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「くちいわ」訪問

2018.06.23

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富山県と新潟県の境、富山県朝日町。

旧北陸本線(現「あいの風とやま鉄道」)の泊駅前に今年移転オープンした「酒蕎楽くちいわ」に行って参りました。

2年前、移転前に初訪問した時の様子は以下の通りです。

http://www.wadaryu.com/blog/archives/522.html

しかし店主の口岩さんは「ミシュラン北陸版」に選ばれた事に慢心せず、連日満席で賑わうお店を予定通り一時閉店。

ひと冬、新潟の酒蔵に入って酒造りを学び、この春、満を辞して新店舗をオープンしたのでした。

私もすぐに駆けつけたかったのですが、満席で予約が取れずに断念すること3回。
今回ようやく「くちいわ」訪問の願いが叶ったのでした。

口岩さんが目指す、蕎麦だけでなく酒も楽しめる「蕎麦屋」を堪能するために、車ではなくあえて新幹線と在来線を乗り継ぐこと2時間。
夜のオープンと同時に入ったお店は「くちいわ」ワールドに満ちていました。

座ったらまず「もり」を、と思っていた私の心を見透かすように、「和田さん、まず『もり』から行きませんか?」
それだけでシビれます。

香り高い口岩さんならではの蕎麦を堪能したあと、蕎麦前(酒肴)は口岩さんにお任せで。
と同時に、お酒もメニューの片っ端から制覇して空いていきます。

食事もだいぶ進んできたところで
「それでは次に天ぷら、いきます」

今日はメニューの隅に小さく書いてある「とうもろこしの天ぷら」が食べたいなぁと思っていたら、出てきたのはドンピシャ、そのもの。
えっ、何で分かるの?

そして「和田さん、締めの蕎麦は?」
「もちろん『かけ』で」
「ですよね」
もう以心伝心です。

「もり」とはまたひと味違った「かけ」の美味さを十分に味わったところで、時計は上田へ帰る終電の10分前。
時間の気配りにも感激です。

後ろ髪を引かれながら、店から30秒の泊駅で電車に乗り込み、糸魚川で新幹線に乗り継ぎ。
うっかり寝過ごして東京まで行かないように必死に睡魔と戦いながら、改めて「くちいわ」と口岩さんとの再開に酔いしれた一夜でした。