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「和田龍 新酒を味わう会」

2008.05.29

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5月27日(火)夜、弊社毎年恒例のイベント「和田龍 新酒を味わう会」を上田市内のホテルにて開催致しました。
今年で22回目を迎えるこの会、日頃から公私ともどもお世話になっているお客様をお招きして、新酒をお振る舞いしながら音楽や料理ともども皆様に楽しいひとときを過ごして頂きました。

この日ご出席頂いたお客様は約100名。
例年通り、まず乾杯前に皆様に音楽を聴いて頂きます。
今年お招きしたのは、日本のエレクトーン奏者の第一人者、神田将(ゆき)さん。
このホームページでリンクを張らせて頂いており、また3月の当雑記帳にもご登場頂いております。

数年前、神田さんのエレクトーン演奏を初めて聴いた時の衝撃と感動を今でも忘れません。
小さい頃に聞いたあのエレクトーンの音とは完全に一線を画す、言ってみれば何十もの楽器が奏でるフルオーケストラの音楽を、たった一台のエレクトーンがそのまま圧倒的な迫力を持って表現するのです。

この日演奏して頂いたのは次の3曲。
・「ボレロ」(ラヴェル)
・「オペラ座の怪人」(アンドリュー・ロイド・ウエッバー)
・歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ)

どれも素晴らしい演奏で、お客様からもしばし拍手が鳴り止みませんでした。
それは、受付で販売していたCD20枚が、乾杯のあと15分で完売した事からもお分かり頂けると思います。

音楽のあとは、私から本日お出しするお酒の説明。
この日のお酒は下記の7点でした。
・和田龍大吟醸
・登水(とすい)純米酒
・登水(とすい)吟醸酒
・和田龍吟醸生酒
・和田龍純米にごり酒
・和田龍純米しぼりたて生原酒
・清酒和田龍(お燗酒)

簡単にお酒の話をさせて頂いてから、いよいよ大吟醸で乾杯!
宴会が始まると同時に、同会場の板長が腕によりをかけた料理が順にテーブルに並びます。
皆様、思い思いのお酒を傾けながら、お料理とそして楽しい会話とを楽しんで頂き、場内は心地良いざわめきに包まれました。

途中、何人ものお客様からエレクトーンのアンコールが入り、それに応えて神田将さんがエレクトーンに向かい、「私は普段はクラシックがメインなのですが、今回はあえて趣向を変えて」とおっしゃって演奏されたのが、皆様ご存知ジャズの名曲「テイクファイブ」。
演奏が終わった瞬間、皆様スタンディング・オベーションで拍手喝采でした。

楽しいひとときが過ぎるのはあっという間で、時計を見るともう午後9時少し前。
皆様のおかげを持ちまして、今年も無事「新酒を味わう会」がお開きとなりました。
嬉しかったのは、皆様が、お酒が残った瓶をほとんどお持ち帰りになった事。
その晩は上田市内の繁華街のあちこちで、この時の瓶が次々に空になったという嬉しい報告をいくつも頂いております。

「和田龍 新酒を味わう会」、お客様に楽しんで頂くのももちろんですが、それ以上に我々スタッフ一同が、皆様のおかげでこうやってお力を頂いて頑張って歩んでいける、その感謝の思いを改めて噛み締めるひとときでもあるのです。

愛知の清酒

2008.05.26

先々週、研修旅行で赴いた愛知県に敬意を表して、夜の晩酌用に愛知の酒が並んでいます。
列挙すると
・義侠 純米原酒70% 山田錦100%
・義侠 純米原酒60% 山田錦100% 生酒
・蓬莱泉 純米吟醸 和(わ)
・蓬莱泉 山廃純米 碌(ろく)
・醸し人九平次 純吟雄町 精米歩合50%

これらがずらりと並んで食卓を飾っています。
普段から、夜の晩酌はできるだけいろいろな蔵元さんの酒を飲むようにしています。
そうすると楽しいですし勉強にもなりますし、刺激もたくさん頂きます。

新店オープン

2008.05.24

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妻と私の友人ご夫妻が、上田駅近くに新しいお店をオープン致しました。
その名も「Bon Cadeaux(ボン・カドゥー)」。
お昼は気軽にランチを、そして夜は洋風ダイニングとして、経験豊富なご主人が腕を振るう、おいしい料理とお酒とが楽しめるお店です。
また、たくさん飲んだあとでも、コーヒーリキュールを使った人気のオリジナルカクテルはじめ、アフターディナーの一杯を飲むために気軽に立ち寄れる雰囲気の一軒です。

