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神田松之丞から中上健次まで

2020.01.10

寝酒がわりに読み始めた神田松之丞「絶滅危惧職 講談師を生きる」。
面白すぎて、眠れなくて困っています(笑)。

神田松之丞の著書というよりはインタビュ-形式の対談集なのですが、インタビュアーの女性の言葉の引き出し方が巧い!
思わずぐいぐいと引き込まれて、いつの間にか神田松之丞という芸人の虜になっています。

同じように聞き手が極めて秀逸な一冊として、かなり前ですが評論家か誰かが挙げていたのが矢沢永吉「成りあがり」。
思わず膝ポンです。

矢沢永吉をほとんど知らなかった高校生の私が、この本をどれだけボロボロにして矢沢永吉の生きざまに魅せられたか。
今もページが茶に変色した1冊が書架に並んでいます。

この「成り上がり」、確か聞き手は糸井重里だったと思います。
当時の糸井重里はコピーライターとしても絶頂期で、週刊文春に連載された「糸井重里の萬流コピー塾」では、天才と凡人の言葉のセンスの差を毎週思い知らされたものでした。

さて、そして矢沢永吉。
私が敬愛する中上健次が自身のエッセイの中で触れています。

中上が矢沢永吉と静岡のライブの日に初めて出会った日の風景。
リハーサルでは、矢沢がステージに上がった瞬間すべての音や空気が引き締まるのを肌で感じ、ライブでは矢沢のステージに身も心も奪われ、ライブ後の酒席では、酔って一方的に話し続ける中上の言葉に矢沢はずっと耳を傾け続け、矢沢がぽつりと話した一言に中上が口を挟むと矢沢はまた静かに耳を傾ける・・・。
「成りあがり」への賛辞と合わせて、中上健次がどれだけ矢沢永吉に心酔していったかが如実に分かる、粋な文章です。

そういえば昨夜、BSの旅番組で、紀伊半島を縦断しながら新宮駅が登場しました。
中上健次の出身地であり、彼の作品の核となった土地、新宮。
そして私と妻とで、中上が吸っていた空気を少しでも感じたくて、上田から片道7時間掛けて二度訪れた新宮。
その新宮駅は当時と変わらぬまま、テレビの画面の中で佇(たたず)んでいました。

今日は指が流れるままに脈絡なく打ってしまいました。
神田松之丞から中上健次まで・・・。
表現できる力を持っているって素敵だなあと思います。
今日はそんな締めで失礼します。

フォースと共にあれ

2019.12.30

前回書いた「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」、早速観に行きました。
そうしたら素晴らしい出会いが・・・。

ラストシーンの余韻と共にジョン・ウィリアムスの音楽による壮大なエンドロールが流れ、館内に灯りが付くと、数列前に親友家族の姿を見つけて、思わず大興奮。

そう、彼こそが前回のブログに書いた、中2の時、「スターウォーズ」第1作を観るためだけに銀座のテアトル東京まで一緒に行った友なのです。

彼とは中学の時、ブログに書いた「世界が燃えつきる日」「エイリアン」の他にも、一緒に映画館に通い合う仲でした。

東京では「ロッキー」「宇宙空母ギャラクティカ」「銀河鉄道999」・・・。
地元の上田では「大地震」「風とライオン」「タワーリング・インフェルノ」「大陸横断超特急」「エアポート77」「007 私を愛したスパイ」「ジョーズ2」「ナバロンの嵐」(高校受験が終わった日に行きました)・・・etc。

そんなふたりを繋いだ最初の映画が「ポセイドン・アドベンチャー」だったり、上田で「コンボイ」を観た時にパンフレットが売っていなくて、ふたりで東京へ映画を観に行ったついでに渋谷パンテオンまで足を運んでパンフレットだけ買い求めたり。
当時の映画を巡るエピソードはキリがありません。

そして今日。
「スターウォーズ」シリーズ第1作と完結編を、42年の時を経て、同じ空間で一緒に観る事が出来た喜びを、ふたりで分かち合ったひとときでした。

これぞまさにフォースの力。
Hちゃん(幼稚園時代から50を過ぎても今でもお互い「ちゃん」付けです。だから私は「すみおちゃん」)、ありがとう!

「スカイウォーカーの夜明け」

2019.12.21

いよいよ公開された「スターウォーズ」最新作「スカイウォーカーの夜明け」。
何としてでも観に行かねば。

それにしても第1作「エピソード4/新たなる希望」が1977年に封切られてから、もう40年以上だよ。
その時はまだ「新たなる希望」なんてサブタイトルは付いていなくて、単に「スターウォーズ」。
私はまだ中2で、これを観るためだけに親友とわざわざ、銀座の今は無きテアトル東京まで行って、超大型のシネラマ・スクリーンで観た、その壮大なスケールと迫力に大感激して・・・。
懐かしさで涙が出そうになります。

余談ですが、伝説の映画館、テアトル東京。
同じ親友と3回足を運びました。
観た順に「世界が燃えつきる日」「スターウォーズ」「エイリアン」。
「世界が燃えつきる日」なんて、当時の中学生からみても駄作で、でも今やカルト的人気を誇る怪作に名を連ねていて。
そうそう、このテアトル東京では映画の前にニュースが流れていたんだよなあ。
懐かしいなあ。

