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のっけ丼

2013.10.05

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とある全国大会で青森市へ行ってきました。

まずは同行の皆さんと4人で駅前の市場で昼食。
青森市へ来たのは3度目ですが、久々の訪問で何が驚いたって、市場が立派なビルの地下に移っていたことです。
上の階には青森市立図書館がある真新しいビルの地下に降りると、そこは見慣れたいわゆる海鮮市場。
そのシュールな光景にまずは目を奪われました。

昼食のあと青森市文化会館に移動して、今回の主目的である大会式典に参加。
中でも東レ経営研究所の佐々木常夫特別顧問の講演は、経営者として、そして人生の先達者としての言葉に大いに心を打たれた、大変価値ある1時間半でした。

その後は場所を隣のホテルに移して懇親会です。
全国から参加者を迎えるとあって、会場内は青森の名物料理で溢れかえっていました。
中でも目玉は獲れ立ての大間のマグロの解体ショー(写真)。
これだけの参加者がいる中で自分の食べる分はないだろうと諦めていたところ、とんでもない、赤身・中落ち・中トロそして握り寿司と次から次へとテーブルへ皿が回ってきて、その風味豊かな味わいに大満足。
その後も2次会の割烹で青森の味覚と夜とを満喫してホテルに戻ったのでした。

しかし青森の旨いもの巡りはこれで終わりではありません。
翌朝、午前7時にホテルのロビーに集結した我々一行は、昨日とは別の海鮮市場「古川市場」へ。

まずは市場の片隅の総菜屋のおばちゃんに促されるまま500円分の金券を買い、そのうち100円券を一枚おばちゃんに渡すと、どんぶりいっぱいの白飯を手渡してくれます。
あとはその丼片手に市場じゅうのお店を巡って、金券と交換に新鮮な魚介類を丼に盛ってもらうのです。
これこそが古川市場名物「のっけ丼」です。

金券がなくなったら、あとは現金でもOK。
私はといえば、一切れ100円の分厚いまぐろの赤身を二切れ、200円のウニをスプーンで大さじ1杯、そして300円のいくらをごっそり。
丼の白米はもう見えません。
そして先ほどの総菜屋で100円の春雨サラダを追加し、最後に味噌汁をよそってもらって完成です。
市場の片隅のテーブルで朝からビールとともにかっこむ海鮮丼の旨さといったら。

その後も道端で開かれている野菜や果物の朝市を覗きながら、つかの間の青森の風情を楽しんだのでした。