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ミントの季節

2012.05.28

この季節になるとバーで頼むのは「モヒート」です。
でも今年はどのお店で伺っても「まだミントがない」とのことで、ずっとお預け状態で待つこと数週間。
ようやく今年初めての「モヒート」に、上田のバー「Dejavu(デジャブ)」で出会えました。

「モヒート」はミントの葉をすり潰して入れるラムベースのカクテルです。
マスターに伺うと、市販のミントは苦味が出るから自宅で栽培したミントを使われるとのこと。
そしてミントは、スペアミントよりペパーミントの方が味も香りも映えるとも。
ちなみにこの日はスタンダードのレシピでお願いしたのですが、もう少しダークなラムを少し加えるとまたグッと味わいが変わるとおっしゃっていました。
次回はぜひそちらも試してみます。

「モヒート」はミントの季節の到来を感じさせてくれる旬のカクテルです。

九州へ

2012.05.21

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写真上から
・五町田酒造(東一)
・富久千代酒造(鍋島)
・三和酒類(いいちこ)
・湯布院 玉の湯


長野県酒造組合青年部にあたる「若葉会」の研修旅行へ2泊3日で行って参りました。

今年の行き先は佐賀と大分。
私は今年も、万年旅行幹事も兼ねての参加です。
でも九州という遠方にも関わらず多くの蔵元が参加して下さったことで、私のテンションも俄然上がります。

早朝羽田を出発し、福岡経由で佐賀に到着して最初の見学先は、嬉野市にある「東一(あずまいち)」の五町田酒造です。
田園風景の中にバスが到着すると、遠方に見える建物から社長自らが走ってお出迎え下さり、その社長のご案内で早速蔵を見学です。

蔵の中は、製造数量の多さに反比例して、設備も在庫も極めて繊細かつ丁寧な管理がされていました。
毎年社員が総出で柿シブを塗り替えるという壁や柱の輝きや、より一層素晴らしい酒を醸すために手を加えられたあちらこちらの蔵独自の工夫には、蔵元だけでなく社員一丸となった情熱が垣間見える思いでした。

次に向かったのはすぐ隣の鹿島市にある、今や「鍋島」で全国区となった富久千代酒造です。

まず驚いたのは、酒蔵がある浜町の町並みの美しさ。
昔ながらの趣きを残した素晴らしい景観と建物、その小さな町の中に蔵元が6軒もあると聞いてまたまた驚きです。

富久千代酒造でも社長自らが蔵の中をご案内頂きました。
なちみに私は「鍋島」の、柔らかく膨らみのある味わいが大好きです。
年々生産量を増やしても瞬く間に完売してしまう「鍋島」がここから誕生するのかと思うと、原料処理から貯蔵に至るまで、すべての設備を見逃すまいと思わず力が入りました。

そして夜は佐賀市内で、富久千代酒造の飯森社長はじめ佐賀県酒造組合青年部(「佐醸会」)の皆さんも参加されての懇親会。
佐賀の蔵元の志の高さに大いに刺激を受け、そして大いに酔っ払ったひとときでした。

ちなみにそのあと、ひとりでふらりと訪問した繁華街の一角にある「バー山崎」。
店の空気、客層、そしてゆっくりと堪能した3杯のモルトウイスキー、どれも素敵で、マスターとの会話を楽しみながら佐賀の夜を堪能致しました。

翌朝は佐賀から一気に大分県宇佐市に移動。
目指すは「いいちこ」の三和酒類です。

えっ、何でわざわざ「いいちこ」へ?と思われるかもしれませんが、そもそも三和酒類の出発は日本酒醸造であった事と、もうひとつ、この日は事前にアポを取って、こちらもご多忙の中社長自らがご対応頂けることになっているのです。
酒類業界の最前線を走る「いいちこ」の社長のお話を聞けるのは間違いなく意義ある事と、佐賀から大分まで車を走らせた次第です。

さてその三和酒類、到着するやいなや社長と製造部長のおふたりがお出迎え下さり、その足で広大な製造場を端から橋までご案内頂きました。
その後は会議室に場所を移し、経営理念や今日に至るまでのご苦労等、我々の矢継ぎ早の質疑応答にも丁重にご回答下さいました。

さて、その晩は、湯布院の中でも最も有名な旅館のひとつ「玉の湯」に宿泊致しました。
とはいっても単なる物見遊山で泊まったわけではなく、せっかくの機会なのでその業界の最高峰を経験しようという事がひとつと、そしてこちらの宿でも、今や時の人となっている女性社長と懇談できる時間を頂けた事が大きな理由です。

その晩はみんなで至福の空間、温泉、そして料理を満喫。
翌朝、図書室を貸切にして頂いて、桑野和泉社長と歓談させて頂きました。
湯布院を愛し、そして湯布院と共生する中でオンリーワンの旅館を確立していった社長の思いは、異業種の壁を越えて私の胸を強く打ち続けました。

大友克洋GENGA展

2012.05.14

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東京末広町の「3331Arts Chiyoda」で開催中の「大友克洋GENGA展」に行って参りました(写真上)。

我々の世代にとって、大友克洋はまさにマンガ界のカリスマ。
18歳の時、初めて読んだ彼の作品「気分はもう戦争」で、そのあまりにも緻密かつ繊細な筆致とオリジナリティ溢れるアダルトな物語構成に、一発で虜になってしまいました。

