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「The Rolling Stones」日本公演

2014.03.17

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前回が最後の来日公演と思われていた「The Rolling Stones」、まさかのジャパン・ツアーが東京ドームで3日間開催されました。

私は3公演中2日目のライブに、まさにトンボ帰りで行って参りましたが、素晴らしかった。
過去の来日公演はすべて足を運んでおりますが、感動と衝撃とインパクトは1990年の初来日のライブに次いで大きなものがありました。

しかも今回は3公演ともセットリストを大幅に入れ替える気合いの入りよう。
初日のセトリをスポーツ新聞の記事で見て臨んだ私でしたが、1曲目からいきなり初日と違う「Start Me Up」「You Got Me Rocking」と続いた時は狂喜乱舞。
中盤以降、私の中ではベストの「Honky Tonk Women」「Gimme Shelter」「Jumpin' Jack Flash」「Sympathy For The Devil」が立て続けに流れ、ついに私の心の歯止めが利かなくなりました。

さらにネットでチェックしたら、最終日は何と1曲目から「Jumpin' Jack Flash」だったとのこと!
何なんだよ、齢70歳を迎えるこのバンドは。
感動で目眩すら覚えた今回の来日公演でした。

だからこそ、最終公演で布袋寅泰がスペシャルゲストで登場したという記事を眼にした時は、激しい違和感を感じました。

ちなみに私は布袋は大好きです。
彼の音楽もギターテクニックも大好きで、今も折りあるごとにCDを引っ張り出してきては聴いているし、ライブDVDも買って持っています。

でも今回だけは「えっ、違うんじゃない?」と、心の中で思わず叫んでしまいました。

だってストーンズと布袋・・・接点がないじゃん。
目指してきた音楽性も違えば、歩んできた歴史そのものもまったく違う。
そもそもストーンズのメンバーが布袋の事を知っていたとも思えない(違っていたらごめんなさい)。
ただ話題作りというだけで布袋が呼ばれたのであれば、それはストーンズにとっても観客にとっても不幸な事だったかもしれない、記事を読んでそう思ってしまいました。

例えばデヴィッド・ボウイのライブで布袋が出演したのは、これはいいんですよ。
むしろ歓ぶべきサプライズであって。
だって、布袋はデヴィッド・ボウイにずっと憧れていて、デヴィッド・ボウイもそれを認めて同じステージに立ったわけだし。
観客だって、夢のコラボとして大歓迎だったはずです。

でも今回は、キース・リチャーズとロン・ウッドのギターに布袋のギターが乗った場面を想像すると、うーん、やっぱり何だかなあっていう思いは個人的にはあります。
でも実際に観た人はまったく違った感想(感動)を覚えたのかもしれませんね。

余談ですが、ストーンズのツアーでずっとバック・ボーカルを担当しているバーナード・ファウラー。

彼はYMOが「散開」した直後の坂本龍一の2つのツアー「Media Bahn Live」と「Neo Geo Live」にメインボーカルで参加していて、それはそれはカッコ良かったのを覚えています。
中でも、坂本龍一がマイケル・ジャクソンのためにアレンジし直した「Behind The Mask」(契約の関係で実現はしませんでしたが)。
YMOとは別物の、ポップでビートの聴いた「Behind The Mask」を歌い上げるバーナード・ファウラーの歌声には、ライブのたびに心底シビれたものでした。

そしてその直後、ストーンズが初来日したツアーで、メンバーの後ろで歌う彼を見つけた時は大いに感動したものですが、今回もまた、ストーンズの勇姿とともに、バーナード・ファウラーの姿とコーラスとをしっかりと目と耳に焼き付けた2時間でした。

愛車マーチにまつわる話

2014.03.10

妻の愛車のマーチ、購入してから15年経ちます。

我が家は車は「できるだけ最後まで乗り潰す派」なのですが、それでも15年、よく乗ったものです。

で、先日車検に出したところ、請求金額を聞いて思わず「ギャフン!」(死語)。
はっきり言ってこれでは外車の車検料です。
というか、これだったら新車の頭金になります。

すでに15年、あちこち痛んでいるのは分かります。
ディーラーの方から、ここの部品を交換です、ここが痛んでいるから修理です、と言われれば、そりゃそうだよなと納得もします。
でも、部品代が2万円で別に工賃が3万円と言われれば、えっ、それはどうなのよ?と思ったりもします。

