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お知らせ

2023.10.07

おかげさまで本年度分の

・和田龍登水(とすい) 美山錦
・和田龍登水(とすい) ひやおろし

は、弊社在庫分は完売致しました。

引き続き、当ホームページ内の「『和田龍登水』取り扱い店」様でお買い求めください。

ご不明な点は弊社まで遠慮なくご一報ください(9:00~17:00/日曜・祝日休)。

日頃から皆様のご愛顧に心よりお礼申し上げます。

うまいものスタンプラリー

2023.10.04

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上田商工会議所が毎年企画する「うまいものスタンプラリー」が今年も始まりました。

上田市内の登録店(たくさんあります)でスタンプを3個または6個集めて応募すると、素敵な景品が当たるこの企画(ハードルの低さも魅力です)。

「『観光列車ろくもん』お食事付ペアチケット」。
別所温泉や鹿教湯温泉の20,000円の宿泊補助券。
その他、豪華景品に含まれて、もちろん参加蔵の地酒も当たります。

さて、その「スタンプラリー」の冊子の巻末に、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんをコーディネーターとしてお招きして、和田龍酒造と味噌蔵の原商店さんが取材を受け、掲載されております。
ぜひ機会があったらお手に取ってご覧ください。

そして今回は、その時の映像も制作され、YouTubeでアップされております。
こちらもお時間がある時にご覧頂けると嬉しいです。

https://www.youtube.com/watch?v=-M39Y6Om2F0

京極夏彦に埋もれる。

2023.09.28

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今さらながら京極夏彦を貪(むさぼ)り読んでいます。

いつか時間が出来たら読もうと、長い間「積ん読」だった膨大な量の京極夏彦の著書から、デビュー作「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を何十年ぶりかに引っ張り出して再読したら・・・あまりの面白さにもう止まりません。

折しも先日、京極夏彦の原点である「百鬼夜行」シリーズ17年ぶりの最新作「鵺の碑(ぬえのいしぶみ)」が発売されたばかり。

そんな中で私が今ページをめくっているのは、1995年に発売された「狂骨の夢」です。

京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの特徴のひとつは、何と言ってもその膨大なページ数と本のぶ厚さ。
ノベルスや文庫本だと思って持ち運びを甘く見ていると、カバンに入らず四苦八苦する事となります。
写真の通りです。

読了までの道のりが長く、途中で登場人物の名前を忘れることもしばしばなので、新たな登場人物が現れたページは、その端を折って読み進める癖すら付いています。

ちなみにデビュー作「姑獲鳥の夏」に次いで1995年に刊行された「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」は、その型破りで卓越した面白さが話題を呼んで、当時数々の書評で絶賛された事をよく覚えています。

そして今読んでいる「狂骨の夢」(ネタバレあり!)
舞台が偶然にも信州上田の造り酒屋で、私も良く知る地名も次々と出てくるので、親近感を湧かせながら読んでいたのですが・・・。

このシリーズに共通するクライマックス。
主人公の京極堂による、極めて緻密で妖艶でトリッキーな謎解きが始まると・・・この造り酒屋の大旦那、とんでもねえ奴でした。

長かった「狂骨の夢」の旅も、読了まであと30ページです。
最後のページを閉じる甘美な瞬間をどのように迎えるか、目下のところ思案中です。
まあ美酒に酔いながら、ですかね。

それにしても京極夏彦は同い年。
どのようにしたらこのような凄い文章と小説が書けるのでしょう。

いよいよ明日は。

2023.09.19

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上:7月27日「YOMOYAMA NAGANO 名古屋」
下:8月21日「YOMOYAMA NAGANO 福岡」


明日9月20日(水)は、今年4会場目となる「YOMOYAMA NAGANO」がホテルメトロポリタン長野で開催されます。

コロナ禍で3年間の中止を経て、装いも新たに再開された「長野の酒メッセ」改め「YOMOYAMA NAGANO」。

目玉のひとつは何といってもボランティア制度です。

公募して集まって下さったボランティアの皆さんが、各蔵に専属で付いて一緒にお客様にお酒を振る舞うこの制度。
驚くほど多くの方が応募して下さり、そして実際に参加されたボランティアの皆さんからは大好評だったとか。

当社も、私ひとりで出展した名古屋と福岡ではボランティアをお願いしました。

名古屋でご一緒したTさんとIさん。
福岡でご一緒したKさん。
皆さん、掛け値なしに素敵な方で、そして日本酒への造詣も深く、名古屋も福岡も、その出会いを堪能させて頂いたひとときでした。

