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これから行って来ます。

2023.11.29

今日これから名古屋へ出張します。

短い時間ではありますが、日頃から「和田龍」を大切にお取扱い頂いている名古屋の皆様へ、ご挨拶に伺います。

上田から名古屋って結構時間が掛かるんですよね。

上田→長野→「特急しなの」→名古屋

このルートで片道約3時間半です。

上田→東京が新幹線で片道1時間半ですから、やはり長いです。

お酒でも飲みながら、ほろ酔いで行ければいいのですが、実は私、昼酒に滅法弱いのです。
なので今日に限らず、基本的に昼酒はNG。
窓外の景色を眺めて、考え事をしながら、あるいは読書に勤しみながら過ごします。
そのかわり、夜は飲みますよ(笑)。

ちなみに「特急しなの」は揺れます。

振り子電車といって、カーブが多いルートを高速で走る抜けるために作られたこの車両は、その分、車体が左右にものすごく揺れるのです。

トイレに行った時なんか凄いですよ。
しっかりと取っ手に掴まっていないと、まともに立っていられませんから。

この揺れが嫌で「特急しなの」を敬遠する人も少なくないです。

でも私は全然平気。
むしろこの揺れを「特急しなの」の醍醐味として毎回楽しんでいます。

ちなみに東京と違って、名古屋はまだまだ不案内です。
ですので訪問先の地図をすべてプリントアウトして、握り締めながら一軒一軒訪ねます。

でもその先にいらっしゃるおひとりおひとりとの再会が今からどれほど楽しみか、計り知れません。

「和田龍」を支えて下さっている名古屋の皆様に感謝の気持ちを伝えに、それでは行って来ます。

お知らせと「酢重Indigo」その3

2023.11.20

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まずお知らせです。

この冬の新酒第1弾「和田龍 純米搾りたて生原酒」は12月中旬発売予定です。
詳細が決まりましたら順次ご報告致します。
皆様、請うご期待ください。

前回も書いた渋谷ストリーム2階「酢重Indigo」へ行って参りました。

「和田龍登水」4種類に、今回の企画の責任者の島田さんが考え抜いた相性抜群の「おすすめ一品」を4品、すべて注文。
その見事なハーモニーに舌鼓を打ち続けました。

締めはこのお店名物のお蕎麦。
腰の強い田舎蕎麦で、オンリーワンのこの歯ごたえと味わいは病みつきになること請け合いです。
現に今でもすぐに食べたいですから。

この企画は1月までやっています。
皆様、よろしければぜひ足をお運びください。

写真は今回のコラボ企画の責任者、島田さんと私です。
期間中、和田龍エプロンを身に付けて接客して下さるとの事です。

「酢重Indigo」その2

2023.11.11

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いよいよ昨日(11月10日)から来年の1月31日まで、渋谷ストリーム2階「酢重Indigo」にて、3ヵ月間にわたる「和田龍登水」コラボ企画が始まりました。

「和田龍登水」全種類がお気軽に「利き酒セット」にてお楽しみ頂けます。

また、メニューには店舗責任者の島田さんとスタッフの皆さんがテイスティングをしながら厳選した、それぞれのお酒に合う「おすすめ1品」も記載されています。

写真はコラボ企画開催に当たって、島田さんがわざわざ送ってきて下さったものです。

私も近々再訪したいと思っています。
よろしければ皆様もぜひお立ち寄りください。

酢重Indigo https://www.suju-masayuki.com/shops/indigo.php

林真理子の矜持

2023.11.06

週刊文春で作家の林真理子が連載しているエッセイ「夜ふけのなわとぴ」(何度か改題あり)。

1983年以来連載を重ね、「同一雑誌におけるエッセーの最多掲載回数」をギネス認定された、同誌の歴史でもあります。

林真理子の作品をまったく読んだ事がない私も毎週欠かさず愛読している名エッセイです。

たった今、林真理子を読んだ事がないと申しましたが、唯一例外があります。

それは同じ週刊文春に連載された小説「不機嫌な果実」です。

ヒロインの女性が辿る不倫と愛欲の日々を、濃厚なベッドシーンともに描いた衝撃作で、私も当時、週刊文春が発売されるたびに貪り読みました(笑)。
そのリアリズム溢れる赤裸々な官能描写は当時大きな話題を呼びました。

