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レストラン ヴァンサン

2008.06.28

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六本木にあるフランス料理店「レストラン ヴァンサン(Vincent)」をご紹介致します。
シェフの城悦男氏は、ヨーロッパ各地のレストランで研鑽を積んだのち日本に戻り、グラン・メゾンの誉れ高い「銀座レカン」で井上旭氏とともに長年シェフを務め、その後独立して1995年、現在の地に「ヴァンサン」をオープン致しました。

旬の素材を惜しげなく使い、クラシック・フレンチの王道とも言える各種のソースをしっかりと絡ませた料理の数々は、多くのファンを魅了しています。
そのソースのあまりのおいしさに、お皿が厨房に返って来る時にはきれいにピカピカになって戻ってくることから、「ソースの城」の異名も取っています。

私がこのお店に通い始めたのは、かれこれ十数年以上前になると思います。
たまたま、ボルドーの「シャトー・コスディストゥルネル」のオーナーが来店したパーティに身分不相応にも参加させて頂き、その時初めて口にした城シェフの料理の虜になったのでした。
その後も、まだ社会人に成り立てで収入も少ない中、お金を掻き集めては「ヴァンサン」の空気とそして城シェフのひと皿ひと皿を味わいに行きました。
今でも身分不相応の思いはありますが、それでもその世界のトップに触れる経験はきっと大切なことと信じて、できるだけ足を運ぶ機会を作りたいと思っています。

思い出深い料理はたくさんあります。
初めて伺った時に食べた「牛尾の赤ワイン煮込み」、城シェフが「レカン」時代に発明した「子羊の背肉パイ包み焼き・マリアカラス風」、その時は土のイメージが共通するということで贅沢にもコルトンシャルルマーニュをソースに使った「白アスパラとオマール」、数日前に完成したばかりとおっしゃりながら出して頂き大いに感激した「スズキのゲヴィツトラミネールソース仕立て」、冬のジビエの時期には特に味わいが格段に増す火の通し方がいつも絶妙な「鹿肉のソテー」・・・挙げ始めたらキリがありません。

でももう一品、これだけはどうしても外せないというひと品があります。
それは城シェフが作るコンソメスープ。
手間隙を惜しまず贅沢に作られたコンソメは、運ばれてきた瞬間、黄金色に輝く透明な色合いと、そして立ち昇るふくよかな香りとにまず目と鼻を奪われます。
そしてひと口味わうと、透明感溢れる味わいの中に肉と野菜のエキスがバランスよくそして上品に抽出されていて、その圧倒的なおいしさと共に、コンソメという料理の奥深さに心地良く叩きのめされるのです。

城シェフは料理の合間に手が空くと厨房から客席フロアに現れて、満面の笑顔と共に各テーブルを回って挨拶をされます。
常連さん、初めてのお客様、分け隔てなく回っては声を掛けられ、そんなシェフの姿や会話を楽しみながら、テーブルの料理はより一層おいしさを増すのです。
とかく「現代風」と銘打ったフレンチが多い中、ここは私が大好きな「クラシックフレンチ」の一軒です。

猪瀬直樹氏

2008.06.20

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写真は作家で東京都副知事、猪瀬直樹氏です。
昨日、「関東信越清酒協議会 夏季ゼミナール」なる催しが長野市のホテルでありまして、私も参加して参りました。
そのプログラムのメインを飾ったのが「この国のゆくえ」と題して行なわれた、長野市出身の猪瀬氏の講演会でした。

ご存知の方も多いかと存じますが、猪瀬直樹氏は「ミカドの肖像」で大宅壮一ノンフィクション大賞を受賞し、その後も精力的に次々と作品を発表されています。
しばらく前には、「ピカレスク 太宰治伝」が河村隆一主演で映画化され、話題を呼びました。
また、石原東京都知事が再選された際に「民間の大物を副知事に据える」と発言して物議を醸し、蓋を開けてみたらそれが猪瀬氏だったという経緯もあります。

実は私はかなり以前から猪瀬氏ウォッチャーでありまして、氏のメールマガジンも数年前から購読しております。
ただそれは一ファンというのとはちょっと違います。
猪瀬氏の論調や発言は、その鋭角さもあいまって、とかく賛否両論が渦巻く事が多い傾向にあります。
そんな批評を背に、猪瀬氏がどのような対応をしていくのか、それを追うのがちょっとした知的好奇心をくすぐられる思いがして、つい注目してしまうのです。

この日の第一声は「実は今日は太宰治が入水自殺した日なんだよね」という、氏ならではの挨拶で始まりました。
それから1時間半、猪瀬氏が歴任して何かと物議を醸し出した道路公団民営化推進委員会から現在の東京都副知事に至るまで、自身の経験と綿密な裏付けからなる国家論や経済論を展開され、最後は「仕事にしても責めなくちゃ駄目だね。待っていて何か生まれると思ったら大間違いだよ。責め続けて下さい」というエールを締めの言葉として1時間半の講演は終了しました。

私としては先程も記した通り、せっかくの猪瀬氏だからこそ是々非々の立場で聞こうと耳をそばだてていたのですが、結論から言うと大変面白く、そして氏の話術に引き込まれた1時間半でした。
当たり前ですがすべての話が猪瀬氏の立場から語られていたので、それを丸々鵜呑みにする事はできないと構えた部分もありましたが、それでも具体的な数字を挙げながら論理的に話す猪瀬氏の話の講演はとても魅力に溢れ、そして楽しいものでした。