そして嬉しいのは、そのお三方とは今でも交流が続いている事。

イベント直後からお三方ともメールのやり取りが続き、時には励まされ、時には近況報告をし、その都度ご縁が繋がっている嬉しさを噛み締める毎回です。

そして昨日は名古屋でご一緒したIさんから、明日の長野会場へ(今回はお客様の立場で)行きます!とのご報告がありました。
本当に嬉しかったです。
そして数ヵ月ぶりの再会にわくわく心躍らせています。

今年のクライマックスを迎える「YOMOYAMA NAGANO」長野会場。
この素晴らしいイベントを縁の下で企画・設営してくれた3人の蔵元と長野県酒造組合事務局の皆さんに感謝しながら、明日も出会いと再会の素晴らしさを十二分に堪能したいと思います。

セイジ・オザワ松本フェスティバル

2023.09.09

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写真上:ホール入口 (頼むとボランティア・スタッフの皆さんが笑顔で写真を撮ってくれます)

写真中:私が座った席から見たステージ (指揮者・コンサートマスター・ソプラノのソリストの迫力がダイレクトに伝わってきて圧巻でした)

写真下:2階後方から見たステージ (ステージ後方は後半の3曲目・4曲目でセットされた合唱団席です)


松本市で約一ヵ月に渡り開催される音楽の祭典「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」。

今年の目玉は何と言っても映画音楽の巨匠、あのジョン・ウイリアムズが指揮する「オーケストラコンサート Bプログラム」。
しかも1900人しかしか収容できないキッセイ文化ホールでたったの1公演のみ。
初めて知った時は驚きのあまり言葉も出ませんでした。

そして本公演は当然ながら抽選になりました。
で、外れました。

悲しみに暮れる私を救ってくれたのは、地元で旅館を経営する大親友でした。
何と、もうひとつの「オーケストラコンサート Aプログラム」の、しかもS席を2枚、プレゼントしてくれたのです。
狂喜乱舞したのは言うまでもありません。

ちなみに1992年から始まった「サイトウキネンフェスティバル松本」。
当時はチケットを取るために、長野県内に設けられた販売所に徹夜の列が出来ました。

私が過去一度だけ行ったのは、その栄えある第1回の、チケットが即日完売だったため急遽特別に公開された、小澤征爾が指揮したオペラ「エディプス王」の前日ゲネプロでした。
ゲネプロなので無料の応募制で、「当選」が記された返信はがきが届いた時は飛び上がって喜びました。

その日、2階最前列から観た小澤征爾のタクトと、ソプラノのジェシー・ノーマンの本番さながらのダイナミックな歌声は今も忘れません。

そして今回の「オーケストラ Aプログラム」。

こちらも魅力に溢れた多彩なプログラムでした。

・バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より「シンフォニック・ダンス」

・ジョン・ウイリアムズ「チューバ協奏曲」

・プーランク「スターバトマーテル」

・ラヴェル「ダフニスとクロエ 第二組曲」

今回特筆すべきはすべての曲でコンサートマスター(ミストレス)が違っていたこと。
4曲目のラヴェル以外は初めてのコンマスがオケを仕切りました。
若い世代を育てるためとの事ですが、とはいってもそこはOMF。
初めてコンマスを努める3人ともが、普段は自身が所属するオーケストラのコンマスとして活躍しているので、実力は折り紙付きでした。

そして今回のコンサート、特に心を奪われたシーンが2回ありました。

ひとつめは「チューバ協奏曲」のカーテンコールにて。

超難解なチューバのソロを演奏し終えた奏者杉山康人と、指揮者のステファン・ドゥネーヴがふたりで指揮台に並び、楽譜の表紙に書かれた作曲者の名前を指差して「ジョン・ウィリアムズに拍手を!」と観客を促した場面。
客席が万雷の拍手に湧いた事は言うまでもありません。

もうひとつはメインの「ダフニスとクロエ」のカーテンコールにて。

こちらも鳴り止まぬ拍手の中、オーケストラの奏者同士が笑顔でお互いに抱き合い握手し合っていた場面。
OMFの一員として無事演奏が終了した事をお互いに称え合う姿は、我々観客の心をも新たな感動で揺り動かしたのでした。

そしてもうひとつ、特筆すべきはOMFの最大の特徴でもあるボランティア・スタッフの皆さん。
おひとりおひとりの暖かなおもてなしに心打たれる連続で、コンサートがより一層楽しい時間となりました。

今まで足を運んできたクラシック演奏会の中でも白眉とも言える、荘厳さと楽しさとに満ちた今回のコンサート。
招待してくれた大親友に心より感謝です。

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