記事一覧

令和の米騒動

2025.11.06

昨今のお米の価格。

食用米に留まらず、酒米も壮絶な値上がりを見せています。

この「令和の米騒動」は災害級の大惨事として、酒造業界全体を直撃しています。

原価の半分以上を占める酒米代。

その酒米の暴騰は酒蔵の存続さえも脅かし、各蔵は対応に大わらわとなっています。

この冬の造りの間に、多くの酒蔵が値上げを余儀なくされる事と思います。
それも決して小さくはない上げ幅です。
かくいう当社も値上げを実施致します。
本当に「仕方なく」「泣く泣く」の値上げです。

消費者の皆様。
だからといって、どうか日本酒を見放さないでください。
どの酒蔵も、この「令和の米騒動」を乗り切ろうと必死になって頑張っています。
そして値上げで掛けたご迷惑は品質でお返ししようと、どの酒蔵も心に誓っています。

ピンチをチャンスに。
これを機に、日本酒を愛するみんなで、これまで以上に日本酒を盛り上げるきっかけ作りをしていければと願っています。
これまで以上の日本酒のご愛顧、よろしくお願い致します。

秋の夜長2

2025.10.14

ファイル 996-1.jpg

手前右から
レストラン酢重正之 日本酒コーディネーター 岩淵さん
大塚酒造 若旦那 大塚君

四谷三丁目「日がさ雨がさ」宮沢さんご夫妻


旧軽井沢の「レストラン酢重正之」で、気のおけない仲間と会食を楽しみました。

そもそもの発端は、今年も同店で開催中の「酢重正之×信州の酒蔵コラボ Season3」で、1~3月の担当蔵が和田龍酒造、4~6月の担当蔵が大塚酒造だった関係で、ふたりでここで飲もうと盛り上がったのが始まりでした。

https://www.wadaryu.com/blog/archives/969.html

大塚君が、だったら自分が日頃からお世話になっており、彼の日本酒の師匠でもある、東京四谷三丁目の「日がさ雨がさ」の宮沢さんご夫妻を呼びたいという事になり(宮沢さんご夫妻のお住まいは上田市です)、ならばこのイベントのコーディネーターをして下さったスタッフの岩淵さんにもぜひ来てほしいとの意向で、このメンバーが集まりました。

ちなみに岩淵さんはお店を休んで、一般客としての参加でした。
でも馴染みのお客様が見えると一気に接客モードに入っていましたが(笑)。

テーブルいっぱいに並んだお料理とお酒とをたしなみながら広がる会話のメインは、やはりお酒の話題。

目の前のお酒をより美味しく飲むための酒器の提案があったり、お料理とお酒の新たなマリアージュの発見があったりと、酒を中心に楽しい会話は尽きる事がありませんでした。

このメンバーで酒を交わせる嬉しさも含めて、今宵も良い酒に酔いしれた秋の夜長でした。

秋の夜長

2025.10.06

毎年、秋の恒例で、日本酒の聖地「つくしのこ」のとおるさんファミリーが上田にお越しになり、市内で会食を楽しみました。

今年は岡崎酒造の岡崎謙一社長も一緒です。

和食のフルコースを堪能したあとは、ファミリーの皆さんをホテルまでお送りして、これからは3人の時間です。

場所を移してあれやこれや、時間も忘れて、楽しい会話に酔いしれ続けたひとときでした。

とおるさん、謙ちゃん、ありがとう!

YOMOYAMA NAGANO 長野

2025.09.27

ファイル 994-1.jpgファイル 994-2.jpg

今年も東京・名古屋・福岡で開催されてきた、長野県の酒蔵が一堂に会する「YOMOYAMA NAGANO」。

そのトリを務める「長野」が先日、ホテルメトロポリタン長野で開催されました。

オープン前にロビーに出てみると、すでに大行列が出来ています。
身が引き締まる思いです。

第1部は13:30から、第2部は16:00から。

開会とともにお客様が一斉に入場されると、最初から私のブースはそれほど混む事もないだろうという思いは裏切られ、旧知の皆さん、初めての皆さん、次々にお酒を求められて本当に嬉しい悲鳴です。

そして、それをお手伝いして下さるのが、このイベントの最大の特徴のひとつ、ボランティアの存在です。

毎回、募集とともにあっという間に埋まってしまうほどの人気のボランティア。
今年も48名のボランティアの皆さんが各蔵のブースに割り振られ、蔵元とともに接客に汗を流します。

今回私のブースに付いてくれたのは、わざわざ三重県四日市市から来て下さった、日本酒の造詣が極めて深い、若手男性のSさん。

私の手が回らない時、私がお客様と話している時に、笑顔で次々とお客様のお相手をして下さって、先ほど知り合ったばかりとは思えない連携プレーです。

毎回ボランティアの方には恵まれる私ですが、今回も私のブースに付いて下さったのがSさんで良かった、しみじみとそう感じながらの接客でした。

もうひとつ嬉しかったのは、和田龍をお店に置いているという飲食店の方が何人もお見えになったこと。
これはとても大きな励みになりました。

合わせて5時間の長丁場のイベントも、過ぎてみればあっという間でした。

最後の片づけまでしっかりと手伝ってくれたSさんと固い握手を交わして見送り、いつもながら完全燃焼で燃え殻のようになった私は、そのまま上田に戻って、馴染みのお店の片隅で今日の感激をしみじみと味わうのでした。

人形町 酒喰洲 (しゅくず)

2025.09.13

ファイル 992-1.jpgファイル 992-2.jpgファイル 992-3.jpgファイル 992-4.jpgファイル 992-5.jpg

日帰り出張で東京へ行った先日。
夜は東京に住む娘と一緒に食事を取る予定でした。

しかし午後2時過ぎから関東一帯は記録的な大雨。
鉄道はほぼストップあるいは徐行運転、娘が住む近くの駅は冠水するなどして、結局娘は来ることを諦めました。

予約していたのは人形町「酒喰洲 (しゅくず)」。
このブログにも何度か登場しています。

すべて天然の新鮮で日替わりの魚介や、一切れから注文出来るお刺身(メニューは写真2枚目)、名物の天ぷらや焼き物等で常に賑わう海鮮処です。
太田和彦さんもご常連とのこと。
ここに娘を連れて来たかったのですが、楽しみは先延ばしになり、今日は私ひとりでの訪問となりました。

まずはお刺身を、ご主人のお勧めに従って
・ぶり刺し 2切れ
・たかべ刺し(何年かぶりの入荷との事) 2切れ
・穴子刺し(珍しい!) 2切れ
(写真3枚目)

さらに「さんまの塩焼き」を頼んで、「和田龍登水」「朝日榮」「作」・・・地酒が進みます。

途中「ぶりのカマ焼き」って大きいですか?と尋ねたら、目の前の
ショーケースを指差して「これ丸ごと」と言われ、さすがに断念しました(写真4枚目)。
でもこれで1,580円は格安ですよね!

そのあと、やはりショーケースに並んでいた「かつお腹身焼き」(480円、これも安い!)、そして丸々と大きな北寄貝をあえて刺身ではなく「焼き」で堪能し(写真5枚目)、あっという間の約2時間。

やはり今度は娘を連れてこようと心に誓い、ほろ酔いで堪能したお腹をさすりながら、雨が上がった人形町の街をあとにしたのでした。

ページ移動