この小説が単行本化された時に、林真理子のインタビューで感動した言葉があります。

それはインタビュアーからの「あれは林さんの実体験がもとになっているのですか?」という質問に対して「そう思わせるのが文字を職業としているプロのプライドです」、林真理子は確かそのようなひとことを返したかと思います。

これぞプロの矜持と、感動したことをよく覚えています。

さて、その林真理子のエッセイです。

筆者自身が日頃感じている事、身の回りの実体験、こんな美食をしちゃった自慢やこんな有名人に会っちゃった自慢・・・読者に楽しんでもらうべく、さまざまな出来事を文章にしているのですが、実は林真理子があえて一切このエッセイで触れてこなかった事があります。

それはお嬢様の話題です。

ご主人の罵詈雑言はそれこそ山ほど出てくるのですが(笑)、お嬢様のことは、本当にごくごく稀に「娘が」と、そっと隠れるように書かれるのみで、基本的に登場する事はありません。

たぶんこれは林真理子自身が、このエッセイを書くにあたって自身に課したノルマなのでしょう。

同じように最近、このエッセイを読むに当たって、あえてこの話題は書くまいと自身に禁忌を課していると思われる内容があります。

それは日大の一連の騒動についてです。

ご自身が理事長を務めていらっしゃるのですから、書きたい事、訴えたい事、反論やご主張は山ほどあるはずです。

しかしここ数回の連載を読んでも、楽しく笑える内容の裏に、世間を賑わしているこの話題には徹頭徹尾触れないという、強固な意志が見えてくるのです。

そして林真理子のこの姿勢を、私は大変評価しています。

書きたい事はたくさんある、書けば楽になる、そんな思いを封印して、あえて苦しみを表に出さない茨の道を選んだ、これまた林真理子の矜持を、私は熱烈に支持致します。

ただ私の解釈がはなから間違っていたら、林真理子先生、ごめんなさい。

寡黙な贈り物

2023.10.30

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記念日に素敵な贈り物を頂きました。

ヴーヴ クリコ ラ グランダム 2012 草間彌生コラボレーションボトル。

フランスのシャンパーニュの名門「ヴーヴ クリコ」が2020年に数量限定で発売した、草間彌生デザインのギフトボックスです。

送り主は、オープンのその日から私が通うレストランバーのオーナー兼シニアソムリエです。
ちなみに彼は私よりひと回り以上年下です。

何も言わなくても私の記念日を覚えていてくれて、その日にこの特別なシャンパンを贈ってくれた、そんな彼の思いに、封を開けた瞬間、私は感激で胸がいっぱいになりました。

彼との出会いは、彼が雇われでサービスを担当していた、郊外のとあるレストランでした。
その時のたった一度だけの出会いを彼は覚えていてくれて、数年後、彼が自分の店をオープンしたまさにその日、本当に偶然に、たまたま前を通り掛かった私に「和田さん!」と声を掛けてくれた、それが彼との長い付き合いの始まりでした。

彼のお店は酒が美味く、彼が作る料理が美味く、そして何より彼の存在が輝いていて、その居心地の良さにいっぺんに虜になって、折あれば通う日々が始まりました。

妻と、大切な人と、そしてひとりで、時には料理のフルコースを、そして時にはアフターディナーの一杯を、彼との会話を肴にゆっくりと楽しむひとときは、20年が経った今でも格別です。

しばらく前も、ひとりでフラリと立ち寄った時、ブラン・ド・ノワール(黒ぶどうで作られるシャンパン)1本で多彩な料理と合わせる魅力を教えてもらい、以後ワインを楽しむ時はすっかりその飲み方にハマっています。

あえて彼の店名は出しません。

でも私にとって大切な日に、黙って寄り添ってくれた彼の気持ちが、そして彼の男気が嬉しくて、つい書き記してしまいました。

もちろん彼にはすぐにお礼の電話をしました。
そしてすでに次回の訪問に心を躍らせている私がここにいます。

ちなみに写真の背景は、映画が公開された時に買った等身大テッドです。

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