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「恐怖の報酬」

2018.11.17

「恐怖の報酬」は2回映画化されていますが、2度目に映画化されたウィリアム・フリードキン版「恐怖の報酬」。
その「オリジナル完全版」が40年の時を経て公開されます。
凄いことです。

私はこの映画を公開当時の1977年、上田の小さな映画館で観ています。

南米のジャングルで起きた大火災を消火するために、多額の報酬を条件に、4人のアウトローが、ニトログリセリンを積んだ2台のトラックを運転して、道なき道を現地へ向かうというアクション映画です。

当時中学生だった私は、崩れ落ちそうな吊り橋を渡るトラックがアップで映ったポスターに魅せられて(今見ても傑作の1枚です)映画館へ吸い込まれました。

ただ残念ながら、当時は「フレンチコレクション」も「エクソシスト」も未見だった私はフリードキンの偉大さが分からず、この「恐怖の報酬」を観終わって、肩透かしを食ったようなガッカリ感を味わいながら映画館をあとにした事をよく覚えています。

ところがウィリアム・フリードキン監督によれば、当時は、本人の許可なしに勝手にフイルムが編集され30分もカットされたバージョンが公開されたそうで(確かに90分と短かった)、監督が自身の最高の一作に仕上がったと自負する作品とはまったく違うフイルムになってしまった事が、このたび明かされました。

そこで満を辞して、フリードキン監督自らが、数々の権利問題の解決も含めて執念でリマスターしたのが今回の「恐怖の報酬 オリジナル完全版」です。
既に各地の映画祭では大絶賛されているとか。

これは観たい!
ぜひ観たい1本です!