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「ひやおろし」発売

2017.08.26

日本酒の秋の風物詩「ひやおろし」。
「和田龍登水(とすい)ひやおろし」を9月9日(土)から発売開始します。
(長野県では「重陽の節句」に合わせて、9月9日が「ひやおろし」の解禁日となっています。)

ちなみにこの「ひやおろし」。
厳格な定義はありませんが、一般的には「純米酒」で、通常2回行なう「火入れ」を春先に1回のみ行なういわゆる「生詰酒」。
これを熟成させて、秋に出荷するものです。

当社も秋の開封を見据えて、春先の火入れの時期や貯蔵温度等、試行錯誤を重ねましたが、おかげさまで納得の行く味わいになったと思っています。

使用米は長野県産「ひとごこち」100%。
ただし今発売している「和田龍登水(とすい)ひとごこち」とは別タンクなので、味わいも別物です。

きれいな果実香。
キレのある酸。
そして熟成からくる繊細で柔らかな味わい。

昨年は発売前のご予約で完売してしまいましたので、今年は増量しました。
当ホームページ「和田龍登水ブランド」に掲載のお取扱い店様でぜひお買い求めください。

信州プロレス in 上田

2017.08.17

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長野県を中心に活動する「信州プロレス」を観戦しに行ってきました。

グレート無茶(もちろんグレート・ムタをもじってます)率いるこの「信州プロレス」、「安全第一・台本重視・入場無料・雨天検討」というマニュフェストが全てを物語るエンターテナー集団で、信州では絶大な人気を誇っています。

私はといえば、以前は新日本・FMW・W☆ING(かなりマニアですが)はじめ会場にも足を運んでいましたが、ここのところはさっぱり。
そんな私が久々にプロレス観戦に赴いたのは、ひとえに今回の「信州プロレス 無茶フェス in 上田」を2年間掛けて計画・設営してきた実行委員長が私の後輩だったからです。

で、結論を言うと、すごかった。
感動しました。

満席の上田市体育館。
そこに登場したレスラーは、信州プロレスのメンバーだけでなく、私の世代なら学生時代に心躍らせた

・ケンドー・カシン
・NOZAWA論外
・安生洋二
・青柳政二
・AKIRA
・齋藤彰俊
・越中詩郎
・船木誠勝
・藤原喜明

ね、知ってる人ならすげぇ~っ!て思うでしょ。
メイン・イベントの「U.W.F vs 平成維新軍」では、年甲斐もなく私も「船木~!」とか「組長~!」とか、大声を張り上げておりました。

でも今回私がそれ以上に感動したのは、先ほども書いた私の後輩の実行委員長をはじめとする実行委員会が、興行のプロでもないのにここまで大きな大会を成功させたこと。

2年間の設営期間には様々な苦労があったことでしょう。
そして数日前からは、少ない人数で会場をすべて作り上げた事も知っています。
だからこそ、N実行委員長がグレート無茶の呼び掛けでリングに上がりお礼を述べる姿には、思わず涙が出る思いでした。

そしてもうひとつ素晴らしかったのは「信州☆総タイガーマスク計画」。
みんながタイガーマスクになろう。
今回は上田地域の子供たちの施設に寄付するものを持ち寄ろうとの声掛けで、私も自宅で埃をかぶっていた「こち亀」を50冊ほど持っていきました。

「長野を元気に」をモットーに旗揚げされた「信州プロレス」も今年で10周年。
そしてその記念興行に位置づけられた今回の「無茶フェス」の大成功。
いろいろな意味でたくさんの感動をもらった1日でした。

信州プロレス http://swfnagano.com/

ホテル・アンケート

2017.08.11

東京の定宿のホテルに泊まると後日メールでアンケートが送られてくるので、出来るだけ答えるようにしています。
特に文章で感想を書き込む欄には、素敵なサービスを受けた時はスタッフの名前も添えて、その時の場面を出来るだけ詳しく回答するようにしています。

ある時、親しいスタッフの方に「あのアンケートって役に立っているんですか?」と聞いたところ、お褒めの言葉があった時はすべてバックヤードで掲示されるとの事で「大いに励みになっています」と教えられました。

また逆に、ちょっと不愉快な思いをした際も、感情的にならずに極力客観的な文章で伝えるようにしています。
それは期待の裏返しである事を分かってもらえればと思っていると、次の訪問の際はしっかりと修正されているからさすがです。

ところで、大学生の息子が偶然同じ系列のホテルのメインダイニングでバイトをしています。

ある日息子から「この方、知ってる?」というメールが送られてきました。
そこには上司の名前と一緒に私の名刺の写真が添えてあり、「前のホテル(私の定宿のホテル)でお父さんに注意された時にもらった名刺だって」とのひとこと。

その瞬間、その時の様子がすぐに脳裏に蘇りました。

場所は朝食のバイキング・レストラン。
ただしいつもは席に座ると飲み物だけは希望を聞いて持ってきてくれ、それが朝の優雅なひとときに繋がるはずなのに、今回はそれがない。
近くにいるスタッフに聞いてみると「飲み物もすべてセルフサービスにさせて頂きました」との返事。

