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良き友、良き酒

2016.02.13

珠玉の友と一緒に、珠玉の店で飲む機会に恵まれました。

その友、敬愛するKちゃんと、いつか一緒に行こうといっていた、こちらも敬愛する日本酒の聖地C。

たった数時間のためにふたりで新幹線に飛び乗り、お店の扉を開けると、そこではいつもの笑顔で店主のTさんが待っていてくれました。

あらかじめ用意された席に着き、あとは店主Tさんに身を委ねるのみ。
コース仕立ての料理1品1品に合わせて、Tさんが厳選した日本酒が江戸切子のグラスに注がれて出てきます。

その美味しさ、見事なマリアージュにまずは感激。
そして店主Tさんが話して下さる、そのお酒の解説や、そこから広がる壮大な日本酒ワールドに、ふたりとも時間を忘れてぐいぐいと引き込まれていきます。

この日のクライマックスはグラスの違いによるお酒の飲み比べ。
トン、とテーブルに置かれた「和田龍登水 美山錦」(Tさんのサプライズ!)の前に、次々と置かれる形状の違う8種類のグラス。
すべて江戸切子で、ワインでいえばシャンパン型、ブルゴーニュ型、ボルドー型・・・。

飲んでみると、同じお酒なのにすべての味わいが違って、まさに目からうろこのひとことです。
Kちゃんが「このお酒の味わいを活かしていると思う順番にグラスを並べて頂けますか?」と聞いた先から、Tさんは8種のグラスを順番に入れ替えていきます。
その手さばきの見事さに見惚れながら、Tさんの説明に聞き惚れるふたり。

その後も話は尽きません。
良き友、良き酒、良き会話は、酔いも最上である事に改めて気付かされます。

そしてあっという間の閉店時間。
Tさんに見送られ東京駅へ向かいながら、今日の濃密な時間に改めて感謝したふたりでした。
やっぱり日本酒って素晴らしい!