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「夢ハウスあずさ号」

2011.10.17

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上田市の千曲川のほとりに夢にあふれたお店があります。
「夢ハウスあずさ号」。
民宿でもあり、蕎麦屋でもあり、そして手作り靴も手掛けるオーダーメイドの靴屋でもあります。

行ってまず驚かされるのは、その名の通り、ドーンと鎮座する「あずさ号」2台、そして湘南電車と横須賀線電車、合計4台の先頭車両です。

今から15年前、脱サラしたオーナーの鈴木さんがある日見た夢、それは自分が特急「あずさ号」に乗って旅をしている夢でした。
そして鈴木さんは何とその足でJRまで足を運び、「あずさ号」を譲って下さいと交渉してしまうのです。
さらに驚くことにJRはその願いを受諾。
1台目の「あずさ号」が鈴木さん宅まで運ばれてくることになったのでした(上の写真のガラス貼りの車両)。
私はその記念すべき場に居合わせましたが、本物の「あずさ号」が敷地の真ん中に威風堂々と置かれた勇姿を見た時の感動は今でも忘れません。

鈴木さんはこの車両を覆うように家屋を立て「夢ハウスあずさ号」をオープン。
以前から取り組んでいたオーダーメイドの靴作りに加えて、十割蕎麦をメインとした飲食店と、そしてあずさ号の中に泊まれる民宿とを併せて開店させました。

それから今日に至るまで、この「あずさ号」は定期的に全国の鉄道ファンが集まり、メンテを加えて、警笛やドアの開閉等すべてしっかりと生きた状態に保たれています。
そしてここに泊まった人は、それらの動作をすべて体験できます。

そして5年まえにはもう1台の「あずさ号」が、そしてこのたびついに湘南型と横須賀型の先頭車両が設置されました。

ちなみにこれだけ話題性のあるお店はマスコミも放ってはおかず、地元のテレビや新聞はもちろんですが、しばらく前には「なにこれ珍百景」でも取り上げられ大いに話題を呼びました。

今日も「夢ハウスあずさ号」では、オーナーの鈴木さんがお客様に「夢」を蒔き続けています。
コーヒー一杯でも大歓迎です。
皆さんもぜひ一度足を運んでみませんか。

夢ハウスあずさ号 http://www.yumehouse.co.jp/