それだけのサービスがあるだけで快適さや格も随分と違うのにと残念がっている私のすぐ隣で、別のスタッフが座ったばかりの外国人の夫妻に「お飲み物はどうしますか?」と聞いているではありませんか。

百歩譲ってそれは外国人ゆえのサービスであったとしても、私はそういう、客を見て変える、むらのある接客が大嫌い。
しかもそれはたった今「廃止しました」と言われてがっかりしている私のすぐ横で広がっている光景だし。

すぐさま黒服のスタッフを呼び、経緯を説明して、「このレストランに楽しみに朝食を取りに来る客の気持ちを裏切らないサービスを心掛けてほしい」と伝えました。
その時に、言いっぱなしにならぬよう名刺を渡した彼が、別のホテルでバイト先の息子の上司になっていようとは。

名刺の写真を拡大してみると、私の名前の横に彼の手書きでその時の様子がひとこと走り書きされていました。
私は決して怒ったのではなく、より素敵な空間になるよう励ましたつもりだった気持ちがきちんと伝わっているのが分かって、今さらながらほっとした次第です。

それにしても縁ってすごい・・・。

四谷三丁目「くりや」

2017.08.05

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今年も大盛況だった「大長野酒まつり in 四谷」。
真夏の四谷エリアを長野の地酒がジャックさせて頂きました。

そして当社がブースを構えたのは3年連続となる四谷三丁目の「くりや」。
素敵な女将さんが営む日本酒専門の居酒屋です。

このお店を紹介して下さったのは、四谷三丁目の会員制地酒専門店「鎮守の森」(元「酒徒庵」)のオーナー竹口さんです。

数年前、「酒徒庵」でお酒の会に参加させて頂いた折、打ち上げで数名の蔵元とともに連れていって頂いたのが「くりや」でした。
女将さんの笑顔、そして美味しい酒肴にたちまちぞっこん。

それがご縁で、ここ数年は相思相愛(笑)で「くりや」にブースを構えさせて頂いております。

今回も「大長野酒まつり」の前日に、敬意を表して一般客として訪問。

この日のお目当てはパスタ。
こちらのお店、和食に混じって、さり気なくパスタメニューや火曜日限定の(酒に合う)カレーとかがあるのです。

女将に聞いたら今日はいい雲丹(うに)があるというので、それをスパゲティにしてもらったところ、これが美味いのなんの。
前のお店でかなりお腹は膨れているというのに、あっという間にひと皿完食。
ついお替りまでしてしまう始末でした。

翌日の「大長野酒まつり」で、お客様に振る舞われた酒肴は名物「牛すじの煮込み」と「揚げなす」。
厨房で汗だくになりながら(そしてエネルギー補給でお酒を呑みながら)腕を振るう女将の料理には、人だかりが絶えませんでした。

ちなみにこの日「くりや」で隣にブースを出されていた蔵元は、「信濃鶴」を醸す敬愛する長生社の北原さん。
真摯なお人柄はもちろんのこと、いつもながらのぶれない安定した酒質に今回も感動でした。

くりや http://kuriya.epice-inc.com/

「劇場」

2017.07.28

小説家、又吉直樹。
ご存知の通り、お笑いコンビ「ピース」の一員です。

彼の事も「ピース」の事もまったく知らずに、ただ若手芸人が芥川賞を取ったという話題だけで2年前に読んだ「火花」は、期待していなかった分も併せて、予想をはるかに越えて感動しました。

そしてこのたび発表された「劇場」。
これはもう、ただただ圧倒されました。
何よりも文章が美しい。

どうしたらこんなきれいな文章が書けるのだろう、どうしたらこんなプロットを思い付くのだろう。
読んでいる途中、その箇所に付箋を貼り付けたくなる思いに、何度も駆られました。
この文章をずっと脳裏に刻み込ませていたい。

その直後に買った、彼が自らの読書遍歴を語った「夜を乗り越える」を読んで、その疑問が解けました。
彼は小さい頃から今日まで、近代日本文学を中心として、数千冊にもなる膨大な数の本を読み込んでいるのですね。

「火花」はハードカバーも買いましたが、手軽に再読したいと思って買った文庫本にのみ掲載されていた、彼自身による「あとがき」が凄かった。
芥川賞を受賞した事に絡ませて、芥川龍之介の文章をいくつも引用し、自らの思いを語りながら芥川への見事なオマージュになっているのです。
そして「夜を乗り越える」を読んで、彼が幼少からどれだけ芥川龍之介を読み込んでいるかが分かりました。

数を読んだからといって良い小説を書けるとは限りませんが、数を読まない限りは良質の文学は生み出せない。
私はその事を中上健次や村上龍から学びました。
ふたりに感化されて、大学の図書館にあったセリーヌやジュネを読み耽った思い出もあります。

又吉直樹の「劇場」は、彼の読書遍歴が自身の才能として見事に昇華された傑作だと思います。
心に染み込む数々の名文や登場人物の思いを噛み締めるために再読します。

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