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富山へ

2016.06.18

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快晴の日曜日。
休日返上の仕事は午前11時頃に一段落。

さて空いた半日をどうしようと考えて、ふと思い立ち、妻と一緒に富山へ車を飛ばしました。

お世話になっている東京の酒販店さんから、「和田龍登水(とすい)」を熱烈に使い続けて下さっているお蕎麦屋さんが富山にあるよ、と折に触れ聞いていました。

朝日町「手打ちそば くちいわ」。

上田から2時間強。
北陸自動車道朝日ICを降りて10分ほどで、目指すお店はすぐに分かりました。

入店したのはランチ営業終了間際の午後1時30分。
満席の店内で「お待ち頂きますがよろしいですか」と出迎えて下さった奥様に「2名でお願いします」と答えた瞬間、「和田龍登水の和田さんですよね」と言われてびっくり。

そう、こちらのご夫妻とは、昨年の「長野の酒メッセ」のブースで一度だけお会いしているのです。
しかし、まさか私の顔を覚えていて下さるとは。
訪問1分で感激で胸が熱くなります。

ほどなくカウンターに通され、カウンター越しでご主人にご挨拶。
驚くご主人に、お伺いできた嬉しさを伝えます。

注文したのは、妻が白えびのかき揚げ天ざるそば。
私はせっかくなので欲張って、せいろと鴨南蛮そば。
その美味しいことといったら。
繊細なせいろはもちろんですが、上品でアツアツの鴨の脂が熱さを逃がさない鴨南蛮も出色です。

運良く我々が最後の客だったこともあり、厨房からご主人が出てきて下さって、再会を喜び合いながら酒談義で花が咲きます。
ご主人の蕎麦とお酒に賭ける熱き思いを受け取って、つかの間の富山をあとにしました。

驚いたのはその数日後。
なんと「ミシュラン北陸版」に「くちいわ」さんが選ばれたのです。
素晴らしい。
これで今まで以上に入店困難になってしまうかな。
おめでとうございます、口岩さん!

秋田へ

2016.06.11

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蔵元見学で、長野県の仲間と一緒に秋田まで行ってきました。

新幹線で往復し、1泊2日で4蔵。
超ハードスケジュールでしたが、それに見合うだけの大きな収穫を得ることができました。

秋田は今話題沸騰の「ネクスト5」をはじめとして、間違いなく日本酒業界を牽引している県のひとつ。

見学させて頂いたどの蔵元も、確固たる信念とビジョンに基づき、それに伴う設備とそして酒質とを備え持った素晴らしい皆様でした。
あまりの凄さに、頭からいきなり冷水を浴びせ掛けられたようなショックすら覚えた2日間でした。

ところで秋田の蔵元にご予約頂いた夕食会場、秋田市内の「ん。」。
ここがまた素晴らしかった。

野菜・魚・肉・そしてご飯にいたるまで、厳選された食材にしっかりと丁寧な仕事がしてあって、どのお皿も感嘆の連続でした。
その美味しさに釣られて、秋田の地酒の一升瓶が次から次へとカラに。
聞いたら、なかなか予約が取れない1軒とのことでした。

きき酒選手権上田予選

2016.06.06

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先日「きき酒選手権上田予選」が開催されました。

主催は長野県酒造組合上田支部。
その中の若手蔵元6名が運営に携わりました。

当日集まった約40名の参加者の皆さんが、長野県大会そして全国大会の出場権を賭けてきき酒を競います。

まず第1ブースで5分、そのあと隣の第2ブースで5分、めいめいお酒を口にしながら記号を書き込んでいきます。
5分はあっという間です。

競技が一段落して採点を待つ間、お待ちかねの懇親会です。
名づけて「上田の地酒の新酒を飲み尽くす会」。
各蔵から持ち寄られた15種類の新酒がいっせいに開栓されます。

宴もたけなわとなる頃、いよいよ結果発表です。
見事、長野県大会出場の切符を手にしたのは、若く素敵な女性と、同じく若く元気な男性のおふたりでした。

全国大会で優勝すれば、1年間日本全国のイベントに引っ張りだこです。
まずは長野県大会での健闘を期待します。

お知らせ

2016.05.31

お待たせしました。
「和田龍登水 ひとごこち」、6月1日より発売を開始致します。

ジューシーで透明感あふれるフレッシュな味わいです。
「山田錦」「美山錦」ともども、皆様ぜひお試しください。

誉田哲也快進撃

2016.05.28

作家、誉田哲也が飛ばしています。

片や映画「ストロベリーナイト」で有名になった姫川玲子シリーズ。
片や歌舞伎町を舞台に、その壮大なスケールで圧倒された「ジウ」シリーズ。

この2つのシリーズがコラボし、それぞれの視点から同じ2つの事件を追った「ガラスの太陽N-ノワール」「ガラスの太陽R-ルージュ」がこのたび同時発売され、今回も一気読みの面白さでした。

しかし数ある誉田哲也の作品で、私のイチ押しは「武士道」シリーズです。

「武士道シックスティーン」「武士道ナインテイーン」「武士道エイティーン」「武士道ジェネレーション」の4作品からなるこのシリーズ。

剣道部に所属する2人の女子高生を主人公に、時にはライバルとして、時には親友として成長していく過程を描いた、甘酸っぱい青春ものです。

誉田哲也の名前に魅かれ、何とはなしに読み始めたこの作品。
ところがこれまでのハードな作風とは一線を画したこの青春小説に、私はいっぺんに虜になってしまったのです。
あげくの果てはラストシーンで、感動のあまり喫茶店の片隅で涙を拭く始末。

そして今から5年ほど前、「武士道シックスティーン」が映画化されると聞くややいなや、当時単館ロードショーのテアトル新宿に飛び込んで、これまた暗闇で涙をこぼした私でした。
当時はまだ無名だった北野きいのフレッシュな演技に魅了されたことも覚えています。

さて、そんな脂が乗り切った誉田哲也。
今度はどんな新境地を見せてくれるのでしょうか。
大沢在昌ばりの活躍を期待しています(それにしても「新宿鮫」シリーズは何度読んでも傑作です)。

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