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ホテルからの問い合わせ

2021.09.04

先日、全国チェーンの某シティホテルから商品の問い合わせの電話がありました。
その方は代表のホテル名のみ名乗られて、ホテルの具体的な地名は言われなかったので最後に尋ねたところ、快く教えて下さいました。

それは関信越の有名な観光地で、私はそのホテルが大好きだったので、嬉しさも込めてその旨を伝えました。

電話を切って、そのホテルの所在地は東京ではないのに着信が03である事に疑問を覚えました。

そのあと、たまたま連絡を取った、超ホテル通でもあるエレクトーン奏者の神田将(かんだ・ゆき)さんにその疑問を伝えると、即座に回答が返ってきました。

神田さん曰く。
現地ではなく東京からの発信だったということは、本社あるいはマーケティング企画からの電話と思われる。
マーケティングは東京で全国のフェアやプロモーションを仕切っていて、イベント会社の性格を持つスタッフが集まっている。
なので、そのホテルが和田のお酒に目を留めたと聞いて、とても嬉しい。
との事でした。

ちなみに神田将さんは、東京にあるこのホテル・チェーンの水族館(!)で折に触れリサイタルを開いていますが、これもインパクトあるアーティストを探していたマーケテイングに神田さんが紹介されたご縁らしいです。

さて、その神田将さん。
来たる10月31日(日)に東京文化会館大ホールでリサイタルを開きます。

クラシックの殿堂、東京文化会館のしかも大ホールで、エレクトーンのソロコンサートが開催されるのは初めてのことです。
コロナ禍で2度の延期を経て、満を持して開催されるこのリサイタル。
現代エレクトーンの衝撃をぜひひとりでも多くの方に体感して頂きたいと切に願っています。

神田将オフィシャルサイト
https://www.yksonic.com/

コンサート情報はもちろんのこと、秀逸なホテル批評「喜怒哀楽」も併せてご覧ください。

「和田龍登水 ひやおろし」発売開始

2021.08.28

秋のお酒の風物詩「ひやおろし」。

今年も9月9日(木)、長野県の「ひやおろし」解禁日に合わせて、「和田龍登水(とすい) ひやおろし」の発売を開始します。

「和田龍登水 ひやおろし」のテーマはズバリ「熟成感」。

最近はやりのフレッシュで若々しい「ひやおろし」も美味しいですが、「和田龍登水」は「ひやおろし」の名に相応しい、ひと夏越した秋ならではの円熟味をお楽しみ頂きます。

その熟成感を出すために、5月になったところで瓶貯蔵していた冷蔵庫から出して、それ以降は蔵内で常温保存し、自然の熟成に身を任せました。

ちなみに今年の「ひやおろし」、冷蔵や常温はもちろんですが、「ぬる燗」の美味しさは抜群です。

一昨年・昨年は発売前にご予約で完売してしまい、ご迷惑をお掛けした「和田龍登水 ひやおろし」。
今年は増量して皆様のお求めをお待ちしています。
弊社ホームページ内の「和田龍登水」お取扱い店様でお買い求めください。


和田龍登水 ひやおろし
1.8L 3,200円(税込 3,520円)
720ml 1,600円(税込 1,760円)

伊集院静のこと

2021.08.21

今さらながらですが、伊集院静が好きです。

伊集院静の小説やエッセイはもちろんのこと、そこから垣間見える生きざまが好きです。

伊集院静の武骨でダイナミックな生き方は決して真似できないけれど、彼の艶っぽさは男としていつも憧れています。

伊集院静自身はエッセイの中で、艶っぽい男性の代表して立川談志や北野武を挙げています。
よく分かります。
私はいつも艶っぽい男性として志村けんを挙げていましたが、それを言うたびに周りから「え~っ?」という反応が返ってきて、むしろ私のほうが意外でした。

伊集院静に憧れて競輪に一度だけ行ったことがあります。
小田原競輪場。
しかし競輪の理論を知らぬ者がひとりで見たところで楽しいわけがありません。
その日は幾ばくかのお金をすって、金網越しに負けた選手に向かって「××、帰れ~っ!俺も帰る~!」と叫ぶおじさんの声を背に、競輪場をあとにしたのでした。

伊集院静の有名な言葉に「女こどもは夜の8時以降は銀座の寿司屋に入るな」「子どもや若者はグリーン車に乗るな」があります。
以前、伊集院静がゲスト出演した某テレビ番組で、この言葉を聞いた小島慶子が「うるさい」と茶化してしまい、伊集院静が怒って退席するというシーンがありました。
このような発言に賛否はあるでしょうが、伊集院静の生きざまも併せて言葉の真意を汲み取れば、私は諸手をあげて賛成してしまうのです。

