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Cliche(クリシェ)

2018.05.27

大好きな日本酒居酒屋、長野市「べじた坊」のHP「べじログ」を読んでいたら大貫妙子の事が書いてあって、すぐに発信者の石垣さんとSNSでやり取りしてたら堪らなくなって、大好きなアルバム「Cliche(クリシェ)」をその場で発注してしまいました。

で、今カーオーディオで繰り返し聴いているわけです。

このアルバムが発売されたのは1982年。
高校を卒業して東京で浪人していた頃の1枚です。

まだCDなんてものはなくて、レコードプレーヤーも買えなかったので、もっぱらカセットテープ版を買って聴いてました。
貧乏浪人生に、確か2,500円は痛かった。

車の中で、大貫妙子の透明感あふれる澄んだ声と、心打つメロディアスな曲の数々を聴いていたら、浪人の時の不安な心境と当時の東京の街の空気が蘇ってきて、思わず涙がこぼれそうになりました。
そういう事ってありますよね。

このアルバム、坂本龍一が関わっていたから買ったんだよなあ。
本当に名盤。
どの曲も、いろんなアーティストにカバーされたりもして。

「黒のクレール」や一転して明るい「ピーターラビットと私」もいいけれど、このアルバムの私のベストは「夏の闇」。

これ、しばらく前に深夜のテレビで、坂本龍一のピアノで大貫妙子が歌っていて、本当に泣きました。

余談ですが、学生の時に妻とNHKホールに大貫妙子のライブに行ったら、3階後方の見えづらい席で、コンサートが始まったら、静かな曲目の数々と見えづらさとが相まって、数列前のおっさんが気持ち良さげにいびきかいて寝てたのが面白かったです。
とても迷惑でしたけどね。