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日本料理 草如庵

2014.10.11

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公私に渡ってお世話になっている男性おふたりとの定期的な食事会。
ここで今回も素晴らしいお店に出会いました。

日本料理「草如庵」。

上田市の隣の東御市、合併する前は北御牧村の田舎の古民家を再生して最近オープンした、一軒家の和食料理店です。

カーナビを駆使しても出てこない片田舎のお店。
しかしようやく探し出して車を降りた瞬間から、素晴らしい非現実の世界は始まっていました。

和の趣きに彩られた玄関までのアプローチ。
畳に上がると、室内の磨き込まれた調度品の数々。
通された和室から眺めた、照明に映える庭の眺め。

そして技術と真心とを駆使したお料理のひと品ひと品。
お皿だけでなく徳利やお猪口・ビールタンブラーに至るまで、厳選された器の数々。

さらには女将の暖かく心のこもった接客。
最後には調理をされたご主人も出てきて下さり、歓待して下さいました。

お伺いすると、ご主人は京都から車で2時間の名店「美山荘」(私でも知っていました)で働いていらしたとの事。
自分でお店を持つに当たり、最初は軽井沢の古民家を考えていたのが物件が見つからず、最終的に探し当てたのがこの家だったそうです。

ちなみにこのお店は1日3組限定。
ぜひ再訪したいと強く思った素晴らしいひとときでした。

お店に着いた時に始まっていた月食が、ご主人と女将に見送られながらお店をあとにした時もまだ続いていて、和の世界の余韻に花を添えてくれました。

「べじた坊」での夜

2014.03.29

過日の夕方、妻と一緒に長野市へ向かいました。

お目当ては日本酒と菜食を看板にする居酒屋「べじた坊」。
以前このブログでも紹介したお店です。

お店を営む若きおふたり、若林さんと石垣さんとの出会いは「長野の酒メッセ」で弊社のブースを訪れて下さった事が始まりでした。

その後、一度はお店を訪問したいと思っていた私は、長野市でのライブの道すがら、日本酒の銘柄がズラリと書かれた看板を見て、そこが「べじた坊」である事を発見する偶然に恵まれます。
迷うことなくお店のドアを開けた私をおふたりは歓待して下さり、それからお付き合いが始まりました。

ちなみにこの日、妻は初訪問です。
オープン直後に入店した我々を、いつものようにおふたりは温かく迎えて下さり、そこからは日本酒談義に花を咲かせながらの楽しい時間が過ぎて行きます。

頼んだおつまみは3品。
「長いものふわふわ焼き」
「なめこととうふのととろ鍋」
「タコねぎのジュウジュウ焼き」
どれもが「べじた坊」ならではのオリジナルの看板メニューです。

ちなみにこのお店、1品1品の量がとても多いので、頼む時はご注意を(笑)。
私がひとりの時は「少なめに」とお願いするのですが、それでもかなりのボリュームで、カウンターの隣のお客様とお互いに交換したりしています。

そして日本酒はいつも通り、石垣さんのおまかせで。
今回も素晴らしいラインナップがズラリと並びます。

「風の森」
「鍋島」
「くどき上手」
「九郎右衛門」
「十四代」
「仙禽」
「而今」
「醸し人九平次」
「新政」

日本酒の話題で盛り上がっている時に、その話題に見事にフィットした銘柄がスッと出てくる・・・いつもながら石垣さんの気配りに目を見張る毎回です。
この日も、お腹も気持ちも満たされて、大満足でお店をあとにしました。

「日本酒の素晴らしい世界をひとりでも多くのお客様にお届けしたい」、そんな熱意を胸に今日も若林さんと石垣さんは頑張っていらっしゃいます。
ぜひ一度、気楽にお店のドアを開けてみてください。

べじた坊HP http://vejinet05.s1.bindsite.jp/index.html

のっけ丼

2013.10.05

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とある全国大会で青森市へ行ってきました。

まずは同行の皆さんと4人で駅前の市場で昼食。
青森市へ来たのは3度目ですが、久々の訪問で何が驚いたって、市場が立派なビルの地下に移っていたことです。
上の階には青森市立図書館がある真新しいビルの地下に降りると、そこは見慣れたいわゆる海鮮市場。
そのシュールな光景にまずは目を奪われました。

