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熱燗党

2012.04.24

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タイトルの「熱燗党」、これバンドの名前です。
先日長野市のライブハウスで開かれた、この「熱燗党」のライブへ行って参りました。

「熱燗党」、何を隠そう彼らの正体は、あの高橋真梨子のライブでバックバンドを努める「ヘンリーバンド」のメンバーです。
今回は、前日に松本で高橋真梨子のコンサートが開催され、メンバーのひとり、パーカッショニストの北沢マロさんが長野市在住ということを受けて実現したライブでした。

私がこのライブに行くきっかけは、その北沢マロさんとの出会いでした。

今から約2年前、私が大好きなフュージョンバンドのライブに行った時、たまたまゲストとしてパーカッションを担当していたのが北沢マロさんでした。
彼の変幻自在で華麗なパーカッションさばきに一気に魅せられた私は、翌日彼のホームページを見て、長野市在住で大の日本酒党という親近感も手伝っていきなりメールを送り付けてしまったのですが、驚くことにすぐに返信を頂いて大感激。
それから折あるごとにライブのご案内を頂いては足を運ぶようになりました。

そして今回もマロさんからご連絡を頂き、ならばと満を持して足を運んだ会場は、開演前から超満員で酸欠状態。
そんな中で幕を開けたライブは、迫力ある演奏とメンバー同士の絶妙なトークとで、歓声あり、笑いありの2時間があっという間に過ぎていったのでした。

曲目も、彼らのオリジナルから始まって、「サウンド・オブ・ミュージック」から「私のお気に入り」のジャズ・バージョン。
マロさんのパーカッションから始まる「ゲゲゲの鬼太郎」。
ゲストで駆け付けた女性サックス奏者粥川なつきさん(とにかく素敵!)とマロさんふたりだけの「オー・シャンゼリゼ」。
そしてサックスの野々田万照さん(MC可笑し過ぎ!)の師匠本多俊之作曲の「マルサの女」テーマソングのジャズバージョンまで、どれも実力に裏打ちされた圧巻の演奏で、最後はいつの間にかスタンディングで聴き入り、そして拍手を送っている自分がそこにいました。

ライブがお開きになったあと、マロさんにひと言お礼を述べて会場をあとにしましたが、体にこもった熱気は当然の如く酒を欲し、ここに来るまでに目星を付けておいた1軒の居酒屋に私は向かったのでした。
この続きは次回。

牡蠣三昧

2012.04.18

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無性に牡蠣が食べたくなって、いつも牡蠣がふんだんに揃っている、馴染みのお店に駆け込みました。

他の品書きには目もくれず、まずは牡蠣のメニューを開くと、おおっ、今日も日本全国各地から真牡蠣が5種類、岩牡蠣が3種類入っています。

何はともあれ真牡蠣を5種類全部頼んで、飲むのはもちろん日本酒。
ちなみに、このお店に行くとお酒のチョイスは若き店主に委ねます。
豊富な種類から確実な1本を選んでくれるので安心してお任せできるのです。

さて、早速大皿に盛られて真牡蠣が5つドーンと出てきました。
ひとつひとつゆっくりと、まずは何も付けずに、次は軽くレモンを搾って、次はもみじおろしを使ってと、多種多様な味わい方を楽しみます。

それにしても、牡蠣って産地によって味が全然違うんですね!
そんな感動と驚きとともに牡蠣を噛みしめると、まさに海の滋養が口の中いっぱいに広がって、そこに流し込むこの時期ならではの新酒のおいしさといったら。
至福のひとときです。

5種類の真牡蠣をペロリと平らげると、次はこれからが旬の岩牡蠣が登場です(写真)。
見てお分かりの通り、まだまだ岩牡蠣としては小ぶりですが、味わいはとろりと濃厚です。

結局メニューにある8種類の牡蠣すべてを腹の中に収め、大満腹、大満足。
ほろ酔いになったところでお店を後にして、これで帰ればいいものを、あまりの心地良さに食後酒を求めてバーへ1軒寄り道です。

寝過ごした!

2012.04.14

タイトルの通り、久々にやってしまいました。

先日所要で半日だけ東京へ行った時の事。
夜は行きつけのお店でしこたま飲んで、東京駅から帰りの新幹線に飛び乗って、いつの間にかウトウトして・・・目が覚めたら終点の長野駅でした。

ホームの「終点、長野です」のアナウンスを耳にしながら周りをキョロキョロ見渡すと、車内にはもう誰もいねーし。
大慌てで荷物を抱えて車両から飛び降りて、あーっ、やってしまった!と嘆くもあとの祭り。
折り返しの新幹線も最終が出たあとで既に無し。