それでも払いました。
技術に関しては信用していますから。
若干ですが値引きもしてもらいました。
そうやって一掃して帰ってきたマーチを見ると、やっぱり愛着があるんですよね。

ちなみにこのマーチ、私のこれまでの人生で唯一、飛び込み営業から買った品物です。

15年前のある日、私の会社の事務所にニッサンの新人営業マンO(オー)君は現れました。
彼はまだ営業慣れしてなくて、セールストークもたどたどしく、とてもじゃないけどセールスマンとして一人前には程遠い感じでした(O君、ごめんね)。

でもたまたま妻のためにセカンドカーが欲しいと思っていたところに現れた、彼の不器用なまでの必死さが逆に新鮮で、ちょっとO君に興味を抱いた私は彼に宿題を出したのでした。

宿題といっても、要は上限の金額を提示したのです。
決して無茶な金額は言っていません。
切りよく、この値段だったら買うよと彼に伝えたところ、数日して彼が持ってきた数字は私を納得させるものでした。
そしてその場で即決しました。

その後、O君はディーラーを辞めて、地元の役場に転職しました。
それでも彼は機会があると会社を訪ねてきてはお酒を買ってくれたり、毎年欠かさない年賀状には「マーチは元気ですか?」と書いてくれたりと、交流は続いています。
そんな時はこのマーチを彼から買ってよかったと思うのです。

しかしこのマーチ、馬力はまったくありません。
極端に言うと、高速道路の料金所から本線に合流するまでの坂道をノーマルでは上れないほどなのです。

なので山道の多い長野県ではこのマーチでは遠出はできません。
買ったばかりの頃、このマーチでドライブしようと心躍らせながら菅平高原に向かったところ、あまりの馬力のなさに仕方なくUターンした事もありました。
軽トラのほうがよっぽど力持ちですね。

といいながらも、今日も上田市内でマーチを乗り回しています。
今どき、カセットデッキが付いている車なんてあるのかな?

発売開始

2014.03.05

「和田龍登水 山田錦」の新酒は3月6日より発売を開始致します。
ぜひご賞味頂ければ嬉しいです。

当ホームページのお取扱い酒販店様にてお買い求め下さい。
また、ご不明な点は弊社までメールまたはお電話にてお問い合わせ下さい。
よろしくお願い申し上げます。

「和田龍登水 山田錦」もうすぐです。

2014.03.01

「和田龍登水 山田錦」が搾れました。
今タンクで落ち着かせている最中です。

力強さとふくらみとがきれいに調和して、キレもよく透明感あふれる、思い描いたお酒に仕上がりました。
間もなくビン詰めして発売開始です。
今しばらくお待ち下さい。

呉の「宝剣」

2014.02.22

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私が影響を受けている蔵元は県内外を問わずたくさんいます。

「宝剣」を醸す広島県呉市の宝剣酒造もそんな一軒です。

その若き蔵元兼杜氏の土井鉄也氏と出会ったのは今から何年も前のこと。
私が折に触れお世話になっている広島県福山市の「天宝一」村上社長からのご紹介でした。

私よりはるかに若い土井さんですが、その男気あふれる、そして酒造りに留まらず何事にもまっしぐらな人間性に、私は会った瞬間ひと目惚れでした。
数年前には呉市を訪れ、蔵見学もさせて頂きました。

そして「宝剣」は年を追うごとに人気が人気を呼び、今や入手困難な幻の酒に仲間入りしています。
私自身、東京へ行った時でしか「宝剣」は口にする事ができませんでした。

さて先日のこと、私が日頃から懇意にさせて頂いている地酒専門店のオーナーと、長野市の割烹で酒席を共にする機会に恵まれました。
そのお店のお酒の品揃えはもちろんそのオーナーが監修しているのですが、そこで出てきたのが、何と「宝剣」。

聞けば、彼の長年の熱意が土井さんの心を動かし、このたび取り引きに至ったとの事でした。
素晴らしい!
拍手喝采です。

そして喜びとともに口に運んだ「宝剣」の旨さよ。
飲んだ瞬間、蔵で酒造りに立ち向かう土井さんの姿がまぶたの奥に浮かび、久しぶりに土井さんに会いたい衝動に駆られた雪景色の夜でした。

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