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床屋さんのこと

2022.03.05

20歳後半から若ハゲが目立つようになり、30歳を過ぎて思い切って坊主頭にしてからずっと丸刈りです。
でもたぶん他の男性より散髪代は掛かっていると思います。
なぜなら2週間に一度、床屋さんに行くからです。
坊主頭は、髪の毛が伸びてくるとかえって中途半端で気持ちが悪いのです。

だったら自分でバリカンを購入して刈ったほうが安上がりじゃないかとよく言われますが、違うんですね。
そこはやっぱり床屋さんの技術と心地良さには勝てないんですよ。

私は物心付いた時から今日まで、会社から歩いて10秒の床屋さんに通い続けていますが、先代も今のご主人も技術はピカイチ。
亡き先代はお弟子さんが何人も独立してお店を構えていますし、ご子息である今のご主人になってからは、相変わらずの人気っぷりから完全予約制になっています。
そして私はといえば、散髪を終えて帰る時に必ず2週間後の予約を入れる毎回です。

18歳から26歳まで東京に約8年住みましたが、盆暮れに帰省するまで我慢してこの床屋さんに行っておりました。
髪の毛が伸び過ぎて、数回だけ東京の近所の床屋さんへ行きましたが、やっぱり何か違うのですね。

東京にいた時に一度だけ美容院なるものに行ったことがあります。
入ってすぐに、あまりにオシャレな空間を見て後悔したのですが、何より驚いたのは洗髪の際に椅子がうしろに倒れたことでした。
えっ、えっ?
洗髪って前に倒れるんじゃないの?
何が起きたのか分からず、呆然と天井を見つめる自分がいました。

さて、今日も仕事が一段落したあと、いつもの床屋さんに行って参ります。
坊主頭とはいってもバリカンではなく、剃刀でしっかりと剃ってもらい、頭だけでなく気持ちもリフレッシュしてきたいと思います。

新宿ピカデリーの思い出

2022.02.26

まずはご案内です。
「和田龍登水(とすい)」の新酒は、第1弾の「山田錦」もしくは「ひとごこち」が3月中旬以降のリリースを予定しています。
詳細が決まりましたらまたご報告致します。
今しばらくお待ちください。
なお昨年分の在庫は、全種類とも数ケースあるいは数本残っています。
また本年度分の「和田龍 純米搾りたて生原酒」の新酒は、当社の在庫は完売しました。
お取扱い店はじめ、ご不明な点は遠慮なくご一報ください。

さて、今日の話題です。

思い出深い映画館はたくさんあります。
そのうちの1館が、今のシネコンになる前の、旧新宿ピカデリー。
東京を代表する巨大な映画館でした。

先日WOWOWで「北斎漫画」が放映されていて、浪人時代に新宿ピカデリーで観たあの日の様子や空気の匂いが、懐かしく蘇ってきました。
当時全盛だった「太陽にほえろ!」の露口茂が着物姿で若い女の子にいやらしく迫るシーンがあって、「あの山さんがエロい!」と衝撃を受けたことを今でも忘れません。

新宿ピカデリーの大スクリーンで観た中のトップ2はと問われれば「スーパーマン」シリーズと「キリング・フィールド」を挙げます。

「スーパーマン」シリーズは、ジョン・ウイリアムズのあのテーマ曲とともにオープニング・クレジットが流れる冒頭がただただダイナミックでカッコよくて(「スターウォーズ」と同様と言えば伝わるでしょうか)、「今自分は映画館で映画を観ているんだ」という感動に酔いしれる事が出来た毎回でした。

「キリング・フィールド」はオールナイト上映で観ました。
終電が無くなって朝までの時間潰しで入ったはずが、ポルポト政権下での実話をもとに撮られた映像の圧倒的な迫力で眠れなくなるどころか、ラストシーンでは「イマジン」を聴きながら、あまりの衝撃と感動とで椅子に叩きつけられたまま、立てなくなっている自分がいました。

そうそう、あの頃の東京の映画館って、特にロードショー(懐かしい言葉・・・)専門の劇場はどこも共通の匂いがありましたよね。
鼻孔をくすぐる花の芳香剤の香り。
今もしっかり覚えています。
チケットを買って館内に入った瞬間にあの香りを嗅ぐのが大好きでした。
ああ、自分はこれから映画を観るんだなって実感が出来て、心が躍りました。
映画と映画館って、思い出はセットですよね。

