01.18

おかげさまを持ちまして「和田龍 純米 搾りたて生原酒」は、1.8L・720mlとも、当社の在庫は完売致しました。

引き続き、当ホームページ内の「『和田龍登水』お取扱い店」様にてお求めください。

発売前からたくさんのお問い合わせ、そしてお買い求め、本当にありがとうございます。
心よりお礼申し上げます。

次の新酒は3月頃、「和田龍登水」の4種類のうち、まずは「美山錦」から発売開始予定です。

新宿グランドオデヲン

2025.01.14

かつて新宿歌舞伎町の、今は無き噴水広場の周りは、映画館で埋め尽くされていました。
そしてその一角に新宿グランドオデヲンという映画館がありました。

ひとつの建物の中に「新宿オデヲン座」「新宿グランドオデヲン」「新宿アカデミー」「新宿オスカー劇場」の4つの映画館が入っており、中でも前者3つの映画館は連日オールナイト上映をしていて、終電を逃した時は重宝したものでした。

その「新宿オデヲン座」のWikipediaに、突如私の名前が登場して驚いたのは、本当に偶然でした。

学生時代に通い詰めた懐かしの映画館を何気なく検索していたところ、次の一文を見つけ、「何で私が?」と思わずのけぞってしまいました。

「新宿オデヲン座」のWikipediaから抜粋します。


「(前略)。長野県上田市に本社を置く酒造メーカー「和田龍酒造」の社長を務める和田澄夫は、大学在学中の1984年(昭和59年)7月14日に公開した『愛情物語』(監督角川春樹)と『メイン・テーマ』(監督森田芳光)の2本立てをグランドオデヲン座で観たという。(後略)」

その通りなんです。

学生時代、終電が無くなって潜り込んだ新宿グランドオデヲンで、原田知世主演の「愛情物語」と薬師丸ひろ子主演の「メインテーマ」の角川映画2本立てを観たのでした。

主役ふたりが歌うそれぞれのテーマソングを耳にするたびに、学生時代の若かりし頃の熱さや感情、そして徹夜して映画館を出た時の早朝の歌舞伎町の匂いを思い出すのです。

それにしても誰がWikipediaにこんな一文を加えたのでしょう?

出典は間違いなく、はるか前に書いたこのブログなのですが、果てして誰が…?

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