先日、私もランチにお伺いしました。
悩んだ末に選んだトマトソースのオリジナルパスタセット、まず運ばれてきたサラダとパスタの量の多さに感激。
とにかくガッツリ食べられます。
そして肝心のパスタ。
たぶん1.5ミリ前後の細麺のパスタに、ナポリタン風に絡んだトマトベースのソースがきれいに絡んで、あっという間においしく平らげてしまいました。
ご主人にお伺いすると、とにかくランチはしっかりとした量をお出ししてお腹いっぱい召し上がって頂きたいとの事。

場所は上田駅前の「マクドナルド」角を左折して、細長い道を歩いて1分、左側のビルの1階にあります。
もしよろしければ気軽に立ち寄ってみて下さい。

アイレイの新蒸留所

2008.05.20

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昨夜、上田市内のバー「D」へ行き、大好きなアイレイモルト・ウイスキーを頼みました。
普段は「アードベッグ」「ラフロイグ」「ボウモア」といった、どちらかといえば有名銘柄にかたよって注文しているので、この日は「ちょっと変わったものを」とリクエストしたところ、「素晴らしいものが入ったんですよ」とオーナーが持ってきてくれたのが写真の1本、その名も「キルホーマン ニュースピリット」です。
もちろん私も初めて聞く銘柄でした。

以下はオーナーの受け売りです。
キルホーマン蒸留所は2005年6月にアイレイ島西部にオープンしたばかりの、出来立てほやほやのディスティラリーです。
オープン当初から大変な人気を博し、この「ニュースピリット」も、ボトリングされて出荷されるや否や瞬く間に完売してしまい、今日出されたのはその中の貴重な1本との事でした。

ちなみに「ニュースピリット」とは、ウイスキーを蒸留したあと、樽に寝かせることなくすぐに瓶詰めしたもので、樽熟していないので色はもちろん無色透明です。
ラベルの表示を見ると、「蒸留年月日 07.12.20/瓶詰め年月日 08.02.07」となっていましたから、まさに蒸留し立てをボトリングした事が分かります。

まずストレートで香りを嗅ぐと、アイレイの特徴である、海草を思わせるヨード臭がガツンと鼻腔を突いて、しかもこれがかなり強烈です。
このヨード臭と、ニュースピリットならではのピーティで荒々しい香りとが2本立てになって鼻を刺激します。
この香りにハマると、アイレイウイスキーの虜になってしまうんですよね。
味わいながらオーナーに伺うと、アイレイで最もクセのあると言われる「アードベッグ」よりも更にクセがあるとの事・・・うーん、分かる気がします。

続いてグラスに水を数滴垂らして味わうと、今度は先程のヨード臭や荒々しさがまろやかになって優しく口中にまとわり付きます。
個人的には、ストレートもいいですが、こちらの飲み方のほうが、よりこのニュースピリットの真価が味わえる気がしました。
最後は、空になったグラスに鼻を突っ込み、香りの名残りまでしっかりと楽しみました。

遠くスコットランドの地で、この時代にあえて新しい蒸留所を立ち上げたオーナーに対して敬意を表しながら、新しいブランドとの出会いと味わいを堪能したひとときでした。

愛知のふた蔵

2008.05.15

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長野県酒造組合青年部(若葉会)の研修旅行へ1泊2日で行って参りました。
毎年この時期、全国各地の蔵元を訪問して勉強させて頂くのですが、今回目指したのは愛知県。
お伺いしたのは「義侠」の山忠本家酒造、そして「蓬莱泉」の関谷醸造株式会社、どちらも今大変勢いのある蔵元です。

蔵内の設備等も大変勉強になりましたが、それ以上に学ぶ事が多かったのがやはり経営方針や今後の方向性といった蔵元の考え方です。
ふたつの蔵元の考え方はある意味対極に位置していました。
しかし、風潮に流されずに我が道をしっかりと進み、結果として多くのファンを獲得し、そしてしっかりと日本酒を売っている姿勢はどちらも同じで、大いに勉強になり何よりたくさんの刺激をもらいました。
不況だ何だと言っているうちに他にやる事は山ほどあるだろう、改めてそんな事を痛感した2日間でした。
(写真は山忠本家酒造)

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