※訂正

後日、録画した「北斎漫画」を観たところ、私が新宿ピカデリーで観たのは「ええじゃないか」の間違いであることが判明しました。
観ながら、露崎茂が全然登場しないので訝しく思い、ハッと気が付きました。
同じ江戸時代の実在の人物と出来事を描いた映画ということで、記憶違いをしていました。

「見抜く力」

2022.02.04

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ベストセラー「「人は見た目が9割」の著者、竹内一郎先生の新刊「見抜く力」が発売になりました。

竹内一郎先生。
劇作家・演出家・評論家であり、「さいふうめい」の名前で漫画の原作者としても活躍されています。

さらには竹内先生、実は娘が助手を務める大学の教授でもあります。

そんな訳で、今回は個人的に先生への応援も込めてのご案内です。

「見抜く力 結果を出す人はどこを見ているか」 KAWADE夢新書

成功を導き出すためには何をどう見るか、目の付け所をどこへ持っていくべきかを、具体的な例示を多数用いて説いた、ビジネスにも日々の生活にも生きる一冊です。
よろしければぜひご一読ください。

スタバでバナナ

2022.01.29

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上田に2店舗あるスターバックスにはよく行きます。

秋のとある日、スターバックスのヘビーユーザーである友人がSNSで「スタバでわざわざこれを買うのはどんな人なんだろう?」と投稿したのは、バナナ。

そう、スタバでは時折レジの横の籠の中に、むき出しのバナナが数本置かれているのです。
しかもプライスカートもないままに。
まるで買われるのを恥ずかしがるようにひっそりと。

ショーケースに豪華絢爛なデザートが並ぶ中、たしかに普通はわざわざバナナは買いませんよね。
でも私は彼の投稿に触発されて、コーヒーを頼んだあとに衝動的に「これください」と、バナナを1本レジに置いたのでした。

分かったこと。
まず値段は100円(税別)。
そして写真の通り、ちゃんとお皿を添えて出してくれます。
ナイフやフォークは付いてきません。

レジのお姉さん(スタバではスタッフのことを「パートナー」と呼ぶそうです)は「バナナとコーヒーって合うんですよね」と、たぶん私を気遣いながら(笑)、笑顔でトレイを渡してくれました。

で、バナナ。
久々に食べたバナナはとても美味しかったです。
ちなみに普段バナナはまったく食べません。

後日談があります。

彼が投稿したSNSにも同様の内容と最後の一文「ちなみに普段バナナはまったく食べません」と書いたところ、数日後、それを読んだ親友の青果店の社長が「特別美味しいのを選んできたから食べてみて」と、バナナをひと房持ってきてくれました。
感涙とともに頂いたバナナ、とってもとっても美味でした。

しかしその日以来、スタバにバナナが置かれているのを目にしていません。
見つけたらまた注文しようと思っているのに。
あれから友人と私は、スタバのバナナをひそかに「ラッキーバナナ」と呼んでいます。

「キヤノンボール」

2022.01.12

大好きな映画館にまったく行けずにいます。
直近で観たのが昨年6月のジャッキーチェン主演「プロジェクトV」(これは往年のジャッキー映画を彷彿させて大当たりでした)。
以降、大好きな「ワイルドスピード」も「007」も結局見られずじまい。

そんな中で先日せめてもと、でも疲れているから頭をまったく使わずに軽く観られる1本ということで、WOWOWで録り溜めた中から選んだのが「キャノンボール」。
ね、知っている人からしてみればナイスな選択でしょ?
1981年に正月映画で公開されたこの「キャノンボール」、大ヒットしたんですよね。

で、内容はといえば、バート・レイノルズ、サミー・デイビスJr、ディーン・マーチン、ロジャー・ムーア、ファラ・フォーセット・メジャーズ、ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ・・・といったそうそうたるメンバーが、ゴールのカリフォルニア目指して、警察の執拗な検問をくぐり抜けながらカーチェイスを繰り広げるという、ただそれだけ。
本名で出演しているロジャー・ムーアが登場すると007ばりのテーマ音楽が流れたり、日本人役を演じるジャッキー・チェンがまったく日本語を喋れなかったり・・・でもそんなB級ぶりが逆に板に付いた、まさにB級映画の王道です。

誰が優勝したか、なんていうのは愚問とすらいえるラストシーンもこの作品ならでは。
配給にゴールデンハーベストが名を連ねているためか、エンドロールのNGシーンにはいつもながら大笑いできました。

公開された高校生当時を思い出しながら、ほんの束の間、頭の中を柔らかくすることが出来た1時間35分でした。

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