しかし私は学んでいたのでした。
前回同じ失敗をしてから、飲んで東京から帰る時には最終の新幹線には極力乗らないようにしているのでした。
なぜなら、最終の1本前の新幹線に乗れば、たとえ寝過ごしても在来線のしなの鉄道の上田行き最終に間に合うから。

長野と上田、新幹線だと13分なのに在来線は45分、でもこんな時にぜいたくは敵です。
この日も23:33長野発上田行の各駅停車に揺られつつ、寝過ごした事への後悔と、しかし対策が功を奏したささやかな勝利感とに包まれながら帰途に着いたのでした。

でも経験者によると、新幹線はグリーン車に乗ると、たとえ寝ていても降車駅でしっかりと起こしてくれるという話です。
上田ー長野の乗越し料金と折り返し料金とで、とっくにグリーン車代越えてるし・・・。

それとしなの鉄道は電車によってはトイレがないから、飲んだあとに乗るのは精神的につらいんだよなぁ。

「上田城千本桜まつり」開幕

2012.04.06

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当社から歩いて10分、長野県を代表する桜の名所上田城跡公園では、今日から4月22日まで「上田城千本桜まつり」が始まりました。
期間中は場内をたくさんの出店が埋め尽くし、連日数々のイベントが繰り広げられます。
当社が所属する上田酒造協会も出店して、協会内の全蔵元のお酒をお土産として売っており、今日は私が当番でした。

しかし・・・肝心の桜が咲いていない。
しかも日は照っているのに、とにかく凄まじく寒い。
当然ながら観光客もまばら。
桜がピークの頃は100台を越す観光バスが来るというのに、今日はまだまだ閑古鳥。
はっきり言って暇です。

仕方がないから売店のスタッフ同士がお互いの店を行き来しつつ、それぞれの商品を購入し合ったりしています。
かくいう私も、昼食は向かいの屋台の焼き鳥丼で胃を満たし、隣の弁当屋さんからはレバー焼きを買い求め夜の肴にする算段を立てています。

でもこれも今のうち。
桜が満開ともなれば次から次へと大勢のお客様がご来店され、お酒の試飲や説明も併せて、それこそ休む間もない毎日が続きます。

桜の開花はたぶん来週後半あたりになるでしょう。
上田城跡公園が春の息吹に包まれるその日が今から楽しみです。

掛川の夜

2012.03.29

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写真上:「光琳」入口
写真下:「光琳」黒田店長


まずはご報告です。

「登水(とすい)美山錦純米吟醸」、昨日搾れました!
「力強さと柔らかさと透明感」という共通のコンセプトの中で、ひと足先に完成した「山田錦純米酒」とはまたひと味もふた味も違った味わいになっています。
4月上旬発売予定です。
楽しみに待っていてください。

さて、今日の話題です。

所要のため、トンボ帰りで静岡県掛川市へ行って参りました。
仕事が一段落した午後6時に上田を自家用車で出発し、走り続けること延々5時間、宿泊先の掛川グランドホテルへ到着したのは午後11時でした。

チェックインすると、一番安いシングルルームのプランで予約していたにもかかわらず、用意されていたのは何と特別フロアのスイートルーム。
いざ部屋のドアを開けて、目の前に広がるリビングをはじめとした豪華さに度肝を抜かれ、思わず室内の写真などを撮りまくっておりました。

そのままおとなしく広い室内で一日の疲れを癒せばいいものの、そこはそれ、見知らぬ土地での居酒屋めぐりを大きな喜びしている我が身としてみれば当然の如く、間もなく日付も変わる夜の掛川の街に繰り出したのでした。

駅前をうろうろすることしばし、どこでも目にするチェーン店が居並ぶ中で、ふと見つけた一軒の居酒屋、その名も「光琳」。
その手作り感漂う暖かな入口の雰囲気に魅かれて、迷うことなく中に入りました。

さすがに深夜という事で、お客さんが引けたあとの店内は私ひとりで、席も選び放題。
目移りしながらカウンターに近いテーブルに腰を落ち着けました。

早速メニューを開いて、まずは生ビールで喉を潤したあとは、名物「静岡おでん」と地元掛川の銘酒「開運」を注文、ひとり静かに盃を傾けていました。

しばらくするとお店のスタッフの男性から「どこからいらしたのですか?」と声を掛けられました。
「長野県の上田というところからです」と答えたのを発端に、あれこれと会話に花が咲き、やがてその方が店長さんと判明。
それからも四方山話で盛り上がり、店長おすすめの「黒はんぺんの炙り」を肴に冷酒から熱燗へ切り替わる頃には日付も変わり、すっかり出来上がっておりました。
これぞ居酒屋の醍醐味。
良い酒、良い肴、そして良い人に今宵も恵まれた一晩でした。

店長さんの許可を得たのでご本人の写真を載せちゃいます。

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