私はつまらない講演会だとすぐに寝てしまう悪い癖があるのですが、今回はまさに寝る間も惜しい、そんな思いで対峙した講演会でした。

ちなみにそのあとの懇親会では、長野県の各蔵のお酒がずらりとテーブルに並びました。
私もせっかくの機会だからと、意地汚くも片っ端から飲み倒したのですが、改めて長野のお酒の魅力に大いに酔いしれた、そんな一晩でした。

JETRO訪問

2008.06.12

「JETRO(日本貿易振興機構)長野事務所」へ行って参りました。

この度、ヨーロッパの某国へ弊社のお酒を輸出できないかというお声掛けを頂きました。
しかしこれまで輸出実績がない私としては手続き等を含めてどこに相談すればいいのか皆目見当が付かない毎日。
もちろん「JETRO」の存在は知っていましたし、今回ホームページもしっかりチェックして必要な情報はそれなりに入手したのですが、「JETRO」に直接相談するという事はある意味「雲をつかむような話」で、全く考えもしませんでした。

いろいろな方に、具体的には「通関手続きの代行業者」が身近にいらっしゃらないか伺ったのですがなかなか結果に結び付かず、そんな折に相談に赴いたのが、いつもお世話になっている地元の「上田商工会議所」でした。
「灯台もと暗し」とはよく言ったもので、ここで担当の方が調べて連絡を取って下さったのが「JETRO長野事務所」。
しかも運のいい事に、1日2組限定で定期的に開催している「輸出実務個別相談会」がちょうど数日後にあり、電話をしたところその日はまだ空いているとのことですぐに予約を入れました。

そして当日。
時間通りに事務所に伺うと、スタッフの女性が丁重に応対して下さり、すぐに相談用のテーブルに通されました。
待つ事数分、今回相談をさせて頂く担当の方が見えられました。
実務経験を豊富に持つ「貿易アドバイザー」の男性の先生です。

それからみっちり2時間、輸出入に関する初歩的な知識から始まって、輸出の流れ、必要な申告や手続き、取り引きに当たっての注意点、そして今回の対象国へお酒を輸出する場合の具体的なアドバイス等、本当に懇切丁寧にご説明頂きました。
私からの稚拙な質問にも分かり易く噛み砕くようにご回答頂き、私の理解が及ぶまでとことんお付き合い下さいました。
何よりもアドバイザーの先生が、今回の輸出の件を後押しして応援して下さっている、そのお気持ちが話のそこここに感じられて、それが何より嬉しく感じました。

帰り際、御礼の言葉とともに頭を下げる私に、お見送りも兼ねて逆に深々とお辞儀をして下さっているスタッフの女性を見ながら、相談会の内容に留まらず、今回初めて訪問した「JETRO」という組織のホスピタリティの高さを深く認識させて頂いた次第です。

JAP工房

2008.06.07

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東京吉祥寺にある「JAP(ジャップ)工房」をご紹介します。
シルバーアクセサリーと衣装制作の分野ではつとに知られた存在で、社長でシルバー担当の川上登さんとデザイナーのYOU-KOさんをツートップとして、数多くのスタッフが日々クリエイティブな作品を作り続けています。

まずシルバーでは、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」をはじめ「スターウォーズ」「エイリアン」「猿の惑星」「バットマン」等々、多くのハリウッド作品のライセンスジュエリーを世に送り出し、国内の多くのアーティストが身に付けるロックアクセサリー製作ともども、それらの作品は圧倒的な人気を誇っています。

また衣装では、「LUNA SEA」「聖飢魔Ⅱ」「アルフィー」をはじめとした音楽の分野、また「ローレライ」「妖怪大戦争」「殺し屋1」といった映画やテレビの分野、至るところでJAP工房の作品を目にする事ができます。

これらの作品は数年前に「THE JAP GUILD WORKS」という一冊の本になり、またオリジナルのアクセサリーや洋服類は吉祥寺と軽井沢の店舗で購入する事もできます。
かういう私も、目にした瞬間どうしても欲しくなってしまい、X-JAPANのhideがよく嵌めていた「目玉リング」を衝動買い、大切に取ってあります。

本店は吉祥寺駅から井の頭公園に向う通り沿いに、軽井沢店(店名「SIN/G-UNIT」)は軽井沢駅から旧軽井沢通りへ至る大通り沿いにあります。
また吉祥寺駅から徒歩30秒、「ラーメンぶぶか」の2階に系列の「BAR JAP(バル・ジャップ)」があります。
ロック・テイストの漂う、気軽に立ち寄れるスペイン・バルです。
ぜひ足を伸ばして見てください。

カップ酒

2008.06.05

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写真は弊社のカップ酒です。
しばらく前にこの「龍」のデザインに一新しました。
おかげ様でこのラベルに変えてから、私の売る気も違ってきたのでしょう、売れ行き好調!です。

デザインして頂いたのは、東京の吉祥寺に会社を構える「JAP工房」のデザイナー、YOU-KOさん。
YOU-KOさんは数多くのロックアーティストや映画の衣装をデザインされ、その世界では有名な方です。
昨年12月のこのブログにもご登場頂いており、「JAP工房」さんにはリンクも貼らせて頂いております。

以前このデザインをプレゼントして頂いてから、どこかで使う機会を大切に伺っていたのですが、高級なお酒よりもあえてカップ酒に使う事を思い立ち、ご相談したところご快諾頂いたので、今回のラベル刷新と相成りました。

YOU-KOさんのご友人が信州のお土産として買っていかれた上田のカップ酒5本セットの中にこのカップが入っていて、そうと知らずにYOU-KOさんご本人にプレゼントされたというエピソードもあります。

次回はその「JAP工房」をご紹介致します。

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