記事一覧

「謙太郎米」登場

2020.01.18

「和田龍登水」の新酒第1弾として、間もなく「ひとごこち」が登場です。

さて、その「ひとごこち」。
上田市の隣の東御市八重原の台地で栁澤謙太郎氏が作る、その名も「謙太郎米」を今年から使用できる事になりました。

栁澤謙太郎氏が作る農作物は、酒米・食用米・大豆に至るまで、その品質はトップクラスとの評判をはるか以前から聞いておりました。
彼の農作物が和食にとどまらずイタリアン等のワールドワイドな分野で採用されたと聞くたびに、いつか私も使わせて頂きたいという思いに駆られておりました。

その夢が叶いました。
まだまだ数量的にはわずかですが、今期の「和田龍登水ひとごこち」は契約栽培の「八重原産謙太郎米」を使用しています。

また一皮むけたお酒が出来上がってくるはずです。

発売が決まりましたらまたご案内致します。
乞うご期待!

神田松之丞から中上健次まで

2020.01.10

寝酒がわりに読み始めた神田松之丞「絶滅危惧職 講談師を生きる」。
面白すぎて、眠れなくて困っています(笑)。

神田松之丞の著書というよりはインタビュ-形式の対談集なのですが、インタビュアーの女性の言葉の引き出し方が巧い!
思わずぐいぐいと引き込まれて、いつの間にか神田松之丞という芸人の虜になっています。

同じように聞き手が極めて秀逸な一冊として、かなり前ですが評論家か誰かが挙げていたのが矢沢永吉「成りあがり」。
思わず膝ポンです。

矢沢永吉をほとんど知らなかった高校生の私が、この本をどれだけボロボロにして矢沢永吉の生きざまに魅せられたか。
今もページが茶に変色した1冊が書架に並んでいます。

この「成り上がり」、確か聞き手は糸井重里だったと思います。
当時の糸井重里はコピーライターとしても絶頂期で、週刊文春に連載された「糸井重里の萬流コピー塾」では、天才と凡人の言葉のセンスの差を毎週思い知らされたものでした。

さて、そして矢沢永吉。
私が敬愛する中上健次が自身のエッセイの中で触れています。

中上が矢沢永吉と静岡のライブの日に初めて出会った日の風景。
リハーサルでは、矢沢がステージに上がった瞬間すべての音や空気が引き締まるのを肌で感じ、ライブでは矢沢のステージに身も心も奪われ、ライブ後の酒席では、酔って一方的に話し続ける中上の言葉に矢沢はずっと耳を傾け続け、矢沢がぽつりと話した一言に中上が口を挟むと矢沢はまた静かに耳を傾ける・・・。
「成りあがり」への賛辞と合わせて、中上健次がどれだけ矢沢永吉に心酔していったかが如実に分かる、粋な文章です。

そういえば昨夜、BSの旅番組で、紀伊半島を縦断しながら新宮駅が登場しました。
中上健次の出身地であり、彼の作品の核となった土地、新宮。
そして私と妻とで、中上が吸っていた空気を少しでも感じたくて、上田から片道7時間掛けて二度訪れた新宮。
その新宮駅は当時と変わらぬまま、テレビの画面の中で佇(たたず)んでいました。

今日は指が流れるままに脈絡なく打ってしまいました。
神田松之丞から中上健次まで・・・。
表現できる力を持っているって素敵だなあと思います。
今日はそんな締めで失礼します。

あけましておめでとうございます。

2020.01.07

あけましておめでとうございます。
今年も引き続き、皆様の笑顔が見られるようなお酒をご提供していきたいと思いますので、ご愛顧の程よろしくお願い致します。

年末年始は大勢のお客様がお見えになりました。

よく知ったお客様、初めてのお客様・・・。
どのお客様もご希望があればお酒をご試飲頂き、その間に会話に花を咲かせるこの時間が大好きです。

お酒の話から上田の魅力の話、そしてお客様のお仕事や趣味の話へとどんどん広がって行き、あっという間に時間が経っていることもしばしばです。

お泊りのお客様にはホテルの近くの美味しいお店をご紹介するのですが、実際に訪問されたという一報をあとから聞くとやはり嬉しい思いです。

年末にいらっしゃった外国の男性が、お酒を試飲されるやいなや、満面の笑みを浮かべながら6本お買い上げ頂いた時は、改めて日本酒がワールドワイドであることを実感した喜びに包まれました。

また昨日は、お話の内容ばかりでなく立ち振る舞いまで洗練されたお三方がご来店され、只者ではないなと察していたところ、お名刺を出されて、あとで検索したら東京のそうそうたる和食店の総店長であることが分かり震えました。

このように、日本酒を通じて日々多くの皆様と出会え、そしてそのご縁が繋がっていく、これがこの仕事のたまらない醍醐味のひとつです。

今年もさらにそのご縁が増えていきますよう、より一層頑張っていきたいと思います。

フォースと共にあれ

2019.12.30

前回書いた「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」、早速観に行きました。
そうしたら素晴らしい出会いが・・・。