昼食のあと青森市文化会館に移動して、今回の主目的である大会式典に参加。
中でも東レ経営研究所の佐々木常夫特別顧問の講演は、経営者として、そして人生の先達者としての言葉に大いに心を打たれた、大変価値ある1時間半でした。

その後は場所を隣のホテルに移して懇親会です。
全国から参加者を迎えるとあって、会場内は青森の名物料理で溢れかえっていました。
中でも目玉は獲れ立ての大間のマグロの解体ショー(写真)。
これだけの参加者がいる中で自分の食べる分はないだろうと諦めていたところ、とんでもない、赤身・中落ち・中トロそして握り寿司と次から次へとテーブルへ皿が回ってきて、その風味豊かな味わいに大満足。
その後も2次会の割烹で青森の味覚と夜とを満喫してホテルに戻ったのでした。

しかし青森の旨いもの巡りはこれで終わりではありません。
翌朝、午前7時にホテルのロビーに集結した我々一行は、昨日とは別の海鮮市場「古川市場」へ。

まずは市場の片隅の総菜屋のおばちゃんに促されるまま500円分の金券を買い、そのうち100円券を一枚おばちゃんに渡すと、どんぶりいっぱいの白飯を手渡してくれます。
あとはその丼片手に市場じゅうのお店を巡って、金券と交換に新鮮な魚介類を丼に盛ってもらうのです。
これこそが古川市場名物「のっけ丼」です。

金券がなくなったら、あとは現金でもOK。
私はといえば、一切れ100円の分厚いまぐろの赤身を二切れ、200円のウニをスプーンで大さじ1杯、そして300円のいくらをごっそり。
丼の白米はもう見えません。
そして先ほどの総菜屋で100円の春雨サラダを追加し、最後に味噌汁をよそってもらって完成です。
市場の片隅のテーブルで朝からビールとともにかっこむ海鮮丼の旨さといったら。

その後も道端で開かれている野菜や果物の朝市を覗きながら、つかの間の青森の風情を楽しんだのでした。

長野市の酒場にて

2013.09.25

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写真:レストランバー「リビアーモ」のカウンターにて


長野市「べじた坊」。
日本酒と野菜料理をメインとした人気の居酒屋さんです。
先日所要で長野市へ行った折、開店直後の口開けの客で立ち寄りました。

清々しい店内に一歩足を踏み入れると、馴染みのスタッフ、若林さんと石垣さんが暖かく出迎えてくれます。
カウンターのお決まりの席に腰を下ろし、まずはおふたりと日本酒談義。
これが素敵な前菜です。

せっかくだから何種類も飲みたいと思い、小さなお猪口グラスでお任せでお願いすると、出てくる出てくる、日本酒好きにはたまらない垂涎の1本が次から次へとテーブルに並びます。
それを調理担当の若林さんの手ずからのお料理で舌鼓を打つ至福のひとときといったら。

ちなみにこのお店のお料理はひと皿の量がものすごく、味・値段とともにコストパフォーマンス抜群です。
おひとりのお客様は頼み過ぎないように気を付けて下さいね。
この日も、あとからカウンターに座った常連さんからお料理のお裾分けを頂きました。

散々飲んで、さてそろそろお暇(いとま)しようと腰を上げたところ、石垣さんから「これもあるんですが」と、これまた極めて入手困難な東北のお酒がすっとカウンターに出てくる。
ここがこのお店の凄さです。
目を輝かせながら「下さい」というと、締めの一杯という事もあり、少し大きめのグラスになみなみと注いで下さり、またまた日本酒談義に花が咲く、その繰り返し。
身も心も満足してお店をあとにしました。

さて、どうしよう。
上田行きの電車にはまだ少し時間があります。
そう思った瞬間、私の足は長野駅前のレストランバー「リビアーモ」へ向かっておりました。

座り慣れたカウンターの片隅に落ち着き、今日はまずシガーを希望。
シガーを保管するヒュミドールの中から大好きなコヒィーバを選びました。
ちなみにこの日はコヒィーバの「1番」。