石橋貴明がホストをつとめるテレビ番組「リシリな夜」に伊集院静がゲストで出演した回が、今YouTubeにアップされています。
私は感激しながら、数え切れないほど見返しています。
伊集院静、やっぱりカッコいいな。
そして今日も、私は彼の作品を寝酒代わりに読み耽るのです。

男は電車では座らないものという信念を持つ伊集院静。
もし電車で偶然会ったりしたら、感激と緊張とで声も出ないだろうな。
でも勇気を奮って「先生の作品をいつも愛読させて頂いております」とひとことだけ伝えると思います。

「生きるを伝える」

2021.08.14

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お盆です。

地酒業界の至宝、地酒専門店「小さな酒蔵応援団 革命君」代表、齋藤哲雄さんが逝去されて半年が経ちました。

https://www.wadaryu.com/blog/archives/770.html

齋藤さんを偲んで、以前彼が出演したテレビ番組の録画を見直しました。

「生きるを伝える」テレビ東京 毎週土曜日20:54~

大きな病に打ち勝って人生に立ち向かう人の生きざまにスポットを当てたドキュメンタリー番組です。

齋藤さんが登場したのは2015年11月14日。
今から6年前です。

地酒専門店の番頭として脂が乗り切っていた32歳の時に大病に襲われ、休職を余儀なくされた齋藤さん。
しかし見事に復活を遂げた彼が、念願だった自らの店を立ち上げるまでの軌跡が、短い時間の中で生き生きと描かれています。

番組を見ながら、齋藤さんと語り合った日々を思い出し、不覚にも涙してしまいました。

齋藤さん、あなたはいつまでも私たちの心の中に生きています!

サービスの温度差

2021.08.09

私が足繁く通う2軒のセブンイレブンがあります。
この2軒のサービスの温度差があまりに違う、というのが今日の話題です。

まず雰囲気。
1軒は入った瞬間に明るく、その空気感だけで買い物が楽しくなります。
もう1軒は入った瞬間に暗く、そのどんよりとした空気が心を重くしていきます。
具体的になぜかは分かりませんが、本当に入った瞬間の空気感が真逆なのです。

次に店長。
前者の店長は底抜けに明るく、私も含めて客とすれ違うたびに「こんにちは!」「おはようございます!」と笑顔で挨拶をしてくれて、レジで会計をする時も含めてお客様と会話が弾んでいる光景がいつも見られます。
私も折あるごとに気軽に声を掛けさせて頂くことはしばしばです。
後者の店長は暗く、買い物をしている客に挨拶をする事はまずありません。
レジで会計をする時も笑顔すらなく、必要最低限の言葉しか発しないその姿勢からは、客をもなてそうという思いがまったく感じられません。

そしてスタッフ。
前者のスタッフは店長譲りの教育が行き届いていて、入店した瞬間に「いらっしゃいませ!」の声で迎えられ、レジが詰まっているととすぐにもうひとりが飛んできて「隣へどうぞ!」と案内してくれ、そして店長同様、お客様と会話を弾ませています。
ちなみにこのお店にはスリランカの黒人の男子留学生がいるのですが、とにかく彼が明るくて楽しい。
「らっせー(いらっしゃい)!らっせー!今日は唐揚げが揚げたてで美味しいよ!唐揚げ!唐揚げ!」と店内中に響くほどの大声で叫ぶ彼から「今日は唐揚げ、どうですか!」と聞かれて、ついつい毎回、彼のおすすめを買ってしまう自分がいます。
そのかわり彼は、行くたびに私を見つけると必ず挨拶をしてくれて、「あ、覚えていてくれているんだ」という嬉しさとともに、その気遣いにいつも感激しています。
たぶん彼の隠れファンは相当多いのではないでしょうか、それほどの人気者です。
一方、後者のスタッフ。
こちらのお店の若いスタッフはとにかく覇気がありません。
私のほうから「袋もつけてください」と大声で言っても、直後に「袋は付けますか?」と聞き返されたことも一度や二度ではありません。
しかも皆、笑顔なく小さな声で話すので、聞き取れないこともしばしばです。
「ありがとうございました」の声も客を見ることなく、ただ小さく言葉を発するだけで気持ちがこもっていないのが歴然です。
先日は会計を済ませたあと、私が「ありがとう」と言っても「ありがとう」のひとこともなく無視されて、さすがにこの時は憮然を通り越して寂しさすら感じました。

2軒とも立地がいいので客の流れが絶えない繁忙店ですが、どちらのお店からもいろいろな意味で大いに学ぶことがある毎回です。

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