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映画を語ろう。

2022.10.28

何回目いや何十回目になるか分からない「羊たちの沈黙」「ハンニバル」を読了しました。
いやあ、いつ読んでも、何度読んでも面白い。

これでまたブルーレイで映画の「羊たちの沈黙」「ハンニバル」を観返すことになるのでしょう。

「羊たちの沈黙」シリーズと「ゴッドファーザー」シリーズは、いつもこれの繰り返しです。
小説を読めば映画が観たくなり、映画を観ると小説が読みたくなります。

「羊たちの沈黙」の作者トマス・ハリスの作品に「ブラックサンデー」があります。

私が中学生の時に映画化され、大々的に宣伝もされて公開を待ちわびていたのですが、上映中止を求める脅迫状が届いたため、公開は取り止めになりました。
主役のロバート・ショーと大型の飛行船が大きく載ったポスターが印象的で、ぜひ観たいと思っていただけに、上映中止はそれはそれは残念でした。

それから30年後、まさかの「ブラックサンデー」のDVDの発売が決定し、すぐさま購入したのは言うまでもありません。

ちなみに「ブラックサンデー」の上映が予定されていた、今は無き日比谷の「有楽座」も思い出深い映画館です。

東宝洋画系劇場のフラッグシップでもあった有楽座ですぐに思い出すのは、全席指定席で公開された「地獄の黙示録」(ラストが違う特別版)です。
S席2500円、A席2000円で、お金が無い当時中学生の私はもちろん2階後方のA席でしたが、作品のその迫力たるや凄まじく、あの難解なラストシーンは全く理解できなかったにも関わらずこの映画の虜になり、その後「特別完全版」も含めて、何回観たか数えきれません。

そうそう。
大学時代、たまたま有楽座の前を通りかかったら、大好きな「未知との遭遇」がリバイバル上映されていました。
迷うことなく飛び込んで、大スクリーンで観てこそ意味がある壮大なラスト30分に大満足して映画館を出たところ、映画館の前が何か喧騒に満ちています。
聞いたら、何とシルベスター・スタローンが映画のプロモーションでつい先ほどまでここにいて、今しがた引き上げたとの事でした。
その時のショックといったら。
ナマのスタローン、見たかった!
でも、有楽座で「未知との遭遇」が観られたからいいもん、と自分を慰める私がいました。

実際にナマで見たことがあるのは、「スタートレック」でスポックを演じたレナード・ニモイ。
新宿の紀伊国屋書店を訪れたところ、「スタートレック カーンの逆襲」のプロモで来日していて、この時も大興奮。
普段は負け続けているジャンケンをこの日は勝ち抜けて、レナード・ニモイと対面しながら本にサインをしてもらったのでした。

「スタートレック」のレナード・ニモイはもちろんですが、私は「刑事コロンボ」の「溶ける糸」で、犯人の医者役で出演したレナード・ニモイも大好きです。
「スター・トレック」と「刑事コロンボ」といえば、カーク艦長役のウイリアム・シャトナーも2回、犯人役で登場して大いに感動したものでした。
ちなみに「刑事コロンボ」は、ブルーレイのコンプリート版を持っています。

銚電ワールド

2022.10.21

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上:会場にて。千葉県の形をしているチーバくんと私
中:銚子電鉄の出店
下:袖山里穂さんのサイン入り名刺


「法人会全国大会」に出席するため、千葉の幕張メッセに行ってきました。

毎年開催地を変えながら開かれるこの大会、会場にはご当地の物産店が立ち並ぶのが恒例です。
今年は千葉ということで、落花生関連の商品が多く見受けられました。
千葉の地酒コーナーも充実していました。

そして、そんな中で見つけたのが、何と「銚子電気鉄道」のお店。

鉄道の大赤字を埋めるべく、多くのアイディアあふれた食品や鉄道グッズを販売し、ついには「電車を止めるな!」という映画まで作ってしまった、全長わずか6.4kmの、しかし今や全国に名を馳せるローカル線です。

以下は私が2020年10月にアップした当ブログです。

https://www.wadaryu.com/blog/archives/747.html

そして銚子電鉄のもうひとつの名物が、車掌の袖山里穂さん。

銚子電鉄のHPやYouTubeに袖山さんがアップされるたびに、飾らない人柄と愛らしさが受けて、写真集まで発売された、まさに銚電のアイドルです。

そんな訳で、銚子電鉄大ファンの私がこのお店にハマったのは言うまでもありません。

販売員のおふたりと熱い銚子電鉄愛を語りながら、何気なく「袖山里穂さんも素敵てすよね」と呟いたところ、定員のおひとりが
「袖山ファンですか?!」
「ええ、もちろんです」
「実はですね、今日は袖山がサインした名刺を3枚持ってきてまして。1枚差し上げますね」
「え~っ、本当ですか!ものすごく嬉しいです!」

