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「テアトル東京」の思い出

2013.06.20

今、上田のTOHOシネマズで「エイリアン」と「エイリアン2」のデジタル・リマスター版が上映されています。
観に行きたくて仕方がないのですが、夜1回だけの上映という事もあって、なかなか時間が取れません。

そんな大好きな「エイリアン」を初めて観たのは中学生の時でした。
観た映画館は、東京京橋の今はなき「テアトル東京」。
親友とふたりで、映画をハシゴするためだけにわざわざ東京まで出向いた時のお目当ての1本でした。

「テアトル東京」といえば知る人ぞ知る「シネラマ」の聖地でした。
3台の映写機から同時に、湾曲した超特大のスクリーンに映し出される映像のその立体感たるやすごく、「エイリアン」でも70mmフイルムから流れるその圧倒的な迫力にひたすら興奮したあの瞬間は今でも忘れません。

テアトル東京といえば、映画館に指定席を導入した先駆けでもありました。
当時の映画館の入場料は確か大人が1300円、そしてテアトル東京の指定席はS席が2500円、A席が2200円と、かなり高かった事を記憶しています。

ただし抜け技がありました。
初回の上映だけは指定席も全席自由席として開放されたのです。

その時座ったS席に当たる2階の最前列は、椅子に上品なブルーのカバーが掛かっており、しかも驚くことにリクライニングまで利いて、何ともいえない優越感に浸ったものです。

ちなみに「スターウォーズ」を初めて観たのもこの「テアトル東京」でした。
観たくて観たくて、でもここで観ようと我慢してようやくたどり着いた「テアトル東京」。
ここまで来た努力は身を結び、上映中ひたすら狂喜乱舞したあの2時間は、私も後に「スターウォーズ」フリークの一員となる第一歩となったのでした。

そういえば初めて「テアトル東京」に足を運んだ時、その時は「世界が燃えつきる日」というSF映画を観たのですが(超駄作でした)、本編の前にニュースが上映されて驚いたものです。
あとから聞いたら、このニュース上映が当時の「テアトル東京」の名物のひとつとの事でした。

ちなみに、ここでパンフレットを買うと表紙に「テアトル東京」の文字が入っており、これらのパンフレットは今も大切にしまってあります。

そんなテアトル東京も、私が高校生の時、マイケル・チミノ監督「天国の門」で多くの映画ファンに惜しまれながらその歴史に幕を閉じました。

今あえてシネラマを再開したら受けると思うんですけど。
どこかがやってくれないかなぁ。

岩牡蠣の季節

2013.06.16

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大のお気に入りの日本酒専門居酒屋へ行きました。

お目当ては若旦那お任せの地酒の数々と、このお店名物の牡蠣。
そして牡蠣といえば、これからはいよいよ岩牡蠣の季節。

この日もズラリと並んだ産地別の牡蠣のメニューを眺めていると、「これを食べてみて。絶対お薦め」と若旦那に指を指されたのが、三重県伊勢志摩産の岩牡蠣。

「すごく大きいから。それでもまだ食べられるようだったら次に行って」と言われ、期待に胸膨らませて待つことしばし。
で、出てきたのが、見た瞬間思わず声が出てしまった、写真の特大岩牡蠣でした。

手のひらほどもある、あまりに大ぶりの一品。
大きさが分かるようにレモンスライスを並べてみました。

味は芳醇、そして濃厚。
口の中いっぱいに広がる磯の香りを銘酒「風の森」で洗い流し、そしてたまらずまたもうひと口。
いつもだったらひと口でスルリと食べ切ってしまう牡蠣も、この日ばかりは何回も牡蠣に噛り付く始末。
ようやく食べ切った時は、若旦那がおっしゃる通り、たった一個の牡蠣でいつもの何倍もお腹が膨れておりました。

しかし、やっぱりそれでは終わらない。
この日はたまたま隣に居合わせた、日頃からお世話になっている知人と楽しい会話に花を咲かせながら、追加の焼き牡蠣、そして新玉ねぎや鮎といった季節の酒肴とともに、日本酒の杯を重ねたのでした。

酒舗清水屋 大利酒会

2013.06.10

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写真上:「大利酒会」オープン直前の様子。テーブルの上の一升瓶はすべて仕込水。
写真下:今月21日にオープンする「酒舗清水屋」2号店の佐久平店


