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「かなわない」

2017.02.10

植本一子がたまらなく面白い。

1984年生まれの写真家で、夫は24歳年上のプロのラッパーで、子供は女の子がふたり。

最初に読んだ「かなわない」は、そんな彼女の日記です。
そこに身の回りの出来事を書いた短編がいくつか散りばめられて。

ただそれだけなのに、読んでいて、何でこんなにいとおしくて、心に染みて、そして胸が締め付けられるのだろう。

そして彼女が撮影した写真がいいのです。

読了後、すぐに彼女の「天然スタジオ」をググりました。
下北沢のこのスタジオで、申し込めば植本一子本人が撮影をしてくれるのですね。
本気で家族写真を依頼しようと思ってしまいました。
今も思ってますけど。

で、彼女が「かなわない」の前に書いた「戦えECD」(ECDとは夫の「石田さん」のことです)と、発売になったばかりの「家族最後の日」をすぐに購入しました。

「かなわない」。
胸と感性とをえぐる感動の一冊です。