大友克洋を知らない方でも、「AKIRA」をご存知の方は多いのではないでしょうか。
当時一大ブームを巻き起こし、大友自身の監督によりアニメ映画化されました。

さて、そんな彼の初の原画展は、大友克洋が宮城県出身でもあることから、東日本大地震の被災地支援の意味合いが込められており、入場料の一部とチャリティオークションの落札金額は寄付されます。
プログラムの文章が素敵なので抜粋します。

 私は漫画家なのだから、
 自分の力でできることは原画を出すことしかない。
 現在の私自身が最高と思えるものを提示する-
 それこそが、今の私に出来る漫画家としての最大の仕事であり、
 私なりの復興支援になる。
 
 大友 克洋 漫画家・映画監督
 
チケットは日時指定の予約制。
16:00の回を予約した私が10分ほど前に会場に到着すると、ちょうど入場の整列が始まったところでした。

心ときめかして並ぶことしばし、いよいよ開場です。
一歩室内に足を踏み入れると、そこには圧巻!!感動!!の大友ワールドが繰り広げられていました。

「気分はもう戦争」、「童夢」、「ハイウェイスター」、「さよならにっぽん」・・・見慣れたあの表紙、あのシーンの原画がところ狭しと展示され、体が打ち震えるような興奮で、1枚1枚の原画の前でただただ立ち尽くすばかりです。

そして別室には今回の最大の目玉、「AKIRA」の全原稿が一挙に展示されています。
しかも3部屋ぶち抜きです。
冒頭のネオ東京の一枚から始まって全6巻分、これを涙なくしてどう観ることができるでしょう。
どれだけ観ても観飽きることがなく、最後は後ろ髪を引かれる思いで部屋をあとにしました。

しかしこれで終わりかと思っていたら、もうひとつ、サプライズの部屋がありました。

室内に飾ってあったのは、「AKIRA」の主人公鉄男のバイクを再現した実物(写真中)。
そして「童夢」のクライマックスで、超能力を持つ老人チョウさんが超能力少女エッちゃんに叩き付けられたあの名シーンの壁の穴(写真下)でした。
しかも鉄男のバイクは、彼が来ていたのと同じジャケットを着て撮影可能でしたし、壁の穴もファンの皆さんがマンガ同様に壁に大の字に貼り付いて次々に撮影していました。

「大友克洋GENGA展」、5月30日まで開催しています。
私ももう一度行きたい!

ベーグル屋ハル

2012.05.07

4月下旬、当社にふらりと立ち寄られた若いご夫妻。
試飲をされながら話が盛り上がり、どちらからいらしたのかお伺いしたところ、このたび東京から上田へ越されてきて、6月1日にベーグル屋を開店される事が判明しました。

店名は「ベークル屋ハル」。
場所は上田市の中央、「海野町(うんのまち)商店街」のほぼ真ん中です。

ちなみに4月までは高田馬場にお店を出されていたそうで、早速ホームページを開いてみました。

http://www.fsf-haru.com/

ぜひブログを読んでみてください。
たくさんのお客様に愛された素敵なお店だったことが伝わってきます。
そしてご夫妻がどんな経緯で上田へ出店を決められたかも分かります。
上田の人と街と自然とを本当に気に入って下さっているのですね。

ご夫妻のお人柄に引かれてその後も連絡を取り合う中で、先日もおふたりがご来店されました。
その時も、上田の魅力を語り続けるおふたりと接しながら、ぜひ上田の街に「ベーグル屋ハル」が根付いてほしい、しみじみそう思いました。

高田馬場の時はランチも提供されていたそうですが、上田では販売一本で勝負されるとの事。
上田駅お城口を直進し、中央交差点を右折して、駅から徒歩で約10分。
「ベーグル屋ハル」、6月1日オープンです。

「べじた坊」

2012.04.30

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前回から続きます。

さて、ライブハウス「Groovy」をあとにした私が向かったお店は「べじた坊」。
「酒菜好(サケサイコー)」というキャッチフレーズからも分かる通り、旬の野菜と、そして日本酒をメインとした居酒屋です。
実は私は今回が初めての訪問でした。

きっかけは、昨年10月の「長野の酒メッセ」でお店の皆様が弊社のブースにお越し下さったこと。
そしてその直後に、今度は長野市の酒販店さんでばったり再開。
そんなことが重なって、ぜひ一度お伺いしたいと思っていました。

そしてこの日、たまたま長野駅からライブハウスに向かう途中、入口に日本酒のメニューがびっしり張ってある居酒屋を発見。
つい足を留めて見入ることしばし、店名を確認したら、何とそこが「べじた坊」さんでした。
あまりの偶然に驚きです。

さてライブがハネたあと、いよいよお店を訪問。
2階へ続く階段を上がり、若干緊張しながらドアを開けた瞬間、スタッフの石垣さんが「和田さん!」と大きな声を掛けて下さり、分かって頂けたことにまず感激。
カウンターに腰を落ち着けると、今度は料理担当の若林さんも顔を出して下さり、しばらくぶりの邂逅にまた感動。

その後は、カウンターで先着されていたお客様も一緒に、日本酒を酌み交わしながら酒談義で大盛り上がり。
ちなみにお店の若林さん、石垣さんがおっしゃるには、日本酒を飲まれないお客様にいかに日本酒のおいしさを伝えていくか、試行錯誤の真っ只中とのことでした。
我々造り手の思いをお客様に伝えるために、最前線で頑張って下さっているおふたりを目の当たりにして、今日お伺いできた嬉しさを改めて噛み締めたひとときでした。

若林さん、石垣さん、またお伺いしますね。

べじた坊 http://vejinet05.s1.bindsite.jp/index.html

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