ラストシーンの余韻と共にジョン・ウィリアムスの音楽による壮大なエンドロールが流れ、館内に灯りが付くと、数列前に親友家族の姿を見つけて、思わず大興奮。

そう、彼こそが前回のブログに書いた、中2の時、「スターウォーズ」第1作を観るためだけに銀座のテアトル東京まで一緒に行った友なのです。

彼とは中学の時、ブログに書いた「世界が燃えつきる日」「エイリアン」の他にも、一緒に映画館に通い合う仲でした。

東京では「ロッキー」「宇宙空母ギャラクティカ」「銀河鉄道999」・・・。
地元の上田では「大地震」「風とライオン」「タワーリング・インフェルノ」「大陸横断超特急」「エアポート77」「007 私を愛したスパイ」「ジョーズ2」「ナバロンの嵐」(高校受験が終わった日に行きました)・・・etc。

そんなふたりを繋いだ最初の映画が「ポセイドン・アドベンチャー」だったり、上田で「コンボイ」を観た時にパンフレットが売っていなくて、ふたりで東京へ映画を観に行ったついでに渋谷パンテオンまで足を運んでパンフレットだけ買い求めたり。
当時の映画を巡るエピソードはキリがありません。

そして今日。
「スターウォーズ」シリーズ第1作と完結編を、42年の時を経て、同じ空間で一緒に観る事が出来た喜びを、ふたりで分かち合ったひとときでした。

これぞまさにフォースの力。
Hちゃん(幼稚園時代から50を過ぎても今でもお互い「ちゃん」付けです。だから私は「すみおちゃん」)、ありがとう!

「スカイウォーカーの夜明け」

2019.12.21

いよいよ公開された「スターウォーズ」最新作「スカイウォーカーの夜明け」。
何としてでも観に行かねば。

それにしても第1作「エピソード4/新たなる希望」が1977年に封切られてから、もう40年以上だよ。
その時はまだ「新たなる希望」なんてサブタイトルは付いていなくて、単に「スターウォーズ」。
私はまだ中2で、これを観るためだけに親友とわざわざ、銀座の今は無きテアトル東京まで行って、超大型のシネラマ・スクリーンで観た、その壮大なスケールと迫力に大感激して・・・。
懐かしさで涙が出そうになります。

余談ですが、伝説の映画館、テアトル東京。
同じ親友と3回足を運びました。
観た順に「世界が燃えつきる日」「スターウォーズ」「エイリアン」。
「世界が燃えつきる日」なんて、当時の中学生からみても駄作で、でも今やカルト的人気を誇る怪作に名を連ねていて。
そうそう、このテアトル東京では映画の前にニュースが流れていたんだよなあ。
懐かしいなあ。

それで「スターウォーズ」。
第1作公開の時は、ビンのコカコーラの裏ブタをめくると「スターウォーズ」のキャラクターや名場面が出てきて、必死で集めたものでした。

そして第4作の「エピソード1/ファントム・メナス」の時は、今度はペプシコーラが、1.5Lペットにキャラクターのボトルキャップを景品で付けてきて、この時も私は問屋から買い占めて集めたのですが、いんかんせん1.5Lペットですから、財布もお腹も悲鳴を上げてしまい、ペプシコーラを恨んだものでした。

ちなみにこれまでの私のベストは、第1作の「エピソード4/新たなる希望」と第2作「エピソード5/帝国の逆襲」。
先日も別の親友と飲みながら「エピソード5/帝国の逆襲」の是非を巡って激論を交わしたばかりですが、私は大絶賛派。
最初観た時は、映画館で初めて経験した「つづき」となるラストシーンに唖然としましたが、観れば観るほどその魅力に引き込まれる自分がいました。

次点は「エピソード6/ジェダイの帰還」。
これ最初「ジェダイの復讐」というタイトルだったんですよね。
この作品も、何度観ても好き。
強いていえば、本当に強いていえば、後半、イウォーク族が出てくるあたりからの展開がちょっとだけ優し過ぎたかな。
本当に強いて言えばなんですけどね。

結局私は最初の3部作が、抜きん出て好きなのだと思います。
だから「エピソード7/フォースの覚醒」でハン・ソロが出てきた場面なんて、本気で泣いてしまいましたから。

そしてもうひとつ特筆すべきは、全作品にわたって音楽を担当しているジョン・ウィリアムス。
第1作「エピソード4/新たなる希望」の2枚組サントラは擦り切れるほど聴きましたが、今なお戦闘シーンとかで耳慣れたあのフレーズが流れてくると身震いするファンは数多いと思います。

さあ、それではシリーズ完結編の「スカイウォーカーの夜明け」に心して対峙して参ります。

May the force be with you.

ページ移動