そんなやり取りがあって頂いたのが、写真の名刺です。
マジックがかすれていますが、そんなの問題ありません。
かえって味があって嬉しいです。

でも実はまだ乗ったことがない銚子電鉄。
いつか名物社長と袖山車掌に会いがてら、銚電ワールドを味わいに出掛けたいです。

銚子電気鉄道 https://www.choshi-dentetsu.jp/

場内アナウンス

2022.10.15

先日、親しい友人がクラシック・コンサートに出演するという事で、日曜日の午後、とあるコンサートホールに足を運びました。

そのホールはオープンから95年が経過しており、約600席の館内は、歴史の重みを感じさせる重厚な風格に満ちていました。

来場されたお客様も、そんなホールに敬意を表してでしょう、気品のあるフォーマルなドレスコードの方が多く、開演前から「クラシックを楽しむ」という雰囲気に溢れていました。

開演のブザーが鳴り客席が静まり始めると、定番の注意事項のアナウンスが始まりました。
「携帯電話の電源はお切りください。マナーモードではなく、電源をオフにするようにお願い致します」

感動したのはその次のアナウンスです。

「帽子をかぶられている方は帽子をお取りください」

そうなんです。
帽子って、前の座席でかぶられていると、その分視界が遮られて、実はものすごく迷惑な事が多いんですよね。
私も実際、映画館で前の方が帽子着用のままで、「脱いでくれよ」と思ったことが何度もありました。

しかもそのホールは古いだけあって、客席がフラットで、段差がなありません。
だから、ただでさえ前の方の頭で舞台が隠れるんです。
そんな事にも配慮した「痒いところに手が届く」アナウンスに、思わず心打たれた一瞬でした。

コンサートは「フランス」をテーマに、オペラあり、ミュージカルあり、シャンソンありの、それはそれは素晴らしいものでした。
加えて、音響設備を最新にしたばかりという「音」そのものが実にきれいで、このホールがとれだけ大切に活かされているかを実感しました。
アンコールの「オー・シャンゼリゼ」では客席から自然と拍手が鳴り響き、音楽を心から堪能した2時間でした。

2回目の呑んでるか~い

2022.10.01

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地元のFMラジオに出演させて頂きました。

はれラジ「地酒屋くんちゃんの『呑んでるか~い』」。

くんちゃんて誰?
上田市にある、信州の地酒だけを取り扱う「地酒屋宮島」の店主です。

https://mssakaya.com/

この番組に出演させて頂くのは実は2回目。

1回目は「上田の蔵元特集」のひとりとして、2週に渡って喋らせて頂きました。

しかし今回は立場が違います。

今回の立場はこの番組の「ヘビーリスナー」。
そう、実は私この番組が始まって以来、一度も欠かさずコンプリートで聴いているのです。

そしてこの10月からこの番組、これまでの帯番組の1コーナーという扱いから、金曜日のゴールデンタイムに独立した番組として移動します。
そんな折に、くんちゃんから私にお声を掛けて頂いたというのが今回の経緯です。

それにしても収録、楽しかった~!

これまで聴いてきたあれこれを振り返りながら、くんちゃんの軽妙な語りに乗せられて、私も好き勝手なことを喋らせて頂きました。

2回目の放送は10月7日(金)19:00です。

はれラジ https://fmtomi785.jp/

「はれラジ」→「アプリで聴く」→「ダウンロードはこちらから」→▲を押すと、全国どこからでもすぐに聴けます。

トップページから「聞き逃し配信」もあります。

もしよろしければ、私はともかく、くんちゃんの優しい声に癒されてください。

その名は「監督」

2022.09.10

神山(こうやま)征二郎。
数々の名作を生みだした、日本を代表する映画監督です。

「ふるさと」。
「ハチ公物語」。
「遠き落日」。
「ひめゆりの塔」。
「宮沢賢治 その愛」。
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数え切れないほどの多くの作品を世に送り出しています。

「上田城跡公園野球場」で撮影が行われた「ラストゲーム 最後の早慶戦」では、上田三田会の会長を務めていた今は亡き私の父が、私の中学時代の学生服を着てエキストラとして球場に駆け付けたという、個人的に笑えるエピソードもあります。

さて、その神山監督ですが、今は上田市に住んでいらっしゃいます。

そして私がよく顔を出す居酒屋のカウンターの片隅で、神山監督もお酒を嗜(たしな)んでいる姿をいつもお見掛けします。

昨夜もそうでした。
長野県では昨日解禁となったばかりの「ひやおろし」を味わうべくそのお店に入ると、カウンターの定位置に座る神山監督の姿が飛び込んできました。

私はすぐ近くの席に座らせて頂き、いつものように映画談議に花を咲かさせて頂くのですが、その時間が何と貴重で楽しいことか。

嬉しくて嬉しくて、私が矢継ぎ早に繰り出す質問を、神山監督は丁寧に、そして嚙み砕くように、ひとつひとつ答えて下さるのですが、数々の名作を生みだした映画監督とリアルタイムで話をしている自分が、その都度信じられない思いでいっぱいになります。

昨夜も、私が大・大・大好きな映画監督の名前を2人挙げると、どちらの監督ともしばらく前に電話で話したばかりという、シビれるようなお返事が戻ってきました。

また、私が好きな某マイナー映画誌をどう思うかという問いにも、丁寧で真摯なご回答を頂きました。

1900円という入場料を払って初めてその映画と対等な関係になれると思う、そんな私の考えをいつも全面的に支持して下さり、感激の思いを新たにする毎回です。

そんな神山監督を我々は親しみを込めてこう呼びます。
「カントク!」

カントク!
次回もまたいつもの酒場でご一緒して下さいね。

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