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頭髪の話

2024.01.06

あけましておめでとうございます。
今年も頑張りますので、皆様のご愛顧・応援をよろしくお願い致します。

今日は私の頭髪の話をします。

ちなみに私は20代後半からずっと一分刈り、いわゆる禿げ頭です。

学生時代から頭髪が薄くなり、頭頂部の地肌が見え始めたのが20代半ばでした。

以後、頭頂部の薄さを隠すために、どの服やカバンにも櫛が必ず常備されていたのですが、とある先輩から「いつもこそこそ髪を隠すような気持ちでいると、生き方までそうなっちまうぞ!」と一喝され、それはそうだと、すぐに馴染みの床屋さんに飛び込み、バリカンで髪を刈ってもらったのが結婚してすぐの事でした。

以降、私の髪は禿げ頭ゆえに、普通の方よりも手間もお金も掛かっていると自負しています。

禿げ頭は、髪が無いからこそ、逆に少しでも髪が伸びてくると中途半端で、気になるんですよね。

かくして今、私は2週間に一度、会社から歩いて5秒の、物心ついてから行き続けている床屋さんに通っています。

2週間に一度・・・ね、贅沢でしょ?

ちなみにこの床屋さんは、完全予約制でなかなか予約が取れない超人気店です。
オシャレでダンディなご主人が黙々と(でもないか(笑))髪を刈ってくれます。

私はといえば、若い頃はバリカンでしたが、ご主人からの提案で、今は丁寧に剃刀を当てて剃ってもらっています。

自分でバリカンを買って剃ってしまえば安上がりなのに、と言う方もいます。

が、長年馴染み親しんでいるこの床屋さんの、心地良さ抜群の「魔法の椅子」に座って、ご主人の散髪のテクニックを味わっているひとときは、欠かす事のできない時間なのです。

かくして私は今日も、この「理容舘ナンピ」に通っては、頭をピカピカにメンテナンスしてもらい、必ず2週間後の予約を入れてお店をあとにするのです。

お詫び

2023.12.26

いつも当ブログをお読み頂きましてありがとうございます。

とにかく慌ただしい毎日で、今回は1回お休みを頂きます。

また、あんな事こんな事、書きますので、次回までお待ちください。

「首」を観ながら思い出したこと

2023.12.14

大好きな北野武監督の「首」を観てきました。

賛否両論渦巻く本作ですが、私はひとこと「面白かった!!」
相も変わらぬ北野ワールド全開の映像と展開とに狂喜乱舞しました。

本作は、北野サイドと製作のKADOKAWAとのトラブルにより一時はお蔵入り寸前まで行きましたが、本当にそうなっていたらと考えるとぞっとします。
そう思わせるほどの快作でした。

ところで今回、チケットを買って、客席に身体をうずめて、本編前の予告編が始まって・・・その時、ふと気が付いたことがあります。

いつものように一般券2,000円を買って入場したのですが、待てよ、つい先日60歳になったばかりの私は、もしかして「シニア割引」なるものが適用されるのではなかろうか?

上映後、ロビーに戻って確認したところ、やっぱりありました。
シニア割引 1,300円。

ということは700円損した!

でもそこは大好きな北野作品に700円を投資したという事で無駄ではなかった、必死にそう自らを納得させようとしていた私でした。

それにしても「シニア割引」・・・う~ん、複雑だなあ(笑)。

これから行って来ます。

2023.11.29

今日これから名古屋へ出張します。

短い時間ではありますが、日頃から「和田龍」を大切にお取扱い頂いている名古屋の皆様へ、ご挨拶に伺います。

上田から名古屋って結構時間が掛かるんですよね。

上田→長野→「特急しなの」→名古屋

このルートで片道約3時間半です。

上田→東京が新幹線で片道1時間半ですから、やはり長いです。

お酒でも飲みながら、ほろ酔いで行ければいいのですが、実は私、昼酒に滅法弱いのです。
なので今日に限らず、基本的に昼酒はNG。
窓外の景色を眺めて、考え事をしながら、あるいは読書に勤しみながら過ごします。
そのかわり、夜は飲みますよ(笑)。

ちなみに「特急しなの」は揺れます。

振り子電車といって、カーブが多いルートを高速で走る抜けるために作られたこの車両は、その分、車体が左右にものすごく揺れるのです。

トイレに行った時なんか凄いですよ。
しっかりと取っ手に掴まっていないと、まともに立っていられませんから。

この揺れが嫌で「特急しなの」を敬遠する人も少なくないです。

でも私は全然平気。
むしろこの揺れを「特急しなの」の醍醐味として毎回楽しんでいます。

ちなみに東京と違って、名古屋はまだまだ不案内です。
ですので訪問先の地図をすべてプリントアウトして、握り締めながら一軒一軒訪ねます。

でもその先にいらっしゃるおひとりおひとりとの再会が今からどれほど楽しみか、計り知れません。

「和田龍」を支えて下さっている名古屋の皆様に感謝の気持ちを伝えに、それでは行って来ます。

京極夏彦に埋もれる。

2023.09.28

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今さらながら京極夏彦を貪(むさぼ)り読んでいます。

いつか時間が出来たら読もうと、長い間「積ん読」だった膨大な量の京極夏彦の著書から、デビュー作「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を何十年ぶりかに引っ張り出して再読したら・・・あまりの面白さにもう止まりません。

折しも先日、京極夏彦の原点である「百鬼夜行」シリーズ17年ぶりの最新作「鵺の碑(ぬえのいしぶみ)」が発売されたばかり。

そんな中で私が今ページをめくっているのは、1995年に発売された「狂骨の夢」です。

京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズの特徴のひとつは、何と言ってもその膨大なページ数と本のぶ厚さ。
ノベルスや文庫本だと思って持ち運びを甘く見ていると、カバンに入らず四苦八苦する事となります。
写真の通りです。

読了までの道のりが長く、途中で登場人物の名前を忘れることもしばしばなので、新たな登場人物が現れたページは、その端を折って読み進める癖すら付いています。

ちなみにデビュー作「姑獲鳥の夏」に次いで1995年に刊行された「魍魎の匣(もうりょうのはこ)」は、その型破りで卓越した面白さが話題を呼んで、当時数々の書評で絶賛された事をよく覚えています。

そして今読んでいる「狂骨の夢」(ネタバレあり!)
舞台が偶然にも信州上田の造り酒屋で、私も良く知る地名も次々と出てくるので、親近感を湧かせながら読んでいたのですが・・・。

このシリーズに共通するクライマックス。
主人公の京極堂による、極めて緻密で妖艶でトリッキーな謎解きが始まると・・・この造り酒屋の大旦那、とんでもねえ奴でした。

長かった「狂骨の夢」の旅も、読了まであと30ページです。
最後のページを閉じる甘美な瞬間をどのように迎えるか、目下のところ思案中です。
まあ美酒に酔いながら、ですかね。

それにしても京極夏彦は同い年。
どのようにしたらこのような凄い文章と小説が書けるのでしょう。

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