敬愛する「酒舗清水屋」の小山英浩さんが主催する「大利酒会」が佐久平駅前のホテルで開催され、弊社も出展して参りました。

昨年から始まったこの「大利酒会」、長野県からは地元の東信地方をはじめとして20蔵、県外からは6蔵、そして全国の地酒専門酒販店で結成された「酒門の会」も参加されて、そうそうたる顔ぶれに交じっての参加です。
まずはこのような素晴らしいイベントにお声掛け下さった小山さんに心から感謝です。

午後1時から始まったイベントは、開始早々からお客様が殺到し、場内は立錐の余地もないほどの大賑わい。
これだけ多くのお客様が集まるのも、主催の小山さんの日頃からの人望と信用の証なのでしょう。

弊社のブースでも、用意したほとんどすべてのお酒を使い切って、午後5時に無事に閉会。

さてこのあとは懇親会ですが、その前にもうひとつ、今日は大切なセレモニーが待っています。
実はこの6月21日に佐久平駅前に出店する2号店、「酒舗清水屋 佐久平店」を出展者全員で見学に行くのです。

会場のホテルから歩くこと約10分。
発展著しい佐久平駅前の一角に、真新しい店舗が見えて参りました。

早速中を見せて頂きましたが、黒を基調としたモダンな販売コーナー、10面を越える専用のリーチイン、試飲会等できる専用の個室、店内に直結したコンテナ型冷蔵庫など、小山さんの熱い思いが凝縮した店内に、私の心も思わず熱くなりました。

「利き酒会」の開催、新店舗のオープン・・・この時代にあえて前向きな挑戦を続ける「酒舗 清水屋」さん、凄いです。
小山さんのこの思いを私もしっかりと受け取って、明日への活力にしたいと思います。

「和田龍 新酒を味わう会」

2013.06.08

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今年も毎年恒例の「和田龍 新酒を味わう会」を上田市内の会場で開催致しました。

おかげ様で今年で数えること27回目。
今回も100名を越えるお客様にご来場頂き、お越し下さった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

まず最初はいつものように音楽タイム。
今回、乾杯の前に演奏をご披露頂いたのは、上田市の隣の東御市在住のピアニスト、大森晶子さん。

プログラムは大森さんご本人がぜひとご希望された「悲しいワルツ(ヴィッツェイ作曲)」、誰にも馴染みのある「トロイメライ(シューマン)」、そして妻のリクエストで「英雄ポロネーズ(ショパン)」、以上の3曲を軽妙なトークを交えながら弾いて頂きました。

そしていよいよ「乾杯」!
ここからは無礼講です。

用意した「和田龍大吟醸」をはじめとする6種類のお酒を、あらかじめ会場と相談のうえ吟味した和・洋・中の酒肴とともに、冷やして、お燗で、存分にお楽しみ頂きました。

途中の抽選会の特賞は、私が選んだ「平成10BY和田龍大吟醸 14年熟成酒」。
もちろん非売品です。
着色もほとんどなく、熟成による旨みがたっぷりと味わえる逸品に仕上がったと思います。

そうこうするうちにお開きの時間。
皆様をお見送りして、あっという間の2時間半が過ぎたのでした。

ガランとした会場を見渡すと、中身が残ったボトルは皆様がお持ち帰りになり、1本も残っていません。
その光景にまた感動です。

お客様おひとりおひとりに改めて感謝しながら、しばしその余韻に浸る心地よいひとときでした。

椀子(マリコ)・ヴィンヤード

2013.06.06

先週、「週刊モーニング」連載の「神の雫」を開いて驚愕!
日本に誇れるワインのひとつとして「椀子(マリコ)・ヴィンヤード オムニス」が載っているではありませんか。

「椀子・ヴィンヤード」はメルシャンが日本で最高品質のワインを造り上げようと、約10年ほど前から上田市丸子地区において自社管理畑でブドウの栽培を始めて製造しているワインです。
その当時から我が街上田ではこの話題が大きく取り上げられました。

ちなみに名前の「椀子(マリコ)」は、丸子地区が「椀子皇子」の領地であった事から名付けられました。

今回「神の雫」で取り上げられた「オムニス」は、その「椀子・ヴィンヤード」の中でも最高峰の1本。
ページを開いて、1面アップで登場している「オムニス」を見つけた瞬間、感激でしばし息を呑む思いでページを見つめ続けておりました。

上田市だけでなく隣接する東御市や青木村は、ワインに情熱を燃やす若手生産者の台頭で、今や日本を代表するワインの一大産地となりつつあります。
さあ、日本酒も負けてはいられません!

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