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バート・ランカスター

2023.02.04

WOWOWで録画していた、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「家族の肖像」を観ました。

初めて観ましたが、素晴らしい映画でした。
公開された1978年、単館上映された岩波ホールで鑑賞したかったと改めて思いましたが、でもこれはある程度人生経験を重ねて分かる作品とも感じました。

主役は名優バート・ランカスター。

で、私はバート・ランカスターが大好きなのです。

とはいっても、彼の生涯の出演作で観たのはほんの一部で、語るには程遠い「にわかファン」です。
でも好きなんですよね。

バート・ランカスターで好きな作品は?と問われたら、一般的にはこの「家族の肖像」をはじめとして、映画史に残る傑作を挙げる方が多いでしょう。

でも私が好きなのは、中学生時代に、地元の汚い映画館で立て続けに観た「カサンドラクロス」と「合衆国最後の日」なのです。

どちらも手元にDVDがあって繰り返し観るのですが、何回観ても飽きることがない、私の大のお気に入りの2本です。

「カサンドラクロス」は、WHO本部で極秘開発中の細菌を浴びてしまったテロリストが逃走中に乗り込んだ大陸横断特急を、廃線となった崩壊寸前のカサンドラ大鉄橋を渡らせて転落させてしまおうと軍部が企て、それに気が付いた乗客が阻止しようと対決する、鉄道パニック映画です。

バート・ランカスターは列車転落を指揮するアメリカ陸軍大佐を演じていますが、とにかく渋くてカッコいい。

この映画にはその他にも、このようなジャンルの映画になぜ?と思わせる大物俳優が大勢出演しています。

ソフィア・ローレン。
リチャード・ハリス。
リー・ストラスバーグ。
エヴァ・ガードナー。
イングリット・チューリン。
マーティン・シーン。
O.J.シンプソン。
レイモンド・ラブロック。

ね、凄いと思いませんか!?

そして「合衆国最後の日」。

バート・ランカスター演じる脱走兵たち3人が、核ミサイルの基地を乗っ取り、大金とともにアメリカ大統領を人質に要求するという壮大なサスペンス映画です。
「大統領(ミスター・プレジデント)、人質はあなただ!」というキャッチコピーは今でも心に焼き付いています。

本当に面白かった!

脱走兵のリーダーを演じるバート・ランカスターはもちろんですが、同じく脱走兵のバート・ヤング(「「ロッキー」のポーリーです)、アメリカ大統領のチャールズ・ダーニング、軍隊を指揮する将軍のリチャード・ウィドマーク。
あまりにカッコいい白眉の演技に、中学生ながら心が躍りました。

ちなみにどちらの映画も音楽はジェリー・ゴールドスミス。
大好きなんです!
「カサンドラクロス」はサントラも持っています。
映画音楽の世界では、ジョン・ウイリアムズと並んで双璧だと思っています。
あ、でも、今まさに自伝映画が絶賛公開中のエンリオ・モリコーネもいますね。

という訳でバート・ランカスターと「家族の肖像」。
時間が空けばまた観ると思います。
それにしても先月のWOWOWのルキノ・ビィスコンティ特集は凄かったなあ。
録画はしたけれど制覇するのはいつになることか・・・。