これに合うお酒をとオーナーソムリエの坂田氏にお願いして出てきたのはマデラワイン、この一杯とともにくゆらすシガーが堪りません。
そして続いての一杯は、坂田氏大絶賛のスミレリキュール。
オン・ザ・ロックで注いでもらい、口中にフワリと広がる繊細なスミレの香りと味わいに大感激し、すかさずおかわりを所望しました。

そして1時間後、夜も更け、電車に間に合うべくいつものように長野駅まで全力疾走する自分がおりました。

良い酒場は心の疲れを癒すオアシスです。

四谷三丁目「やまちゃん」の衝撃

2013.08.05

前ブログでご紹介した通り、昨日は「大長野酒祭り in 四谷三丁目」が開催されました。

どのお店も最初から最後まで、外まで人が溢れるほどの混雑ぶりで、参加者数は昨年の400名をはるかに上回る1,000人越え。
真昼から夕刻まで四谷界隈はまさしく暑かった、いや、熱かったです!

そんな中、今年弊社がブースを出させて頂いた「やまちゃん」、これがまた出色のお店でしたので、ぜひご紹介したいと思います。

店内にあった「夕刊フジ」7月23日号から抜粋します。

タイトルは「日本初 飲み放題セルフ角打ち」
(以下「」内は記事から抜粋)

「ある日の四谷三丁目。」
「立て看板に書かれた《56銘柄 どれだけ飲んでも3000円(税別)》の文字。」
「そして扉が開くと、そこは何とも殺風景な会議・・・室?テーブルにパイプ椅子がある以外・・・あっ、大型冷蔵庫が3つ。確かに大好きな一升瓶がズラリと並んでいるではありませんか。」
「優しそうなオジサンに入場料の3150円を払って90mlのお猪口をもらうと、後は一気に日本酒の放置プレイに突入です。」
「自分で一升瓶を取り出し、自分で注ぐ完全セルフ制。」
「季節の夏吟や活性にごりも混じり、18時の開店から22時半の閉店まで、最長4時間半も延々とプレイを楽しめるのです。」

ここで「ある日の銘柄」と称して、その日揃っていた全日本酒リストが載っていたのですが、嬉しい事に「和田龍 登水」もその中に入っておりました。

「こんなことをするのは、この人しかいない。四谷荒木町にあって半年以上、いや1年先まで予約で埋まる伝説の店、居酒屋やまちゃんを経営していた山上博三さんだ。」
「家の事情で2年ほどイタリアに渡るため、昨年6月に閉店したが、自身は予定より早く今年5月に帰国。(中略)飲み放題の店をひとまず始めたのだ。」
「もうひとつの特徴は食事のメニューがないこと。店が提供するのはお酒と水のみで、肴は自分が好きな物を持ち込むかデリバリーを利用する。」
「もちろん小皿、箸、醤油、グラス、おしぼりなどは用意されている。」
「ちなみにちょっとだけ立ち寄って飲みたいという人のために、日替わりで6銘柄を1杯400円で提供している。」

ね、凄いお店でしょ?

私はこのお店の存在を、すぐ隣の伝説の日本酒酒場「酒徒庵」のオーナー竹口さんからお伺いして知ってはいたのですが、イベント当日ご主人のやまちゃんに初めてお会いして、その実直で朗らかなお人柄に一遍で大ファンになってしまいました。
そしてお店に入った瞬間に目に飛び込んでくる大型冷蔵庫には、日本酒ファンなら垂涎の銘柄が、確かにズラリと惜しみも無く置かれておりました。

この日もイベント終了後は貸切が入っているとかで、後始末に大わらわ。
と思いきや、ブースの片付けをしたら「あとはお客さんがやってくれるから」と机も椅子もそのまんま。
このギャップがまた「やまちゃん」のたまらない魅力なのでしょう。

場所は四谷三丁目駅前の四谷消防署から新宿方面へ歩いて1分。
大通り添いのビルの4階です。
日本酒好きの皆さん、お薦めですよ!

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