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「登水・美山錦」も始まりました。

2013.02.04

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「登水」、「山田錦」に続きましていよいよ「美山錦」も仕込みが始まりました。

今年度の「登水」は銘柄を「和田龍登水」に変更し、ラベルも一新、大幅にリニューアルして登場します。
詳細は後日お知らせします。
楽しみにしていて下さい。

写真は精米歩合49%の美山錦です。

ヴィンテージ・ポート

2013.01.19

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写真はヴィンテージ・ポートとして名高い「GRAHAM(グラハム)」です。
でも残念ながら中身は空です。
ちょっとしたきっかけで空ボトルを手に入れ、今は事務所に飾ってあります。

ポートワインはその名の通りポルトガルが産地で、発酵途中のワインにブランデーを加えて発酵を止め、上品な甘さと旨みを引き出したワインです。
その中でもヴィンテージ・ポートは、優れたブドウが獲れた年だけ収穫年度を付ける事が許された、長期熟成のワンランク上のポートワインです。

写真のボトルは、ボトルそのものが手作りと思われます。
その丸みを帯びた触感は、作り手の温もりさえ感じられる気がして、ずっと触っていても飽きることがありません。
たとえ中身が空でも、そのボトルには長年の歴史の風格が漂い、事務所の一角を彩ってくれています。

ちなみに私は1963年生まれですが、この年のフランスワインは大ハズレ。
しかし反面、1963年のヴィンテージ・ポートは近年まれに見る大当たりの年で、また何かの折には口にする機会に恵まれたいものです。
しかし現在、世界中を探したとして、1963年のヴィンテージ・ポートは一体どれだけ存在するのでしょうか?

始まりました。

2013.01.05

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「登水」の仕込みが始まりました。

写真は「山田錦」の酒母の仕込みの初日。
掛米(麹米に対して、蒸してそのまま使用するお米のこと)を投入した直後です。

男の決断

2013.01.03

あけましておめでとうございます。

先日、日頃から大変お世話になっているS酒店のKさんを訪ねました。
そこで感動の報告を聞きました。

何とKさん、今年の初夏、現在の店舗からはるか離れた某駅前に2号店の出店を正式に決めたとのことでした。
(正式決定なので他の方に話してもらってもいいよとの事でしたが、当のご本人を差し置いて私がしゃしゃり出るのも筋が違うので、ここではイニシャルとさせて頂きます)

Kさん曰く。

思い立って半年でここまで決めてしまったけれど、やらないで後悔するのは嫌なので前へ進む決断をした。

こんな時代だからこそ、酒屋が酒で食っていけることを自分が率先して証明したい。

近い将来、子供たちが自分の背中を見て親父のあとを継ごうと思える、そんな仕事をしていきたい。

このような内容を熱く語るKさんを見ながら、私も感動で胸が熱くなってくるのが分かりました。

Kさん、男です。
Kさんと私はほぼ同い年、そんなKさんが男の決断をするのを目の当たりにして、私も大いに刺激を受けました。
そして、このような方が隣にいる幸せを噛み締めて私も一歩一歩前進していかねば、そう改めて誓った新年のひとときでした。

超甘口の逸品

2012.12.31

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またまた凄いお酒を飲んでしまいました。
偶然にも先月にも取り上げたのと同じ銘柄「郷乃誉」から、今回は「超甘口」です。

日本酒度は驚くことに、何と「-40」!
アルコール分も「無濾過生原酒」で「11度以上12度未満」ですから、たぶん良質のもろみを早い段階で搾ったのでしょう。

ご紹介頂いたのは長野県須坂市丸本酒店のご主人、水本さん。
「郷乃誉」をこよなく愛する、私にとっては20年来のお付き合いになる兄貴分です。

この「超甘口」、さらには720mlで240本限定、価格も4,410円(税込)と、何もかもが桁外れです。
水本さんをご訪問した際に勧められ、驚きとともに持ち帰り、封を開けたのが翌々日の晩でした。

グラスに注いで、まずは香り。
ほのかに漂う上品でクリーミーな上立ち香は、まさに「郷の誉」そのものです。

そしてひと口含んだ瞬間、「-40」の数字に違わず、舌の上を一気に甘さが覆います。
しかし・・・この甘さが全くくどくないんですね。
とても軽やかで上品で、サラッと舌を通り抜け、そして喉に抜けます。
あとにはふくよかな甘い余韻が口の中に残るばかり。
気がつくと、もうひと口含もうとしている自分がいました。

妻も一緒に試飲したのですが、妻は私以上に感激し、「これおいしいよね」と言いながら、彼女ももうひと口。
合わせる料理次第では、相乗効果でもっとおいしさが増すこと請け合いです。

日本酒の可能性の奥深さを改めて思い知らされた今回の1本でした。

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