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酒と肴に舌鼓

2024.02.03

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疲れた気持ちを少しでも解きほぐそうと、久々に再訪した居酒屋で、秀逸な肴に出会いました。

この日、頼んだのは写真の3品。

・真いわしの塩焼き
・そいの煮つけ
・牛肉豆腐

まず「真いわし」。
串に刺さって丁寧に焼かれており、調理場からも「いわしは焼き過ぎるなよ!」と声が飛んでいて、期待に胸が弾みます。
そして出てきた瞬間に目の前の板長から「かぶりついてください!」と言われた通り、アツアツをガブリと噛り付いたところ・・・。
これが旨いのなんの。
こんなに美味しいいわしの塩焼き、本当に久々です。

キレの良さが抜群の「本金」の「太一」をちびちびとやりながら、骨だけを残してきれいに平らげさせて頂きました。

次に、板長がお勧めと声を掛けていた「そいの煮付け」。
これがまた秀逸でした。
身は新鮮でプリプリ。
そして味付けが見事としか言いようのない煮汁が、そいだけでなく、付け合わせの野菜や豆腐にも染み込んでいていて、身も心も温まります。

ここに合わせたのは「高天」の熱燗。
煮付けの味わいとあいまって、くぴくぴと飲み干してしまいました。

そして3品目は、やはり板長お勧めの「牛肉豆腐」。
肉系は何にしようか散々悩んだ末に、板長の「おいしいですよ!」のひとことで決めました。
出てきたお皿の脇には半熟卵が添えられて(上に乗っかっていないところがこれまた良い)、飴色に照り輝いたお肉と豆腐、そして玉ねぎや牛蒡の上品な甘みや旨味が口の中いっぱいに広がります。

ここでのお酒は「茜さす ヌヴォー無濾過生」。
土屋さんならではのフルーティかつ繊細な味わいを、ひとくちひとくちゆっくりと堪能させて頂きました。

ここでお勘定。

お店を出る時に、店長が「ありがとうございました」の挨拶とともに手渡して下さった、ビニールに入ったまま既にホカホカと温められていた使い捨てカイロに、このお店のホスピタリティを改めて感じながら、心地良く帰途に着いた2月の夜でした。