それで「スターウォーズ」。
第1作公開の時は、ビンのコカコーラの裏ブタをめくると「スターウォーズ」のキャラクターや名場面が出てきて、必死で集めたものでした。

そして第4作の「エピソード1/ファントム・メナス」の時は、今度はペプシコーラが、1.5Lペットにキャラクターのボトルキャップを景品で付けてきて、この時も私は問屋から買い占めて集めたのですが、いんかんせん1.5Lペットですから、財布もお腹も悲鳴を上げてしまい、ペプシコーラを恨んだものでした。

ちなみにこれまでの私のベストは、第1作の「エピソード4/新たなる希望」と第2作「エピソード5/帝国の逆襲」。
先日も別の親友と飲みながら「エピソード5/帝国の逆襲」の是非を巡って激論を交わしたばかりですが、私は大絶賛派。
最初観た時は、映画館で初めて経験した「つづき」となるラストシーンに唖然としましたが、観れば観るほどその魅力に引き込まれる自分がいました。

次点は「エピソード6/ジェダイの帰還」。
これ最初「ジェダイの復讐」というタイトルだったんですよね。
この作品も、何度観ても好き。
強いていえば、本当に強いていえば、後半、イウォーク族が出てくるあたりからの展開がちょっとだけ優し過ぎたかな。
本当に強いて言えばなんですけどね。

結局私は最初の3部作が、抜きん出て好きなのだと思います。
だから「エピソード7/フォースの覚醒」でハン・ソロが出てきた場面なんて、本気で泣いてしまいましたから。

そしてもうひとつ特筆すべきは、全作品にわたって音楽を担当しているジョン・ウィリアムス。
第1作「エピソード4/新たなる希望」の2枚組サントラは擦り切れるほど聴きましたが、今なお戦闘シーンとかで耳慣れたあのフレーズが流れてくると身震いするファンは数多いと思います。

さあ、それではシリーズ完結編の「スカイウォーカーの夜明け」に心して対峙して参ります。

May the force be with you.

別所線、頑張れ。

2019.12.14

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お世話になっている方が今宵、上田市内の別所温泉に泊まるという事で、ご挨拶に行って参りました。

写真はその帰りに撮った上田電鉄別所線の終点、別所温泉駅に停まる2両編成の車両です。

10/19の当ブログにも掲載した通り、別所線は台風の影響で、上田駅から出てすぐの千曲川を渡る鉄橋が崩落し、現在は上田駅から隣の城下駅まで代行バスが運行されています。
鉄橋が元通りに戻るまで1年以上は掛かる見込みです。

そんな中で先日は、別所温泉駅で復旧のための募金活動をしている長野大学生たちがたまたま声を掛けた女性が松任谷由実で、驚く学生たちにユーミンは「別所線 応援してます!!」のメッセージを書き込んだという心温まるニュースが新聞の1面を飾りました。

上田電鉄は今こそ別所線しかありませんが、私が小学生の頃までは上田駅から近隣の町まで何本もの線が走っていました。

私の会社の前の通りにも、上田駅から「上田城下」駅を経由して隣の真田町(今は合併して上田市)まで行く電車の踏切があり、その時毎日目にしていたのが、写真にもある白黒のツートンカラーの車両でした。
写真の車両は当時の色合いを復刻したものです。

また上田電鉄は東急系列なので、今から30年ほど前に私が東京に住んでいた頃、東急のスタンプラリーで東急沿線の全駅のスタンプを制覇した人が景品をもらえる駅が、何と別所温泉駅でした。
当時は新幹線がまだない時代。
皆さん、わざわざ上田まで景品を取りに来たのでしょうか。

結婚前に初めて上田に来た妻が、実家の最寄り駅の東急池上線や目蒲線の車両のお古が別所線を走っていて驚いたのも懐かしい思い出です。

何よりも、上田のど真ん中を流れる千曲川を渡る別所線の赤い鉄橋は、上田市民の心のオアシスです。
今も崩落したままになっている鉄橋と、そして別所線が1日も早く復旧することを願って止みません。

「殊類と成る」

2019.12.06

親しい女優から舞台の案内がありました。

やまおきあや。
「殊類と成る」。

やまおきあやを初めて見たのは、旧知の小説家、深志美由紀(みゆき・みゆき)の作品「花鳥籠」(はなとりかご)のひとり朗読会でした。

朗読というのに、全身から発せられるエネルギーとエロティシズムとにひたすら圧倒され続けた私は、いつの間にかやまおきあやという女優の魅力にすっかり引きずり込まれていました。

そんなやまおきあやとの縁が続いたのは、ひとえに彼女が酒飲みであってくれたおかげです。

自らを「酒縁女優」と呼び、日本酒をこよなく愛し、美味しい地酒あれば時間を惜しまず飛んでいく、そんな彼女のおかげで、酒席をご一緒させて頂くようになりました。

そしてやまおきあやが、自身にとって「大きな節目となる」と語っていた舞台が、このブログを打っているまさに今、下北沢で上演されているこの「殊類と成る」です。

6日間に渡る本公演、私は今回必死で日程をやり繰りしてみたのですが、どうしてもお伺いする事が叶いそうにありません。
なのでせめて、このブログを読んで下さっている皆様に広報させて頂きます。
そしてもしよろしければ、やまおきあやをググって頂ければ幸いです。

https://rokkotsumikan.com/stage/12th/

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