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マッカラン

2021.02.20

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月に一度の定例の会食のあと、ひとりふらりと大好きなクラシック・バー「デジャブ」へ今年初めて足を運びました。

オーナー兼バーテンダーの藤極さんに、いつものように大好きな「マッカラン」を注文。

「今日のマッカランはどういうのにしますか?」
「何か面白いの、ありますか?」

そして今回おもむろに登場したのが、写真の「マッカラン 25年 アニバーサリーモルト オフィシャルボトル」です。
まさにスペシャルです。
(ちなみに横の「50年」は空きボトルです。わざわざ藤極さんが出してきて下さいました。)

勇気を出して「一杯お幾らですか?」
「××円です」

スタンダードの「マッカラン12年」が5杯以上飲める値段です。
でもこんなマッカラン、今や入手不可能で、この機会を逃したら飲めません。

「今日はこの一杯で楽しませて頂きます」

そうやってストレートで注がれた琥珀色の液体の美しいことといったら。

まごうかたなきマッカランの、しかしスタンダードのはるか上を行く上品で艶やかで複雑な香り。
口に含むと、舌の上をトロリと覆い、口中いっぱいに広がる、深く余韻に満ちた味わい。

たった一杯を時間を掛けて味わい、そして飲み干したあともグラスの華やかな残り香を何度も嗅ぎながら、心地良い上田の夜は更けていきました。

蕎麦「ひるあんどん」

2021.02.13

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「dancyu」3月号の「日本酒特集」。

その中の「蕎麦屋酒 再発見」というコーナーに載っている、東京都板橋の蕎麦屋「ひるあんどん」。

その「ひるあんどん」の「イチ押し!蕎麦屋酒」として、当社のレギュラー酒「清酒 和田龍」を紹介して頂きました。

店主の高木さんは、2019年12月に「ひるあんどん」をオープンして以来、ずっと「清酒和田龍」と「和田龍登水(とすい)」を使い続けて下さっています。

高木さんの日々のfacebookの投稿では、日替わりで店内に飾られる色とりどりの花々が紹介され、お店の魅力や店主の心遣いの一端がひしと伝わってきます。

実は私はまだ一度も訪問できていません。
というのも、オープン直後にコロナ禍が襲い、私が県外に出られなくなってしまったためです。
そんな中、別のルートで日本酒好きの方から、ここがどれだけ素敵なお店かも伝わってきています。

高木さん。
今度東京へ行った際はぜひお伺いさせてください。
その日を心待ちにしています。

近況報告

2021.02.07

いよいよ仕込みも真っ只中の今日この頃です。

「和田龍登水(とすい)」も次々にタンクが立って参りました。

3月の声を聞くあたりから「美山錦」「山田錦」「山恵錦」「ひとごこち」、順次リリースできる予定です。

準備ができましたらまたご案内致します。
楽しみにお待ちください。

今日はこの辺で。
またゆっくり書きますね。

馳せる思い

2021.01.30

このコロナ禍で、昨年の3月以降、首都圏に行けずにいます。

イベントもすべて中止。

大好きな酒販店さん、飲食店さん、そしてお酒を通じて知り合った皆さんにお会いできないのが本当につらいです。

そんな中でも、電話やメールでのご連絡やお酒のご注文を頂けると、そのつど感謝の思いで胸がいっぱいになります。

今度県外に出張できたら、このお店とこのお店に行こう、この人とこの人に会おう、なんて考えて、でもそれじゃ一週間あっても足りないじゃんなんて、妄想を膨らますこともたびたびです。

お世話になっている方に当たり前に会って、当たり前にお礼を言える幸せを、このような状況下で改めて噛み締めています。

昨年4月の緊急事態宣言下で購入した、都内の馴染みの酒場の一年間有効のペアチケットが、間もなく有効期限を迎えようとしています。

弊社の「新酒を味わう会」のゲストとして何度も来て頂いた演奏家の東京文化会館でのソロコンサートが昨年5月に中止になり、その振替公演がこの春開催予定です。

この状況下で、果たして行くことは叶うのでしょうか。

とにかく今は前を向いて頑張るのみです。
そしてお世話になっている多くの方々との再会に、思いを馳せ続ける自分がいます。

センセイ、頑張れ!

2021.01.22

浪人時代に机を並べた友人から久々に便りが届きました。

便りといってもただの便りではありません。
彼は某県の県会議員で、届いたのは彼の名前を冠した県議会だより「〇〇〇〇通信」でした。

彼は大学卒業後、実家に帰ったと聞いたまま、しばらく音信不通でした。

しかしある時、いきなり地元の県会議員になったと知らされ、驚く間もなく届いたのが彼の結構披露宴の招待状でした。

県庁所在地の一流ホテルで開かれた披露宴は、県知事をはじめとしたVIPが顔を揃え、「ここで何かあったら県政が麻痺するな」と、一緒に参加した予備校時代の親友と囁き合ったものでした。

しかもあまりの出席者の多さに舌を巻きながら、今我々がいる会場外のロビーがそのまま我々の席になるんじゃないか、などと心配したりもしました。

浪人時代からユーモア満載で、高校時代の同級生で今も一線級で活躍する某男性タレントにお笑いを教えたのは俺だと豪語する彼の言葉は、あながち嘘とは思えませんでした。

現に彼は披露宴の締めの新郎挨拶で、県知事はじめ居並ぶVIPを前に「近くにお越しの際は、迷惑なので決して家には来ないでください」と真顔で言ってのけました。

仕事で彼の県を訪れた際は、わざわざ時間を取って夜の一杯に付き合ってもくれました。

そんな彼ともしばし疎遠になりました。
そして、ずっと届いていた「〇〇〇〇通信」も、いつの間にか届かなくなりました。

しかし先日、その最新号がいきなり自宅へ届きました。
一体なぜ?

でも1面に映っている彼の写真は、30年以上前に机を並べていたそのままの姿でした。
そして文面から、彼が2女の父親であることも初めて知りました。

これだけ時間と距離が離れているのに、不思議と遠さは感じませんでした。
むしろ許されるのであれば、すぐにでも彼と話したい衝動に駆られる自分がいました。

Mくん、県会議員として脂が乗り切っている年齢ですね。
コロナ禍の中、奮闘している様子が伝わってきます。
これからも頑張ってください。
応援しています。
そして機会があれば、また会えることを楽しみにしています。
おたより、ありがとう!

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